2019年4月15日(月)、東京都中央区にある浜離宮恩賜庭園に行ってきた。目的は菜の花と桜。見頃期、開花状況とともに、現地の様子を本音でレポートする。
感想=菜の花畑は意外と小さいので、周辺スポットも合わせて巡りたい
都内の菜の花スポットの代表格的なイメージがあるのだが、一面の菜の花に囲まれてウフフ…みたいに期待値が高いと意外と規模が小さくて少々ガッカリするかも。桜についても本数が特別に多い訳ではない。
そこで、菜の花にとどまらず、一緒に散策したい周辺スポットについて、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。
何しろ都会の庭園なので、様々なスポットへのアクセスが良好。観光に、デートに、日常の散策にと、使い勝手の良い庭園ではある。
例年の見頃
菜の花の例年の見頃期
2月中旬~3月下旬頃が最盛期となる。
桜の例年の見頃期
例年の見頃期は4月上旬~4月中旬。
開花状況
菜の花の2019.4.15の開花状況
だいぶ散っているように見受けられたが、3月後半~4月中旬頃にかけて桜とのツーショットが拝める。規模は小さく、一面の花畑という感じではない。
桜の2019.4.15の開花状況
4月も中旬になるというのに十分に観賞できた。普通の都心の公園と比べて、遅咲きと言える咲き方だった。ただ、本数自体は少ない。
浜離宮恩賜庭園の菜の花と桜の様子をもっと詳しく【花の場所も解説】
それでは、浜離宮恩賜庭園の菜の花と桜の様子を、もっと詳しく見ていこう。
池の周りに桜が咲く園内をぐるっと回る
今回はJR新橋駅から歩いて訪ねたが、新橋からだと多少遠く、15分程度かかる。新橋と言えば、個人的には機関車が設置されており、TVで酔っ払いサラリーマンがインタビューに答える西口広場のイメージが強い。しかし、浜離宮に行くには西口ではなく、反対側の汐留口から向かう。まっすぐ行けば到着という訳でも無く、少々道が分かりにくい。案内板をよく確認してから行くか、スマホの地図を使って進むのが良い。
橋を渡って大手門口より入る。

国の特別名勝・特別史跡に指定される浜離宮恩賜庭園は、江戸時代の代表的な大名庭園であった。明治維新の後、東京都に下賜されるまで皇室の離宮であったため、浜離宮の名を冠している。潮の満ち引きによって池の景観に変化をつけるため、東京湾の海水を引き入れている。なるほど、言われてみれば、水もどこか普通の真水と異なるような印象を受ける。

入り口の様子。

中は割と広く、ゆっくりと大回りで歩いて回ると1時間弱かかる。かつての大名庭園ではあるものの、周囲を高層ビル群に囲まれているため、風情ある景観は期待できない。

園内の桜。本数は少ないが、4月中旬であることを考えると遅咲きの部類に入るのではなかろうか。遅咲きの桜も植えているのか、あるいは東京湾に面しているため、多少は気温が低いのだろうか。桜は主に池の周辺に咲く。

池に素朴な橋。背後にスラッと伸びるビル群の存在が、いかにも都会の庭園である。

富士見山なるちょっとした小高い丘があるので上ってみる。

富士見山からの眺め。庭園内を一望できるが、富士山の姿は見えない。かつて東京にビル群が無かった頃には遠方に富士山が見えていたのだろう。

潮入りの池の橋を渡る。

水は濁っており、透明ではない。

橋からの眺め。

橋の真ん中に、池に浮かぶように茶屋がある。茶屋なので本格的な食事ができるわけではなさそうだ。なお、かつて大名庭園だった頃にも同じ場所に茶屋があり、将軍が賓客たちと和歌を楽しんだりしていたそうである。

茶屋を通り過ぎ、再び橋を進んでいく。

新しそうな建物。何の建物なのだろうか。

それにしても物凄い数のビルだ。大名庭園だぞ、頭が高い!と言いたくなる。

このように、園内にはまばらにではあるが、未だに桜が咲いている。牡丹桜だろうか。

海に面したところまでやって来た。レインボーブリッジやお台場フジテレビも臨むことができ、海の雰囲気が濃くなる。

水上バスの発着場もある。ここからお台場や浅草まで水上の旅をすることもできる。

庭園内は基本的に綺麗に舗装されているが、細い道に入っていくと、こうした道もある。

菜の花畑は大手門から入って左手にある
最初に入った大手門近くに戻ってきた。お花畑があり、そこに菜の花が咲いていた。このように写真の構図次第では一面の菜の花畑のように見える。

しかし、実際の規模感はこの程度である。菜の花の名所と言うには厳しい規模に感じる。


大手門近く、内堀を眺める。写真では非常に分かりにくいが、左下に見える丸いものはエイである。ヒラヒラと泳ぐエイを見て、この庭園が海と繋がっていることを再認識した。他にも、ボラやハゼ、ウナギ、カニなども生息しているらしい。さながら水族館庭園である。と言っても、エイ1匹を除いて魚影は見られなかった。運が良ければ海の魚を見られるかも、といった程度に考えるのが良いだろう。

遅咲き桜が楽しめる春の浜離宮庭園。メインの観光地とするには少々インパクトが弱いかもしれないが、近くを通ることがあれば、ついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか。

周辺スポット
カレッタ汐留
無料で登れる地上200mの展望スポット。とても狭いが、まぁ、無料なので時間があれば。浜離宮恩賜庭園からは目と鼻の先。
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汐留イタリア街
こちらも浜離宮からは徒歩圏内だが、イタリアっぽい建物がほんの少しあるだけで、「街」というには遠い気も…。飲食するなら良い。
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お台場
汐留駅から「ゆりかもめ」に乗れば浜離宮恩賜庭園から30分とかからない。とにかくバラエティ豊かな施設が揃うので、デートから子供連れまで、色々な目的で楽しめる。
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愛宕神社
天然の山としては23区で一番たかい山、愛宕山の山頂(?)に鎮座する神社。浜離宮恩賜庭園からは徒歩30分弱かかるが、まぁまぁ珍スポット。通称「出世の階段」という急な坂をのぼってお参りする。歩いてすぐ近くには虎ノ門ヒルズもある。
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東京の桜番付ランキング【合わせて読みたい】
東京の桜スポットについて、独断と偏見で格付けしてみました。
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アクセス・所要時間など
●アクセス
<大手門口>
都営地下鉄大江戸線「築地市場」「汐留」・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」下車 徒歩12分
<中の御門口>
都営地下鉄大江戸線「汐留」下車 徒歩5分
JR「浜松町」下車 徒歩15分
<浜離宮水上バス発着場>
東京水辺ライン「浜離宮」水上バス発着場下船
東京都観光汽船「浜離宮」水上バス発着場下船
●歩行時間
約1時間20分
●費用
有料
●飲食
銀座、新橋が近いので少し歩けば食べるところに困ることは無い。お弁当を園内で食べるのも良いかもしれないが、ピクニック気分の公園ではなく、少し落ち着かないかもしれない。
●地図