よみうりランドHANA・BIYORI(はなびより)の感想【東京・稲城市】

HANA・BIYORI 館内の様子

2020年6月23日(火)、東京都稲城市にある2020年3月23日オープンのHANA・BIYORI(はなびより)に行ってきた。

できたてホヤホヤの施設で、「新感覚フラワーパーク」と銘打つ同施設。はたしてどんな感じだったのか?

アクセス方法や施設の特徴、楽しみ方などを交えてレポートする。また、周辺スポットについても本記事の終わりのほうで取り上げる。

よみうりランドHANA・BIYORI(はなびより)の感想【概要】

さっそく感想を彦摩呂風に言うと、「SNS映え×摩訶不思議×爽やかさのごった煮系ワンダーフラワーパークやぁ!」

えっ?伝わらねーよ?すみません…。でもさ、そんな要素が一緒くたになったスポットなんすよ。

  • 季節の花
  • 花×プロジェクションマッピングによる最新映像技術
  • キュンキュン属性高めなコツメカワウソ
  • 謎に仏教建築や石像が点在
  • 爽やかに挨拶してくださるスタッフ
  • 新宿副都心を一望できる爽やかな丘
  • 高原リゾートのような爽やかな景観

…というわけで、「SNS映え×摩訶不思議×爽やかさのごった煮系ワンダーフラワーパークやぁ!」としか言えないのである。

…まぁ、マイナス点を挙げるならば、

  • 植物や花の量はそこまで多くない印象
  • よって滞在時間は長くは無い
  • 植物園としては少々値が張る
  • 都心から少し遠い

といったところか。

あとはまァ、読売ジャイアンツ2軍本拠地を構える立地上仕方ないですが、お隣に野球場があるので、たまに漢気あふれる声が聴こえてくるのはご愛敬。

わりと本気な花好き・植物好きだとやや物足りないかもしれないが、最新のデジタルアート×花のコラボに触れつつ、写真映えする景観をサクッと回れればOK、という方のお散歩利用やデート利用にはいいだろう。

現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。

アクセス方法

京王線のよみうりランド駅を降り、改札を出て左へ。徒歩10分でも着くが、延々と坂道なので暑い日は少し辛い

15分間隔で駅前から無料シャトルバスが出ているので、そちらを使おう。案内も大きく出ており、バス乗り場に迷うこともないだろう。

混雑状況

新型コロナウイルスによる非常事態宣言が明けておよそひと月、また、平日という事もあり、人はそこそこいるものの、まったく混雑はしていなかった。

今回は特殊状況すぎるので、他のシーズンにも再訪して、混雑状況を確認したい。

所要時間

1時間半ほど見ておけば、コツメカワウソのショーやプロジェクションマッピングの鑑賞も含めて、施設全体をザッと見て回れるだろう。

さらに、園内でお弁当を食べたり、スターバックスで休憩したりすれば2時間コースといったところか。

割引

2020年6月現在、割引は見当たらなかった。なお、HANA・BIYORIに入園すると、よみうりランドに割引料金で入園できる。

ハナビヨリではどんな花が見られるの?

