護国寺|大仏様と富士塚が鎮座するお寺が、文京区にあった

東京都文京区にある護国寺にお参りにいってきた。

現地の雰囲気を、写真とともにレポートする。

護国寺|大仏様と富士塚が鎮座するお寺が、文京区にあった【概要】

23区において、護国寺は比較的ゆったりした境内をもち、お堂など仏教建築物も多い。

桜やツツジなど四季折々の景観を楽しめるほか、

都内では珍しい大仏様

「音羽富士」なる立派な富士塚もある。写真ではものすごく足場が悪そうですが、上まで登れちゃいます。

規模は小さいが枯山水まで。見どころがいっぱい。

ただ、ゆったりとした境内とは言え、多摩地区の大きいお寺のような広さではない。

そこで周辺に目を向けると、20分そこそこで小石川植物園や肥後細川庭園などに行けるし、ちかくには都電も走る。お散歩コースを組みやすいのもいい。



護国寺の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

全体的な雰囲気

護国寺は、天和元年(1681)の創建。江戸幕府五代将軍徳川綱吉が、母・桂昌院の願いから建立した。

護国寺の前身は、「高田薬園」という薬草を栽培する場所だったという。それもあってか、ゆったりとした境内だ。

繁華街からは離れたところにある。加えて、お寺の北部には広い墓地が広がる。そのため、お寺のすぐそばに高層ビル群が林立、といった景観は避けられている。

参道沿いにはベンチが置かれ、近隣住民の方やサラリーマンの憩いの場のような感じ。この排他感ゼロな雰囲気、いいですね。

たくさんのお堂や仏教建築

観音堂(本堂)

元禄10年(1697)の完成。震災・戦災という苦難を越えて、いまも当時の姿を残している。

仁王門

賑やかな交差点を曲がった先に鎮座する仁王門。やや黒みがかった赤色がシブい。

両脇には金剛力士像が鎮座する。

月光殿

国指定重要文化財。昭和3年、大津市の三井寺から移築された建物で、桃山時代の建造。この日は月光殿に繋がる扉が閉ざされていた。すこーしだけ屋根が見えているのが月光殿。

不老門

昭和13年(1938)の建立。本堂と仁王門の中間にある。

階段に建てられているので、実際の高さ以上に迫力があります。

不老門から仁王門方面を眺める。

大師堂

元禄14年(1701)建立の薬師堂を、大正15年に改修・移築した建物。

多宝塔

昭和13年建立。都内ではあまり見ない。

惣門

仁王門とはまた別の門。徳川将軍肝いりのお寺だからか、社寺系の形式ではなく、5万石以上の大名屋敷の門の形式で造られている。

薬師堂

元禄4年(1691)建立。鈴のような形の窓が印象的。「花頭窓(かとうまど)」と言うらしいです。

鐘楼

江戸時代中期の造営。

茶室

護国寺には茶室が9つもあるという。そのほとんどは、実業家であり茶人でもある高橋箒庵氏の尽力により整備された。

ちょっと色のついた水かという勢いで薄めたコーヒーをガブ飲みする当方としましては、あと1万年間くらい転生を繰り返さないと、茶道とはご縁が無いと思われる。

手洗水盤

1697年頃の鋳造。

よく見かける手水舎とは全く違うつくり。朝顔の花を思わせるなめらかな曲線と、水面にうつった景色がなんともキレイ。

大仏などの仏像

建築物のほか、仏像や石碑も多い。

大仏

全長2.5mと「大」仏様というか「中」仏様といった大きさだが、

桜の時期にはこんな素敵な眺めに。

一言地蔵尊

こちらは一言地蔵尊。ひと言だけの願いを聞き届けるお地蔵様だそうです。私?「金ほしい」…否、「家内安全」とだけ願っておきました。一言地蔵尊の御前で一言多い私。

六地蔵

人が亡くなると、生前の行いによって地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上のいずれかに生まれ変わるとされるが、その6つの世界で迷える人々を救ってくださるお地蔵さまだ。

…ふと思ったのですが、人間を6つの世界により分けるってことは、あの世にはヒヨコ鑑定士みたいな御方がいらっしゃるんでしょうか。

いろいろな石仏・石碑

大仏様のほかにも、境内には色々な石仏・石碑がある。

たくさん並んだ石灯籠。

こちらも金剛力士像だろうか。「ストロング金剛」という芸名をつけた人は天才だと思う。似てる。

音羽富士

立派な富士塚がある。

本物の富士登山道よろしく、ゴツゴツとした岩場を登っていく。

高さは6、7mくらいだろうか。

頂上には富士浅間神社がある。

下を見下ろす。

枯山水

本坊の前には、規模は小さいが枯山水もある。

こちら文京区ですからね…。立地を考えると相当贅沢な土地の使い方。

規模は小さめと言ったが、東京、それも23区において、こうした景観はかなり珍しい。

春の桜

桜の本数はそこまで多いわけではない。

ゆったりした境内に、ポツンポツンと点在している感じ。

それでも、大仏様と桜のツーショットを拝めるだけでも、お参りにきた甲斐があるというもの。

桜の季節なら、ちょっと歩いて播磨坂小石川植物園のお花見につなげられる。

初夏のツツジ

不老門の両脇にはツツジが植えられている。初夏になるとピンク色に彩られる。

本坊の前の道沿いにもつつじが見られる。

歩いて小石川植物園まで、健脚の方ならそこからさらに根津神社まで歩くと、ツツジづくしのお散歩になるだろう。



周辺スポット

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アクセス・所要時間など

住所
〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-1

アクセス
東京メトロ有楽町線「護国寺」下車すぐ

滞在時間
35分

費用
無料

地図

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