2019年6月14日(金)、東京都下の青梅に散歩に行ってきた。
「昭和にタイムスリップ?インスタ映えするレトロな街・青梅をデート散歩♪」みたいなノリで取り上げられがちな青梅。
ホントのとこはどうなのか?本当に昭和レトロなの?確認しつつ現地の様子をレポートする。
青梅散歩|街並みより青梅鉄道公園がいい感じにレトロな件
確かに、駅構内をはじめ、随所にレトロ風の看板が掲出されており、レトロ感を出そうという努力が垣間見える。

ただ、日本全国津々浦々、いわゆる美観地区系の名所というのは「えっこれだけ?!」と、行ってみて意外とその範囲が短いことにガッカリするのが伝統なのだが、青梅のレトロ街並みも、その伝統をしっかりと踏襲している。
いや、短いどころの騒ぎではない。レトロな景観を主に形成しているのは数件の建築物のみ。試しに「青梅 レトロ」で画像検索してみると良い。下記のような写真ばかり出てくる。レトロな街並み散歩は文字通り秒速で完了する。

ただ、味わいのある路地・道路も多少あるので、過度な期待を持たずに路地裏などを散歩するとグッと来る景観に出会えるかもしれない。これなんかなかなかレトロ。

近くの青梅鉄道公園にも行ってみた。本物の汽車が何両か置かれている、小高い丘の上の小さな公園だ。小学校低学年くらいまでなら楽しめそうだが、公園に辿り着くまでにそれなりに坂を上るので、下手すると子供・孫を抱っこして上るハメになるので注意。
昭和時代で時が停止したみたいな雰囲気漂う公園である。

「なんで大宮の鉄道博物館じゃなくてこっちを選んだの?」という心の声に耳を塞ぎながら、平日の園内を散歩してみよう。
客はまばらであり、よく言えばレトロ、言い換えれば寂れた空気感がたまらない。そっち系のスポットが好きな人は一度行ってみて損はない。
あ、多摩川は澄んでキレイだった。

なお、小金井市にある江戸東京たてもの園には、30棟ものレトロ建築物が移築・展示されている。単純にレトロな景観や建物を見たい!という方には、ぶっちゃけこちらの方が見ごたえはある。
\ 詳しくはコチラ /
2019年12月4日(水)、東京都小金井市にある江戸東京たてもの園を散歩してきた。ジブリを思わせる景観や所要時間など、現地の様子を詳しくレポートする。江戸東京たてもの園はレトロ建築物のテーマパークだ突然だが、貴方はレトロな街並みだと[…]
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青梅散歩の様子をもっと詳しく!
それでは、青梅散歩の様子をもっと詳しく見ていこう。
【観光案内所】散策に便利なマップをGET
JR青梅線の青梅駅に到着すると、目の前には山と小学校。

連絡通路にはレトロ風な劇画調の看板が。

駅前はこんな感じ。

駅を出てすぐ観光案内所があるので、近隣お散歩MAPを頂こう。散歩に非常に役に立つ。

青梅駅の駅舎。まずは多摩川を見に行ってみよう。

駅前の道をまっすぐ進んで行く。その後いくつか道を曲がるが、地図を貰っているので安心。

【釜の淵公園】透明度の高い多摩川上流を散歩
あゆみばしという比較的大きな橋。

橋の上からは多摩川の清流を見下ろすことができる。

橋をわたって釜の淵公園を散歩する。

雑木林を抜けて。

先ほどとは異なる大きな橋を渡って駅側の岸へと戻る。

多摩川も上流域ともなると、

都心では見られない透明度の流れをつくっている。

橋を渡り終えてパシャリ。

【青梅のレトロな街並み】秒で散歩終了…
さて、次はレトロな街並みと言われる地区へ行こう。ちなみに、川に行ったり鉄道公園に行ったりと、レトロ街にとどまらず青梅の街を大きく散歩しようとすると、コース上に坂が多いことに気づく。運動不足だと堪えるレベル。

レトロな街並みと言われる区画は、青梅駅からまっすぐ歩いて青梅駅前交差点を左折して200mほどのところに位置する。レトロといっても、このようにマンションも多い。

ただ、よく注意して歩けば、このような味わいのある路地裏もある。

バス停もレトロ感を演出すべく頑張っている。

レトロ街を歩いて次は青梅鉄道公園を目指そう。もっと街並みにレトロ風な看板を増やしまくるとか、電柱を木製にしてみるとか、路線バスをボンネットバスにしてみるとかすれば一層レトロイメージが強化されそうだが、そんな予算は無いだろう。

【青梅鉄道公園】ある意味、街並みよりレトロ感
鉄道公園へは小さな橋をわたる。

眼下には青梅線が走る。

橋をわたって進むと坂が見えてくる。

テニスコートを横目に、坂をのぼっていく。

グネグネと曲がる道をのぼる。

テニスコートがこんな小さく見える程度にはのぼる。なお、これだけのぼってもそこまで眺望は良くない。

坂を上り終えると、青梅丘陵ハイキングコースのスタート地点。そして、

そのすぐ近くに、青梅鉄道公園がある。

さっそく入園料を払って、まずは記念館と呼ばれる建物へ。ジオラマなど色々と展示物があるが、

クオリティ的に昭和を感じる。ある意味レトロだ。

建物から園内を見下ろすことができる。

建物を出て園内を回ってみよう。

機関車トーマスよろしく、たくさんの機関車が仲良く並んでいる。汽車の横でランチにするのも◎

半笑いで佇んでいるトーマス。

ミニSLも。

園内はこれで終わりかと思いきや、

下に続く階段があり、そこを降りていくと、

0系新幹線が佇む空間がある。

なんで鉄道公園なのにクルマなの?などという無粋な突っ込みなど、

昭和の百貨店の屋上のような空気感を前に雲散霧消した。

ある意味タイムスリップ出来たような、出来なかったような、そんな心境になりつつ、青梅を後にするのだった。

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アクセス・所要時間など
●アクセス
釜の淵公園
青梅駅より徒歩15分
レトロな街並み
青梅駅より徒歩5分
青梅鉄道公園
青梅駅より徒歩15分
●歩行時間(施設見学時間含む)
約1時間50分
●費用
有料(青梅鉄道公園)
●飲食
飲食店は散在しているが、チェーン系は少ない印象。事前リサーチと、チェーン以外のお店なら訪問日の営業確認は必須。釜の淵公園や鉄道公園で弁当を食べるのも良い。
●地図