概要:【子供とマンモス展】日本科学未来館のハイテク感!混雑状況・所要時間も解説
日本科学未来館の特徴
2019年7月25日(木)、東京都江東区にあるお台場・日本科学未来館に子供と行ってきた。メインの目当ては企画展のマンモス展だ。
日本科学未来館は、テクノロジー、地球、宇宙、人体などを科学の視点で学べ、一通り見学した後は偏差値が10くらい上がりそうな、大人も勉強になる系の施設である。
それはつまり、ある程度、漢字の読み書きができるレベルの子供でないと、本格的に理解したり楽しんだりすることは難しいことも意味する。展示物にはバリバリ漢字が登場し、概念的な説明も多々ある。
ただ、小学校低学年程度ならば、内容の理解は難しくとも「それなりに」見て楽しめるだろう。

なお、外観、内部の展示物ともに綺麗なのでデート利用にもよろしい。
肝心の企画展・マンモス展については、我が小さな子供はそこまで興味を示すこともなく、サーッと駆け抜けていった。敗因は…
- マンモスが意外と小さい(アジアゾウくらい)→インパクト小
- 復元標本が一頭あるが、あとは基本的に化石や骨格標本
- 説明が難解(大人の読み物レベル)
ということで、常設展同様に、少なくとも小学校低学年までは厳しい内容かもしれない。が、恐竜の化石を興味津々に見学できるような子供なら楽しめるかも。
混雑状況
マンモス展について
訪問したこの日は平日ではあったが夏休み期間だからか、マンモス展は混雑していた。なお、夏休み期間終了後も、Twitterなどを見ると休日は混んでいるようだ。
常設展について
常設展についてはアシモのショーやインターネットモデルなど、派手めの展示物については少し人だかりが出来たり、10数分並ぶ場面があったがその程度。
だが、「常設展はそんなに混んでいないのか」と考えるのは早い。
Twitterや口コミを見るに「思ったより混んでない」「ギチギチに混雑してた」など、日によってかなりバラつきがありそうだ。
- 雨の日
- 土日祝日
- 人気企画展の会期終了が近い日
などが混雑が酷くなると思われる。今回は夏休み期間の平日だったので、土日祝日に再訪したらレポしたいと思う。
所要時間
滞在時間としては、マンモス展+常設展で3時間ほどだった。マンモス展については、息子は駆け抜けるように見学したため速攻で終わってしまったが、常設展については時間が足りなかった。
企画展と常設展を合わせてじっくりと見学する場合、半日程度は確保したいところだ。
◆
◆
◆
詳細:日本科学未来館の様子を詳しくレポ!
到着、そしてマンモス展へ
JR新橋駅よりゆりかもめで「東京国際クルーズターミナル駅」を目指す。この日は平日のためか日本人より海外の方が多い。
先に船の科学館に行くためこの駅で降りたが、順番としては「日本科学未来館(有料)」→「船の科学館(無料)」の順番のほうが良かったと少し後悔。
なぜなら、日本科学未来館は入場料があるため、疲れた子供がぐずって撤退・帰宅となったとき、入館料がもったいないからだ。そこで、先に未来館へ行き、時間と子供の体力が余れば船の科学館という順番がよろしい。
さて、船の科学館の様子は別の記事に譲るとして、本題の日本科学未来館について感想を述べていく。
外観やエントランスからして既にハイテク感漂う施設である。


今回は期間限定の企画展、マンモス展を見るべく1階から攻めることに。
エントランスのエスカレータ―に乗らずに左手に進むと、ゆったりとした空間が広がる。

上には大きな地球儀のようなものが浮かび、下では人々が歯医者さんみたいなベッドに寝ているという、ある種異常な光景。

はーい、痛かったら手を挙げてくださいね~。ではなく、地球にまつわる各種情報を閲覧できるマシン。ベッドに寝転んで上を見上げると、

煌々と輝くぼくらの地球。何なんだここは。日本科学未来館の名にふさわしい光景である。ドラえもんでも出てきそうだな。

…と、のっけから子供ホイホイに我が子が引っ掛かり、本題に入るのが遅れた。いよいよマンモス展ゾーンへ突入する。
おおー!子供マンモスのミイラに興奮する親をよそに、華麗にスルーしていく我が子。

マンモスの本物の毛に触れるというコーナー。かた焼きそばみたいな感触だね!と我が子に声を掛けるが、「ソウダネ」と素っ気無い返事。「あんかけ乗せたいね!ついでに後ろのマンモスに玉乗り仕込みたいね!」くらい気の利いたコメントを返して欲しいものである。

これは本物ではなくレプリカだろう。相変わらず我が子はスタスタ先を行くため、じっくりと鑑賞することができない。とりあえず急に脳裏に浮かんだ原子肉を振り払いながら、我が子を追う。

足早に展示を見て行き、最後は原始人の恰好をして記念撮影。なんだよ結局ジッとしてたのここくらいじゃねーか。

結論として、少なくとも我が子は「死んだ生き物には大して興味が無い」という事実と、実はマンモスはアジアゾウと同程度の大きさでしかなかったという、今後一生のうち1,2回役に立つか立たないかという知識を得たのが最大の収穫であった。よし偏差値10上がった。
ロボ、テクノロジーなどがテーマの3階見学
続いて3階と5階の常設展を回る。そう、2階と4階は無いのだ。天井が高い特殊な構造となっており、展示ゾーンとしては1階の企画展、3階と5階の常設展と3エリアからなる。
よって、館内は外観から受ける印象ほどメチャクチャ広い!という訳ではない。
3階に上がると先ほど見上げていた巨大地球儀が眼前に迫る。3階はデジタルやロボットなどがテーマ。ロボットのアシモのショーが始まるため、客が集まる。平日だからまだ余裕はあるが、土日祝の混雑状況はあまり想像もしたくない。