ハナビヨリの屋外では以下の花が見られるほか、庭や館内でも様々な花が見られる。

それぞれの季節に行き次第、詳細を別途レポートしていく。

  • 春 桜、ツツジ
  • 夏 紫陽花、苔
  • 秋 曼殊沙華、紅葉
  • 冬 クリスマスローズ、梅

ハナビヨリの梅

梅について詳しく見てきた記事はコチラ。

ハナビヨリの梅

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注意点

坂が多い

多くは無いが、急な階段を登るゾーンがある。歩きやすいスニーカーで行くことをオススメする。

時間に注意

コツメカワウソのショーやプロジェクションマッピングの時間は決まっている。これらイベントを全て楽しめるように到着時間に気を付けよう

訪問した2020年6月23日時点では、AM11時30分の到着で全イベントをスムーズに楽しめたが、公式HPでイベントスケジュールを確認しておくべし。

また、園内が混雑している場合は、場所確保のため、時間に余裕をもって各イベントの開催場所に行きたい。

プロジェクションマッピングは10分弱立って鑑賞

本施設のメインイベント、花とデジタルのアートショーは、10分弱、ジッと立って鑑賞することになる。

なので、子連れファミリーは注意。赤ちゃんだと怖がるかもしれないし、かと言って動き回れる子供には10分弱、その場にとどまるのは厳しいかも。

再入場不可

再入場はできないが、よみうりランドとは連絡通路での行き来は可能。

弁当持ち込みOKだが

よみうりランド駅の前にコンビニが一軒あるのみ。弁当持参の場合、事前に別の場所で調達しておこう。



HANA・BIYORIの様子をもっと詳しく!【詳細】

それでは、HANA・BIYORIの様子を、エリアごとに詳しく見ていこう。

まずはマップを確認

ハナビヨリはよみうりランドの遊園地に隣接し、4つのエリアに分かれている。マップの上部にジェットコースターの軌道がチラ見えしている。

HANA・BIYORI館【花とデジタルの融合】

本施設のメインの展示であろう「HANA・BIYORI館」から行ってみよう。

300鉢を超えるフラワーシャンデリアは関東最大級

入った瞬間、おぉっ、となる。神代植物公園の温室の、頭上すれすれのフラワーシャンデリアもいいが、これはこれで解放感があって◎

HANA・BIYORI 館内の様子

天井から壁からお花だらけだ。中は空調が効いていて、暑い日でもわりと涼しい。

真ん中にあるツボみたいな形の木は「パラボラッチョ」というノリのいいラッパーの掛け声みたいな名称の木で、本園のシンボルツリー。樹齢400年超という。

ハナビヨリ館内にはスターバックスコーヒーも

館の南側はスターバックスコーヒーになっている。国内植物園では初出店らしいが、植物園自体、ニッチなスポットですからね…。

「STARBUCKS」の文字も植物で表現されている。

お店は館と連続していて、全長8mの水槽で仕切られている。

お店の外にはお花畑が広がる。HANA・BIYORIのスターバックスコーヒー

女子力偏差値88くらいのスタバはシャレオツオーラが強く、ムサいオッサンは近づくことすらままならない。

花とデジタルのアートショー【プロジェクションマッピング】

本施設のメインインベントと言っていいだろう。これを見ずして帰っては、入園料1,200円(2020.6月時点)が浮かばれまい

ショーが始まる数分前になると、館の中央付近に真っ白なスクリーンがウィーンと降りてくる。

で、スクリーンや天井の植物たちにガンガン映像が投影されるわけだ。なので、やや後方に下がって見た方が、全体が見渡せて見栄えが良いと思われる。

観客の表情などによって、映像のラストが変わるマルチエンディング形式をとっているらしい。マルチエンディングって…一昔前の恋愛ゲームを彷彿とさせる(ちょいオタオッサン的思考)。

…といっても、コロナ対策でみんなマスクをしているので、機械の中の人は表情を読み取れているのでしょうか、と老婆心ながら心配になるのでした。

お土産コーナー・ワークショップも

館内にはお土産コーナーがあった。コツメカワウソのヌイグルミなどが売られている。なんでカワウソ?それは後述する。

別途料金でフラワーアレンジメントや苔テラリウムなど、ワークショップも毎日開催されるようだ。

かわうそびより【可愛い属性MAX】

エリア的にはHANA・BIYORI館と同じゾーンなのだが、館のすぐ隣の屋外に、コツメカワウソのミニステージ「かわうそびより」がある。

植物園になぜコツメカワウソ?とか野暮なことを言っちゃいけない。「かわいいは正義」「ただしイケメンに限る」とか言うとおり、どんな理不尽でも、ルックス良けりゃオールオッケー、そんな世の中。来世はコツメカワウソかディーンフジオカの顔で転生したい。

通常は餌やり体験もできるようだが、コロナ対策のためパフォーマンスのみの観覧となった。

立ち上がったり、氷を運んだりと、とてもよく芸をこなしていた。うちの息子達もこれぐらい親の言うことをよく聞いてくれたら…コツメカワウソの小爪の垢でも煎じて飲ませたいレヴェル。

なお、カワウソたちの飼育スペースをハナビヨリ館の中から見ることも可能。

彩りの小路エリア

ハナビヨリ館を取り囲むエリア。ウッドデッキには樹高30mのセコイアが植えられ、爽やかな雰囲気だ。

館の裏手に回ると、15,000本の花が咲くという「四季の庭」が広がる。お洒落過ぎるスタバの目の前だ。こちらからスタバに入ることもできる。

四季の庭からは、よみうりランドの空中ゴンドラが空を進む姿も見え、まるで高原リゾートの夏のような光景だ(言い過ぎか)。そのうしろで、ジェットコースターの轟音が響き渡る。こんな場所は日本でもここくらいだろう。

