東京都青梅市にある旧稲葉家住宅を見学してきた。
時代劇にでも出てきそうな、江戸時代の問屋の雰囲気を味わってきた。写真とともにレポートする。
旧稲葉家住宅という「江戸時代の店」に行ってみた【概要】
東京都指定有形民俗文化財である旧稲葉家住宅。
江戸時代の建物だけに、時代劇に出てきそうな佇まい。何とも味わい深い。
外から眺めるだけではなく、中に入って部屋や調度品を見学することもできる。
「江戸東京たてもの園」や「府中市郷土の森」などレトロ建物が好きな方なら、一度は訪ねてみては。
公共施設で無料なのは有難いのだが、見学できる建物は一棟のみで、所要時間は短い。「このためだけに」遠方からはるばる訪ねるようなスポットではないかも。
そこで、青梅の市街散歩も組み合わせてみては。そこかしこに点在する「レトロ風景」を見つけながら歩くのも楽しい。
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旧稲葉家住宅の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
JR青梅駅を出て、駅前の青梅街道を西へ歩いて行く。
目を凝らして歩いていると、丸ポストや激シブなタテモノが点在していることに気づく。さすが「レトロの街」。
到着。まずは周りを眺めてみる。
この2階建ての建物は「店蔵」と呼ばれる土蔵づくりの母屋で、江戸時代後期(18世紀後半から19世紀はじめ頃)の建築と考えられている。
火事から建物を守るため、周囲に土や「しっくい」を塗るなどして、普通の家の10倍の費用をかけて造られたという。
10倍って…そう、稲葉家はお金持ち。江戸時代の青梅有数の豪商だった。「稲葉店」という名の問屋を営み、木材や青梅織物を扱っていた。
1階玄関から見渡した様子。問屋というより古旅館を思わせる立派な佇まいだ。
高級旅館や民宿にありそうな、巨木の輪切り。
土間の奥にあがらせて頂いた。
廊下をとおって、お店の人のスペース(座敷)へ向かう。
座敷より入り口方面を眺める。
家具や調度品などの数々も渋い。
裏には蔵があった。中には入れない。外から見学する。
庭には井戸があった。
2階は見学不可。
しかし、係の方に、「階段をのぼって様子を見るだけならどうぞ」と仰って頂いたので、階段をあがる。急で結構こわいです。
柱や梁には奥多摩・日原のケヤキなどが贅沢に使われている。
2階の様子。
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アクセス・所要時間・駐車場など
住所
東京都青梅市森下町499
アクセス
JR青梅線「青梅」下車 徒歩10分
滞在時間
10分
駐車場
専用の駐車場は無い。
費用
無料
地図