船の科学館は本館閉館中でいつ再開か不明だが「宗谷」は必見【東京・品川区】

停泊する船の科学館の宗谷

概要:船の科学館は本館閉館中でいつ再開か不明だが「宗谷」は必見

2019年7月25日(木)、東京都品川区、お台場にある船の科学館に子供と行ってきた。

船の科学館は駅近のアクセス便利な海洋博物館であり、海洋についてのアレコレを学べる。

…のは良いのだが、実は、巨大な船を模した本館は2019年7月現在休止中で、再開時期もいつなのかどこにも載ってない。

で、本館の傍の別館は開業中なのだが、これがどうにもこうにも地方の「公共事業で何となく建てました」的な風情の寂れた施設であり、わざわざお台場観光のコースに組み込む必然性を感じない。

だが、この別館とは別に、あの「タロとジロ」でお馴染みの南極観測船「宗谷」が海に停泊・展示されており、中を見学することも出来るのだ。

宗谷船内

子供と行けば、パパは海洋ロマンを感じ、気づけば子供よりも夢中になって船内を探検することになるかもしれない。

操舵室を横から眺める

なお、ここから歩いてすぐのところには日本科学未来館という偏差値高めな科学館がある。さすがに宗谷探検だけでは時間が余るだろう。合わせて訪ねて子供とのお台場レジャーを満喫すると良い。( 日本科学未来館の記事はコチラ )

日本科学未来館のロボット



詳細:船の科学館の様子を詳しくレポ!

新橋から最寄り駅「東京国際クルーズターミナル駅」へGO

新橋駅からゆりかもめに乗ってGO!平日とは言え外国人観光客が多く、先頭車両の確保競争は熾烈を極める。運転間隔は短いので、何本か見送って並んででも子供のために先頭を確保したい。

ゆりかもめ車窓から高層ビル群を眺める

まぁ、東京の海に風情などを期待するもんじゃないが、それでもたまに見る海の眺めは良いものだ。

海の見えるゆりかもめ車窓

「東京国際クルーズターミナル駅」で下車。かつては「船の科学館駅」という名前だったようだが、本館休止に伴い、駅名から外されてしまったのか。

東京国際クルーズターミナル駅改札

改札を出て右手に出れば日本科学未来館方面、左手に出れば船の科学館方面だ。

方面というか、駅を出ると目の前に建物がある。大型客船を模した、何ともバブリーなルックスの建築物だ。

巨大な船の形をした施設

船の科学館とは反対方向に歩くとすぐに都立潮風公園。目の前をゆりかもめが走るが、

ゆりかもめの軌道を見上げる

海側に目をやると、ヤシの木が並んでいて南国ムードが漂う。ここまでやるなら徹底的に公園中をヤシの木だらけにして、地面も白砂にすれば新たな観光地になりそうなものだが…。

ヤシが2列になって海に向かって並ぶ道

寄り道はこれくらいにして、海の科学館本館周辺をうろつく。

船の科学館本館前の様子

本館は休止中だが、周りの屋外展示はいくつか残っており、バカでかいスクリューと記念撮影などが可能だ。

巨大な船のスクリューの前に立つ子供

本館の横に申し訳なさそうに佇む別館へ入ろう。左に見えるのが本館の一部であり、別館の小ささが際立つ。

船の科学館別館

中に入ると、中学、高校の学芸会のような空気感を肌に感じる。

夏の飾りつけがされ、パネルなどが展示された館内

ワンフロアにちょっとした映像と、展示物がチラホラある程度。文字通り子供騙しな感じで、我が子は見事にその子供騙しに引っ掛かっていたが、小学生3、4年生以上ともなれば見向きもしないだろう。

館内の映像モニタ

「そうだ、宗谷に行こう―。」大量に陳列された魚のヌイグルミにじゃれつく息子を引き剥がし、足早に別館を出て宗谷を目指す。

いざ宗谷へ乗り込む

宗谷は海の科学館の展示物の一つ。海の科学館別館とは対岸に停泊しているので、別館からはぐるりと海の周りを回って5、6分ほどで到着だ。

受付を通っていざ乗船。ちなみに基本的に無料だが、任意で寄付金も受け付けている。この時点では「おー、見事な船だなァ」くらいのリアクションの私。

宗谷に乗り込む

さっそく船内へ。

宗谷の船内への狭い入口

狭い通路。張り巡らされた配管。薄暗い照明。古めかしい設備類。オッサンの少年心をくすぐるには十分なシチュエーションである。

薄暗い照明が配管を照らす

船内にはこんな展示コーナーも。

映像などで宗谷を紹介するフロア

ちょっとした迷路のような船内。

大きなスクリューが置かれたフロア

そうそう、ここは海の上なんだよなぁ。

船から海を眺める

地下へと伸びる階段。

細い階段が地下へと続く

メインエンジンが並ぶ、何とも男臭い武骨な光景。

窓ガラスの下には巨大なエンジンが並ぶ

さらに船内を進む。このゴチャッと感がたまらない。

細く薄暗い通路

船内に部屋は沢山あるが、外から眺めるのみで入ることは出来ない。

狭い乗務員室に見えるベッド

医療室。

木製の棚に大量の医療機器が並ぶ医務室

また外に出て、

甲板の真下のフロア

また中に入る。出たり入ったり、降りたり登ったりと迷路のようだ。

狭いドアの向こうに通路が続く

配管マニアの人間が見たら卒倒しそうな見事な配管。

折れ曲がって伸びるおびただしい数の配管

何だかバイオハザードで出てきそうな雰囲気でもあるが、照明をもっと暗くして、夜に「怖すぎるお化け屋敷」として有料公開したら、若い男女が殺到して収入上はウハウハになると思うのだが。それで本館を立て直すのはどうか。ダメか。

宗谷から目の前の広場を眺める。

薄茶色の地面の広場

今度は上へ。操舵室を目指す。

操舵室を見上げる

なかなかに渋い光景である。

操舵室からゆりかもめ方面を眺める

目の前にはゆりかもめが走る。激動の時代を生き抜いた船は、何を想う。

宗谷の目の前を横切るゆりかもめの軌道

操舵室を後にし、階段を下りていくと、

操舵室からの階段からは海面がよく見える

甲板に出る。

広々としたく緑色の甲板

甲板からは船の科学館の本館や、

対岸に見える大きな船の形の建築物

無数のクレーンが立ち並ぶ港湾の風景を眺めることができる。

海の遠くに大量のクレーン

船の科学館を後にして、

宗谷から下船

ゆりかもめを挟んで向こう側に見えている日本科学未来館を目指すのであった。( 日本科学未来館の記事はコチラ 

ゆりかもめ軌道の向こうに見える日本科学未来館



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アクセス、所要時間など

●アクセス
ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル」下車 徒歩すぐ
りんかい線「東京テレポート駅」下車 徒歩約12分

●滞在時間(本館周辺+別館+宗谷見学の合計)
約1時間

●費用
無料(宗谷は任意で寄付金を受付)

●飲食
持参した弁当を隣の潮風公園で食べるか、日本科学未来館の飲食スペースで食べるのも手。日本科学未来館にレストランやカフェがあるが、近隣に飲食店はほとんど無い。外食をするなら少し歩くか他の駅まで移動する必要がある。