小石川植物園の見どころを豊富な写真でレポ【東京・文京区】

東京都文京区にある小石川植物園(読み方:こいしかわしょくぶつえん)。有名な日本庭園小石川「後楽園」とは別の施設だ。

23区有数の自然ゆたかな本スポット。何があるのか、たっぷりの写真とともに現地の様子をレポートする。

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見どころ① 歴史の遺構たち

小石川植物園は正式には「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」という。

その名のとおり、東京大学の関連施設で、植物学の研究・教育を目的とする。

日本でもっとも歴史ある植物園で、江戸時代の1684年、徳川幕府が開いた小石川御薬園が前身である。

時は流れ明治10年、東京大学の設立にともない付属植物園となった。

ということで、本スポットはガチガチの研究施設なのだが、歩いていると親子連れが原っぱでピクニックをしていたり、

里山の雰囲気が漂っていたりと、堅苦しさは皆無。気軽なウォーキングスポットといった趣だ。

だが、園内をくまなく散策していると、そこかしこで歴史の一端に触れることができる。

たとえば、園内の一角は「薬園保存園」と名付けられ、小石川御薬園時代に栽培されていた代表的な薬用植物およそ100種が育てられている。

こちらの井戸は、幕府が貧困者の治癒のため整備した「旧養生所の井戸」。いまだに湧水が見られる土地柄だけあって、井戸の水質も良かったそうだ。

園内の最奥部へと進むと、池のほとりに瀟洒な洋館建築物が。明治9年(1876)に建築された「東京大学総合研究博物館 小石川分館」だ。国の重要文化財。

こちらは柴田記念館。東京大学植物学教室の柴田桂太教授が、研究業績から得られた賞金を寄付し、大正8年に完成。植物学関連の展示がされている。

温室の前にも遺構が展示してある。かつては温室がレンガ造りだったことを示している。

さらに、温室の左右に1個ずつ合計ふたつ、明治期に造られた噴水池がある。

戦前はハスを栽培し、中央からは水が上がっていたが、空襲により水の噴出部は破壊されてしまったという。

ということで、何も気にせず歩くと「自然多めのスポット」だけで終わりそうだが、様々な遺構があるので、巡りつつ散策するのもいい。

見どころ② 季節の花々

都内でも少し探せば、「桜の名所」「紅葉の名所」など、単一の植物の名所は無数にある。

だが、こちらはさすが植物園。一年を通して多種多様な花の景観を楽しむことができる。

各花々の見頃時期については、各リンク先の記事を参照されたい。

晩冬から早春の梅

大規模ではないが、23区とは思えないのどかな景観の中、観梅できる。

小石川植物園の梅の詳細はコチラ

春の桜

区部にありながら、まるで多摩地区の大型公園のような桜の景観が広がる。

小石川植物園の桜の詳細はコチラ

初夏のツツジ・フジ

23区のツツジ名所と言えば、同じ文京区の根津神社が有名だが、なかなかどうして、小石川植物園はツツジも見事だった。また、同時期に藤も見られる。

小石川植物園のツツジと藤の詳細はコチラ

初秋の彼岸花

23区部としては比較的まとまった彼岸花の群落が見られる。

小石川植物園の彼岸花の詳細はコチラ

秋の紅葉並木

23区はおろか、東京都内全体でも珍しい「モミジの並木」の景観が見事。一見の価値アリ。また、園内には枝ぶりの立派なイチョウも見られる。

小石川植物園の秋の詳細はコチラ

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見どころ③ 広大で自然ゆたかな敷地【遊具は無い】

面積は16ヘクタールほどで、23区で言えば日比谷公園、多摩地区の中規模クラスの公園と比べても遜色のない広さを持つ。

マップを見ると長方形みたいな形で、長辺は約650m、短辺は約200m。

ココは「公園」ではないので、遊具や運動施設なんてモノは無くて、その広い敷地の殆どが木々や草花で占められている。

また、樹木がかなり高く成長していること、周囲が住宅街で高層ビル等が近くに無いことから、園の中央部を歩いていると、23区であることをしばし忘れさせてくれる。

