青梅駅周辺のレトロな街並みを徹底レポート【東京・青梅市】

「昭和レトロの街」を標榜する青梅。

下調べせずに歩くと少しガッカリするかもしれない。「レトロな街並み、これだけ?」と。

しかし、よく目を凝らして歩くと、そこかしこに昭和な風景が点在することに気付く。

本記事では、レトロな景観を訪ねて、おもに青梅駅周辺を散歩し、さらに近隣の駅のスポットまで紹介する。

青梅散歩の参考になれば幸いだ。

青梅駅周辺のレトロな街並みを散歩する【概要】

町をあげて渋い景観づくりをしてきた青梅。だが、見るからに「ザ・レトロ」な建物は、駅前のメインストリートのほんの一角にあるに過ぎない。

しかし、「美観地区のたぐいってだいたい規模が小さいけれど、青梅もご多分に漏れずか。」と侮るなかれ。

よく探せば、駅周辺には、いかにもなレトロ建築以外にも、レトロ感あふれる眺めが点在する。

さらに青梅線に乗ってほんの少し足を伸ばせば、これまた趣のあるスポットがある(後述)。それらも合わせて散策すれば、ちょっとしたプチ旅気分に浸れるだろう。



青梅駅周辺のレトロな街並みの様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

青梅駅周辺の街並みの様子

駅前はロータリーになっている。

ロータリー&駅舎方面をのぞむ。

20年ほど前に撤退した長崎屋の看板がそのまま残り、いい感じで寂れ感を放ってますが、狙って放置してるんでしょうか。

青梅駅周辺のレトロな街並みというと、「昭和レトロ商品博物館」や「昭和幻燈館」といった施設がメジャーどころだろう。

だが、駅前を走る青梅街道を、目を凝らして歩いていると、それ以外にもレトロな建物がチラホラ見られる。

「青梅のレトロな街並み」という場合、最大の見どころは、この青梅街道沿いの建物群だと思う。

コチラなど小金井市の江戸東京たてもの園にありそう。

意識しながら歩いてみると、渋い建物がちょいちょい見つかる。

レトロ建物の合間合間にマンションが建ち、平成と昭和のサンドイッチ状態。

地図でいうとこの区間。旧稲葉家住宅~昭和幻燈館までの1kmほど。

さて、青梅街道以外にも目を向けてみると、基本的にふつうの住宅街だ。

そこまでレトロっぽさは感じないが…

ブラブラしていると、ひょっこり激渋なタテモノや路地裏が登場するので油断ならない。

青梅鉄道公園へ行く道中。写真を白黒にして「昭和時代です」とか言っても誰も疑わなそう。

丸ポストもある。

妙にシャレオツな漆黒の消火器格納箱。このように、街に点在するレトロ要素を探しながらあてもなく歩くのもいい。

こちらは「パリのセンス」という言葉選びの妙によってレトロっぽさを演出。高等テクニックですね。

深夜になるとカオナシでも並んでそうなバス停。

謎にメルヘンな意匠の電話ボックス。

青梅は「猫の町」でもあるようで、そこかしこに猫型のオブジェや看板などが散見される。

ただ、「猫の街」というわりに、街を歩いていてそんなに猫の姿は見かけなかったような…。

街の雰囲気を概観したところで、そんな青梅駅の近隣スポットを色々と巡ってみよう。

青梅駅舎

お散歩の起点は青梅駅から。

駅舎ではレトロ要素がそこかしこに見られる。

あえて古めかしく造られた待合室(休憩所)。

独特の装飾が施された駅名表示板。

駅通路の映画看板たち。

後付けで人為的に造られたレトロ要素ではあるが、ほら、“ビンテージ風”加工とかあるじゃない。それと一緒。

ホームから小学校が見え、その裏には山が広がる。四国あたりの駅みたいなのどかさです。

駅舎を出て、外から見てみる。駅舎は“レトロ風”ではなく、ガチのレトロである。

建築は大正13年(1924)。旧青梅鉄道の本社ビルとして建てられた。

青梅観光案内所

駅前に観光案内所がある。散策マップなどもあるので立ち寄りたい。

旧稲葉家住宅

駅前の青梅街道を西に歩いた先にある。昭和どころか江戸時代にさかのぼる建物。