四季の庭の奥にはよみうりランドの連絡口もあり、歩いてそのまま遊園地に行くこともできる。(別途入園料はかかる)

聖なる森【仏塔とゴンドラの何コレ珍景】

ハナビヨリOPEN前は、「聖地公園」と呼ばれていたエリア。

これはさっそくSNS映えしそうな花手水。綺麗。

花で出来たドレススカート風のオブジェ。裏に立つと貴女もお花の女王さま、というロマンチックあげるよ全開仕様。

さて、ここからが本番、ディープなゾーンへと入っていく。

「お隣が遊園地の新感覚フラワーパーク」というメルヘン属性には少々似つかわしくないお堂や仏像が大集合

雰囲気的には、お堂のテーマパークこと所沢の狭山不動尊を彷彿とさせる。

これはロマサガ2のオープニングではない。仏教の開祖師が勢ぞろいした八祖師像だ。

そんな高僧達の頭上を、ゴンドラが所かまわずゴウンゴウンと進んでいく様は、シュールと言わざるを得ない

妙見菩薩像が安置されたお堂。鎌倉時代後期の菩薩で、国指定重要文化財だそうです。自然の道理を支配するものだそうで…すみません、来世はディーンフジオカの顔でお願いします。霊験あらたかな菩薩さまに出会える植物園は日本広しと言えど、恐らくここだけ。

そのお隣に唐突におみくじ販売所が出現。カップルで来たらやればいいと思います。(投げやり)

つづいて、何も知らない方が見たら「なんの宗教?」となりそうなコチラのお堂。

スリランカやパキスタン政府より寄贈された、お釈迦様のお骨と髪の毛が安置されている、とても格式高いお堂なのだ。おい、ゴンドラに乗ってるうかれ若人たち、さっきから頭が高いぞ!

つづきまして、遠く兵庫県の寺院にあった17世紀創建の多宝塔。それが現代ではよみうりランドに移築され、上をゴンドラが通過している。(何度もしつこくて恐縮です)

このように園内には仏像やお堂が点在しているわけだが、説明があればまだ良い方で、立派な仏像がなんの説明もなく無造作に佇んでたりする。何でも鑑定団の皆様、出番ですよ!

立派な「聖門」。もとは京都御所にあったものとされる。…やはりここ、お堂の移築まつり総本山の別名を持つ(私が勝手に言ってるだけ)狭山不動尊と同じ薫りがただよう。

聖門の前には参道が続き、両脇には紫陽花が植えられている。

紫陽花は植えられて間もないのだろう。まだまだ赤ちゃんといった感じで小さい。

空見の丘

日本庭園然とした落ち着いた庭園を進んでいくと…。

東京都心方面まで一望できる「空見の丘」がある。

椅子が置かれているが、真夏日は暑そうだ。



周辺スポット

ハナビヨリを見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。

よみうりランドの桜

空から眺めるジェットコースターと桜

春の時期ならぜひ合わせて訪ねたい。空から移動しつつ花見ができるスポットは、日本全国でも珍しいだろう。

よみうりランドの桜の様子はコチラ

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ゴンドラから見たよみうりランドの桜

よみうりランドのイルミネーション

塔の上から見下ろすジュエルミネーション

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よみうりランドのイルミネーションの様子はコチラ

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ジュエルミネーション2020

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妙覚寺のアジサイ

よみうりランド丘の湯

紅葉シーズンはじめ肌寒い時期なら、散策のあとに温泉というのもいい。

京王フローラルガーデンアンジェ

京王線でふたつ隣の京王多摩川駅前にある小さな欧風庭園。季節の花々が植えられているほか、手ぶらでBBQも楽しめる。

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住所など

住所
東京都稲城市矢野口4015-1

アクセス
公式HP

費用
有料
公式HP

飲食
休憩できるテーブルと椅子があるので、持ってきた弁当を食べるのも気持ちが良さそう。

ただし、席が多いわけではない。混雑すると場所の確保に難儀しそうではある。

地図

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