平坦な草地に木々がまばらに生える殺風景な光景

初見で園の奥まで行くと、高木に囲まれて方向感覚を失い、23区でまさかのプチ迷子になります(笑)。すぐに出られるけど…まぁ、それくらい広い。

見どころ④ 温室

1800年代後半~1900年にかけて完成した歴史を持つ温室。現在の建物は2019年完成のもの。

神代植物公園や新宿御苑、夢の島熱帯植物館などの大型温室と比べると、ちょっと地味な印象ではある。

植物の多くは演出っぽく華美に配置されることなく、鉢植えの状態で展示されている。

そもそもコチラは人々の目を楽しませるための温室ではない。

限られたスペースでなるべく多くの種類の植物を管理する都合上、鉢植えにしているそうだ。

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他にも色々!小石川植物園の風景たち

本館。東京大学大学院理学系研究科に属する研究室がある。堂々たる佇まい。

ソテツ、ゼンマイなどシダ植物をまとめた「シダ園」。小さな一角といった感じ。

園内には2か所、太郎稲荷、次郎稲荷という稲荷神社が鎮座する。なんで植物園にお稲荷さんが…?

「ニュートンのリンゴ」。ニュートンが万有引力の法則を発見したとされるリンゴの木は、接ぎ木によって各国の科学関係機関に贈られている。この木はそのうちの一つ。

こちらは「メンデルのブドウ」。記憶に微かに残る「メンデルの法則」でお馴染み、メンデル博士が実験に用いたブドウの株を分けて貰ったものだという。ニュートンのリンゴとメンデルのブドウを毎年食べてたらウチの息子も東大に行けちゃいそうです。

分類標本園の光景。「東アジアに分布する種を中心に、生きた植物約500種を、エングラーの分類体系に従い植えました。植物の分類体系が学べます」

…とのことですが、偏差値が90くらいないと「色んな葉っぱがいっぱい並んでいるね!」で終わりそうではある。

門を入って左に進むとラクショウという木があるのだが、地面からニョキニョキと角のような物体を沢山突き出している…。これは気根(きこん)といい、湿地帯に生えるラクショウが、水中でも空気を取り込みやすいよう根っこを変形させたもの。何も知らないとちょっと不気味に見える。



周辺スポット

下記スポットにも合わせて行ってみては。

護国寺駅・茗荷谷駅界隈

この界隈は小石川植物園のほかにも自然が多く残されていて、各スポットを歩き繋いでロングコースを楽しむこともできる。

護国寺駅・茗荷谷駅界隈の詳細はコチラ

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アクセス・駐車場・ランチ・所要時間など

住所

〒112-0001 東京都文京区白山3丁目7番1号

アクセス・駐車場

  • 都営三田線「白山」下車 徒歩10分
  • 丸ノ内線「茗荷谷」下車 徒歩15分
  • 「茗荷谷」で文京区コミュニティバスB-ぐる乗車 「共同印刷」下車 徒歩3分
  • 都営バス(上60)大塚駅~上野公園線乗車「白山2丁目」下車 徒歩3分

一番近い最寄り駅は白山駅だが、桜の季節なら茗荷谷駅から歩くのがオススメ。途中の播磨坂の桜並木が見事だ。

専用の駐車場は無い。周辺の駐車場はコチラ。

ランチ【お弁当持ち込みがオススメ】

選択肢は3つ。

  • 弁当を持参する
  • 売店
  • 周辺の飲食店

弁当持参が一番無難かもしれないが、公園ではないのでテーブル付きのベンチは数少ない。

本館の近く、ソメイヨシノ林周辺は芝生広場になっていて、レジャーシートを広げて弁当を食べるのに丁度よい。

売店では軽食も売られている。

植物園の周辺は閑静な住宅街だ。

なので、レストランで食事を取る場合、茗荷谷駅か白山駅に向かって少し歩く必要はある。とくに子連れ向けのファミレスやファーストフードの類は駅付近まで行かないと無い。

滞在時間

園内を大きく1周し、あちこち歩き回ると1時間前後かかる。

注意点:靴に注意

園内は高低差があり、舗装されていない場所も多い。歩き慣れたスニーカーで来よう。

費用

入園料金あり

地図

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