頑張れゴエモンとかに出てきそうな雰囲気。

旧稲葉家住宅の詳細はコチラ

金剛寺

立派な塀に囲まれた境内をのぞくと…

境内は想像していたほどは広くはない。

ただ、金剛寺で注目すべきはこの梅の古木なのだ。

平安時代の武将・平将門が挿した梅らしいのだが、コチラの梅、季節が過ぎても熟すことなく青いままなんだとか。

そう、「青いままの梅」だから、青梅。まさか、こんなところに青梅市の地名の由来が実在するとは…

ってか、平将門が挿した梅となると、樹齢は1000年をゆうに超える計算になるが…まぁ、伝説なので細かなことは気にしちゃダメ。

昭和レトロ商品博物館

昭和30~40年代の商品パッケージやオモチャ、ポスターなどを集めた施設。

コロナ対策で臨時休館日だったので再訪したい。

赤塚不二夫記念館【閉館】

昭和レトロ商品博物館の隣にあったが、残念ながら建物の老朽化のため2020年に閉館。いまは建物もなくなっている。(上の写真をご参照)

昭和幻燈館

昭和レトロ商品博物館の向かいにある施設。

墨絵作家の有田ひろみ氏、ぬいぐるみ作家の有田ちゃぼ氏の常設展となっていて、猫にまつわる作品が展示されている。

コチラも休館日だったので再訪したい。

住吉神社

駅にほど近い立地ながら、小高い丘の上にある神社。丘の上からの眺めは不思議な感じ。

住吉神社の詳細はコチラ

青梅鉄道公園

機関車や0系新幹線など、レトロな車両が10両ほども屋外展示された公園。

遊具もいろいろ置かれているが、昭和の百貨店の屋上にあるやつみたいでレトロ臭が横溢しまくりである。

青梅鉄道公園の詳細はコチラ

青梅宿 津雲邸

青梅市出身の政治家・津雲國利氏が昭和初期に建てた建物で、国登録有形文化財。

企画展が行われるが、会期以外は休館。再訪したい。

宗建寺

境内はこぢんまりとしている。

カエルの親子の像。

小さな塔や池があった。

青梅市立美術館

青梅市立の美術館。昭和59年の開館。

吹き抜けのこの感じといい、

「喫茶室」の併設といい、どこか昭和の残り香のする美術館だ。

美術館の裏手に回ると、多摩川を見下ろすことができる。

高台にあるので良い眺め。

展示室はそこまで広くはないが、美術鑑賞が趣味の方なら立ち寄ってみては。

釜の淵公園

青梅駅からほど近い公園。川底までクッキリ見える清流をBGMに、木立のなかを散歩できる。

釜の淵公園の詳細はコチラ

青梅市郷土博物館・旧宮崎家住宅

釜の淵公園内にあるイイ感じに古びた博物館。古民家も併設されている。

青梅市郷土博物館の詳細はコチラ



少し足を伸ばして【青梅線のレトロスポット】

青梅線を使えばすぐ。以下のレトロスポットも合わせて巡ってみては。

【2023.4閉館】河鹿園(かじかえん)

御嶽駅から徒歩0分。一度は廃業した老舗旅館が、美術品ギャラリーとして復活。大正~昭和初期に建てられた、複数の棟からなる建物は見ごたえがあり、

かつての宿泊部屋から御岳渓谷を見おろしていると、都内を離れて小旅行に来た気分になる。残念ながら、2023.4月に閉館してしまった。

河鹿園の詳細はコチラ

二俣尾駅周辺

駅舎や駅周辺がどう見ても令和の東京に見えない。(いい意味で言ってます)。後述する吉川英治記念館に行くついでにブラブラしてみては。

吉川英治記念館

小説家・吉川英治氏にまつわる資料の収集・展示を行う施設。

明治期に建てられたレトロな母屋の見学ができる。

吉川英治記念館の詳細はコチラ

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アクセス

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JR青梅線「青梅」下車

地図
※実際歩いたコースと異なる。

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