2020年12月18日、東京都文京区にある小石川植物園に紅葉を見に行ってきた。
例年の見頃期や、都内でも珍しい「紅葉のトンネル」など現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
小石川植物園「紅葉のトンネル」を訪ねて【概要】
ご覧ください、この見事な「紅葉のトンネル」を。都内でこの景観を持つ紅葉スポットは珍しい。
小石川植物園の紅葉の数は正確なところは分からないが、都内の名所と比べて特別に多いわけではない。
しかし、紅葉の景観の素晴らしさを決める要因として、「紅葉の数」よりも「紅葉の密集度」のほうが重要だと考える。
その観点で見ると、小石川植物園のイロハモミジは木々が一か所に集められており、さらに整然と2列で並んでいる。
そのため、密集感のある紅葉のトンネルを実現している。
イロハモミジのトンネル以外でも、晩秋の園内を歩くのは心地よい。
「ゆったりとした自然のなかを散歩したい…」そんなとき、23区内において小石川植物園は最有力候補の一つだ。
ちなみに、小石川植物園はメジャーな小石川後楽園とは別の施設。ともに文京区にあるが、徒歩20分以上離れた距離にある。訪問の際にはお間違いなく。
現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。
紅葉情報と例年の見頃期
例年の見頃は11月下旬~12月上旬頃だ。
2021年12月18日、訪れた当日の開花状況は完全に見頃期は過ぎ、だいぶ散った状況だった。来るのが遅かった…。それでも、日に透かせばキレイに見られた。
公式HPトップページの「開花・紅葉状況」の横にある「すべての開花・紅葉状況」をクリックすると、紅葉状況が掲載されている事がある。
ただし、「紅葉の名所」で売っている施設ではないので、そこまで高頻度で紅葉情報を発信されているわけではない。
おまけに穴場的スポットで訪れる人も少なめ。なので、Twitterなどでもそこまで情報が出回らない。
遠方でどうしても見頃を外したくない、という方は、事前に電話で紅葉状況を確認してから行かれると良いだろう。
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小石川植物園の紅葉の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
イロハモミジのトンネル
小石川植物園の紅葉狩りの最大の見どころ。同園は広大なので、事前に場所を押さえておきたい。場所は「公開温室の目の前」と覚えると分かりやすい。
もみじのトンネルの横は、ちょっとした広場になっている。
トンネルを外から眺める。順光で撮ると、くすんだ色が強調されてしまう…。次は見頃バッチリの時に再訪したい。
まぁ、見頃を過ぎたとはいえ、こうして日の光に透かしてみれば「そこそこ見られる」状態ではある。
何より、散り積もったモミジのじゅうたんの上を歩くことができるのは、見頃過ぎの時期ならでは。
その他園内の紅葉
イロハモミジのトンネル以外でも、園内では随所で紅葉が見られる。そこまで派手さや規模は無い紅葉だが、豊かな自然とあいまって味わい深い景観をおりなす。
日本庭園と紅葉は実によく合う。紅葉の盛りは過ぎているが、それでもキレイだ。
落ち葉に彩られた小道。
園内には、立派なイチョウの木もいくつか点在する。
イチョウの葉もだいぶ落葉が進んでいたが、
半端ない積雪量(?)のイチョウの葉っぱの上をモフモフ歩けたので良しとしよう。
鮮やかなオレンジ色の紅葉。
水辺と紅葉。
陽の光に照らされひときわ目立つ紅葉。黄・赤・黄緑のグラデーションがとても美しい。モミジかなぁと思い近づいてみると…
ん?下に落ちている葉っぱは、赤ちゃんの手のひらのような「いわゆるモミジ」の形ではない。ふつうの葉っぱの形をしている。いったい何の木だろう?
正解は「メグスリノキ」といい、葉の形からは想像しにくいが、カエデ属の植物。どおりでキレイに色づいているわけだ。煎じると目に良いという古来の民間療法が名前の由来だそう。
水元公園の規模感には遠く及ばないが、非常に背の高いメタセコイアの紅葉も見られる。
紅葉以外の見どころ
園内の全体的な見どころは以下の記事も参照されたい。
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アクセス・所要時間など
住所
〒112-0001 東京都文京区白山3丁目7番1号
アクセス
都営地下鉄三田線「白山」下車 A1出口より徒歩約10分
東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」下車 出入口1より徒歩約15分
滞在時間
60分
紅葉を見ながら園内を大きく一周して
費用
有料
地図