東京都国立市にある谷保天満宮にお参りしてきた。
多摩地区の梅名所として有名だが、何と言ってもニワトリが境内を歩き回っているのが衝撃。
そんな谷保天満宮の様子をレポートする。
谷保天満宮は鶏が放し飼い!梅や紫陽花も美しい神社【概要】
都内には余裕で1000を超す神社があるが、鶏がいる神社はココくらいでは?
…違います。何羽も境内を自由に闊歩しています。初見だとビックリすること請け合い。
そんな谷保天満宮は、初春の梅、
梅雨時期のアジサイなど、四季折々の景観も楽しめる。
境内は「広大」とまではいかないが、ゆったりしていて、木々が多い。
さらに周辺に目を向けると、谷保・矢川エリアは湧水と緑に囲まれた自然豊かな地域。合わせて散歩するとリフレッシュできるだろう。
また、電車を使えば、昭和記念公園擁する立川や府中市郷土の森博物館が近い。これらと合わせてお参りするなら、都内の遠方の方でも時間を持て余すことはなく有意義な休日を過ごせるだろう。
御朱印帳について
谷保天満宮と言えば御朱印帳。なにせ「日本一キレイでかわいい御朱印帳」と自称してますからね…
ちょっとアナタ、そういう事はご自分で仰るんじゃなくて、SNSとかで周りが…と、●ヴィ夫人みたく小言の一つも言いたくなりますが、このルックスなら許そう。だってホント可愛いもの。
御祭神である学問の神様・菅原道真公ゆかりの「梅」をあしらったデザイン。梅を表現している刺繍糸には光沢があり、角度によって表情を変える。う~ん、こりゃカワイイ。
付属のしおりも御朱印帳とおそろいコーデ。かわいい。
中の御朱印も、思わずサンリオ風にムダにローマ字になるくらいKAWAII。
旧車祭について
12月に開かれる催事。戦前や昭和のクラシックカーなど、世界の旧車・名車が200台も集合する祭りだ。
なんで神社でクルマの祭りなの?
実は、明治41年、有栖川宮威仁親王殿下が国内初のドライブツアーを先導され、その目的地がここ谷保天満宮だった。境内の梅林には記念碑もある。
以来、谷保天満宮は「交通安全祈願発祥の地」とされ、クルマに縁が深い。旧車祭の開催にはそうした背景がある。
2020年はコロナ対策で中止。再開の折にはぜひ行きたい。現地を見物してきたら別途レポートする。
谷保天満宮についてもっと詳しく!【詳細】
それでは、現地の様子を詳しく見ていこう。
境内の様子【天然記念物の林に囲まれる】
谷保天満宮は東日本最古の歴史を誇る天満宮である。御祭神は学問の神様、菅原道真公。
同じく道真公をお祀りする湯島天神、亀戸天神と並んで関東三天神と称されるが、23区民だと行った事がない方も多そう。
合格祈願の絵馬がズラリと並ぶ。谷保天満宮があるここ国立市は、一橋大学や国立高校など全国でも屈指の難関校がある文教地区でもある。
社殿の様子。
道真公ゆかりの牛の像。
境内はそこまで広くはないが木々が多い。この雑木林は「谷保天満宮社叢(しゃそう)」といい、都指定文化財・天然記念物に指定されている。
鶏が放し飼い!
小屋に入っているわけでもなく、放し飼いにされているニワトリたち。
鶏というと、幼少の時に追い回されたトラウマが蘇るが…
ここの鶏さん達は品行方正。神職らしく(?)落ち着いた佇まいでございます。
茶、白、黒…色々なカラーの子がいますな。それにしても、放し飼いにして逃げ出さないのだろうか。不思議。
…と思ったら、道路に一羽。あのー、「とびだすな!」と書いてありますが…まぁ、放し飼いにしているくらいなので、遠くに逃げることは無いのだろう。
しかし一番不思議なのは、これだけ目立った存在ながら、谷保天満宮の公式HPのどこにも言及が無いことだ。
なので、「谷保天満宮になぜ鶏がいるのか」…そこに深い理由や由緒は無いと思われる。(あれば記載するだろう)
梅林
道真公といえば、梅にまつわる伝説が多い。
・大事にしていた梅が左遷先までついて来た(ペットか!)
ということで、道真公をお祀りする全国の●●天神や●●天満宮には梅がよく見られる。
で、この谷保天満宮にも梅林がある。その数はおよそ350本で、都内の梅名所の中では多いほうだ。
電車を使えば都内屈指の梅名所・郷土の森も近いので、合わせて訪ねやすい。
まれに梅林にも鶏が乱入する。梅肉ソースで頂いたらさぞ旨…ゴホンゴホン!
詳しくは以下の記事を参照されたい。
弁天池と紫陽花
境内社である厳島神社のある弁天池の周りにはアジサイが咲く。
その数は約1000株。都内の紫陽花スポットの中では、そこまで多い部類には入らない。
が、透明度の高い弁天池と紫陽花の組合せは、じつに優雅。
近くの郷土の森は文句なしに紫陽花名所なので、セットで訪問したい。
なお、谷保天満宮は多摩川の浸食によってできた立川段丘のフチにある。崖線地ということで、弁天池の近くには、綺麗な湧水も見られる。
詳しくは以下の記事を参照されたい。
周辺スポット
遠方から訪ねたのなら、以下のスポットもセットで訪ねては。
谷保駅・矢川駅周辺
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【基本情報】駐車場・アクセスなど
アクセス
JR南部線「谷保」下車 南口より徒歩3分
南口を出たら立川方面に歩く。踏切まで来たら、線路とは反対に左に曲がって進めばOK。
迷うことは無いだろう。
住所
谷保天満宮 〒186-0011 東京都国立市谷保5209
滞在時間
前述のとおり、境内はそこまで広くはない。お参り自体は30分前後で終わるだろう。
周辺の緑地含めて散歩する場合、歩行時間としては1~2時間ほど見ておくといい。
駐車場
30台ほどの駐車スペースがあるが、正月や例祭のシーズンは混雑するようだ。
費用
無料
飲食
周辺に飲食店は少なく、弁当を食べられる場所もあまりない。
南武線に乗ればすぐ近くに立川駅がある。立川駅まで出れば飲食店に困ることは無い。