アシモ登場。「こんな星、1日もあれば落とせますよね、ザーボンさん。」とでも言いたげなアシモに子供も喜んでいるご様子。来た甲斐があった…ホッと胸をなでおろす。

続いてインターネットの概念を説明した装置を体験。パケットに見立てた白黒の玉が勢いよく転がっていく。

これまた偏差値高めなゾーンだが、小学校高学年以上にならないと理解は厳しそうではある。息子は大掛かりなピタゴラ装置くらいに捉えており、それはそれで楽しそうなので何よりだ。

続いて、今の自分から未来の子孫へのメッセージというコーナー。子孫のためにかけがえのない地球を大切にしていこう、というメッセージ性の強いコーナーだが、息子のアタマの周辺に「?」マークが10個くらい点灯しているのが分かる。入場料が勿体無いと必死にフォローの説明を加える親を嘲笑うかのように次のコーナーへ先を急ぐ息子。

巨大地球儀を取り囲む大きなスロープで3階から5階へ。眼下には1階の歯医者ベッドと企画展入口が見え、高所恐怖症気味の身としては若干怖い。

ちなみにこの地球儀の模様はイラストやペイントの類ではなく、有機ELパネルに映像として表示されている。大気の流れも実際の気象データを元に映し出されており、刻一刻と表情が変化するハイテク地球儀だ。

温暖化が進むとこんなんなっちゃいますヨと変貌する地球儀。ペイントではなく映像だから出来る芸当だ。

人体、宇宙などがテーマの5階見学
5階は宇宙や人体などについて展示がされている。
国際宇宙ステーションの居住棟の模型。

放屁すら許されないほど狭く、極めて過酷な空間だ。こんなところで実験・研究を行う宇宙飛行士はやはり偉大なのである。どうでもよいがリプリーとか出てきそう。

細胞に関するミニシアターコーナー。中では…

白黒で、動きが少なく、漢字にはフリガナもないという、小さな子供には三重苦のミニアニメが10分ほど上映される。「小さなガキは家で大人しくDSでもやってなさい」とか言い出しそうな小憎たらしい表情の博士。

ミニシアターコーナーの後ろでは細胞、人体について映像を通して学べる。モニターの前に立つと、骨と内蔵だけになった自分が映し出される。そして、自分の動きと連動して、モニターの中の骨&内臓クンと化した自分も動くという、凝った仕掛けだ。
多動な我が子がモニターの前でハシャぐのに合わせて、その動きを真似ようと健気に頑張る骨と内臓だけの息子を見て申し訳ないが大爆笑してしまう私であった。シュール過ぎる。

こちらは綺麗にさばかれた人体模型。嬉しそうに内臓や脳みそを手に取る子供たちを見ていると、出来の悪いB級ゾンビ映画のワンシーンのようだ。

他にも興味深い展示があったが、帰宅せねばならない時間に。

先に船の科学館に行くんじゃなかった。

ぜひとも別の機会に再訪したい。あと3回くらい子供を連れて来れば東大にも行けそうな気がする。

それにしても、お台場は一日では足りないと今さらながら痛感。都内住まいでも、いや、都内住まいだからこそ、お台場や(宿泊料金を落としたいなら)近隣に一泊というプチ旅はアリなんじゃないかと思ったこの頃。ちょっとした非日常感を味わいつつ、遠くの他県、他国に旅行するよりはよほど割安なはずだ。
◆
◆
◆
アクセス、所要時間など
アクセス
・ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル (旧船の科学館駅)」下車 徒歩約5分
・ゆりかもめ「テレコムセンター」下車 徒歩約4分
・りんかい線「東京テレポート」下車 徒歩約15分
施設滞在時間
約3時間
費用
有料
飲食
今回利用しなかったが、持ち込み飲食可能なエリアがある。館内にはカフェやレストランもある。ただ、日本科学未来館周辺には飲食店はほとんど無い。
公式HP
https://www.miraikan.jst.go.jp/
周辺スポット
船の科学館
小さな子連れの場合、日本科学未来館から歩いてすぐの船の科学館をコースに組み込むことをオススメしたい。規模が小さく、一緒に巡るのに丁度良いからだ。
申し訳ないが、船の科学館の施設自体は地方の寂れた展示施設のようで必見とは程遠い。が、展示施設とは別に、南極観測船「宗谷」が海にプカプカ浮かんで展示されており、こちらは大人も探検気分で楽しめる。子供の体力が余っていれば訪ねて良いだろう。何よりも両施設とも屋内&駅近施設なので、雨の日や日差しが強い日でも楽しめるのが有難い。
レインボーブリッジ遊歩道
実は歩いて渡れるレインボーブリッジ遊歩道。
日本科学未来館からお台場側の入口までは徒歩およそ30分、そこから橋を歩いて渡るのに約30分、橋の芝浦口からJR山手線・京浜東北線の田町駅まで徒歩約20分。
つまり、日本科学未来館から田町駅まで、レインボーブリッジ経由で徒歩1時間半弱。行きか帰りか歩いて見るのも面白いだろう。
合わせて読みたい
東京にいくつかある科学館を勝手に比較!
東京の科学館を独断と偏見でレビュー。合わせてどうぞ。