2019年12月9日(月)、東京都文京区にある東洋文庫ミュージアムに行ってきた。
最寄り駅からのアクセスや現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
また、周辺スポットについても本記事後半で解説しているので、「東洋文庫ミュージアムに行った後は何する?」のヒントになればうれしい。
東洋文庫ミュージアムへのアクセス方法【徒歩の場合】
最寄り駅としては以下の二つで、ともに徒歩10分弱。
・JR・東京メトロ南北線「駒込駅」
・都営地下鉄三田線「千石駅」
具体的な徒歩ルートとしては下の地図をご参照。まぁ、道順はいずれもシンプルだ。
駒込駅から東洋文庫ミュージアムまで
千石駅から東洋文庫ミュージアムまで
東洋文庫ミュージアムは、まるでハリーポッターの図書館
都内有数の広さの庭園、六義園から歩いてすぐの立地にあるこのスポットは、なかなか他では見られない光景を拝むことができる。
まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
これだけの数の古書に囲まれる体験は、そうそうできないだろう。雰囲気は抜群で、部屋から出る頃には、なにか魔法でも使えるようになりそうだ。
といっても、本施設の最大の見どころはこの一部屋であり、下の地図のとおり、施設そのものは広くはない。見学自体はすぐに終了する。さらに、入館料もお高め…。
ただ、冒頭にも述べた通り、なかなか他に類を見ない光景なのは間違いない。六義園を訪ねる機会があれば、ついでに立ち寄ってみては。
六義園の半券で料金割引も※期限は不明
歩いてすぐの六義園の半券で割引を受けられた。六義園は、かつては三菱創設者の岩崎弥太郎氏の所有であり、三菱第三代当主・岩崎久彌氏設立の東洋文庫も六義園と同じ敷地内にあったという。つまり、もともと互いに縁がある施設だったということだ。
※割引企画の期限は不明なので都度公式HPで要確認を。
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東洋文庫ミュージアムの見どころを詳しくレポ!
それでは、東洋文庫ミュージアムの様子をもっと詳しく見ていこう。
東洋文庫とは?
東洋文庫とは、日本最古&最大の東洋学の専門図書館、並びに研究機関である。
東京に何十年と住んできた私も聞いたことがなかったが、研究機関としての歴史は古く、1924年に三菱第3代当主の岩崎久彌氏の寄付を受け、財団法人として誕生した。
その蔵書はおよそ100万冊に上り、世界的にも有数の東洋学研究機関であるという。
外観はご覧の通り、近代美術館のような佇まい。設計は三菱地所設計で、外装のタイルは本が並ぶ様子をイメージして造られているという。2013年度グッドデザイン賞受賞。
この建物の完成が2011年とあるので、研究機関としての歴史は古いが、今のミュージアムの形となったのはわりと最近だ。ミュージアムは東洋学の魅力を一般に発信する位置づけのようだ。
【モリソン書庫】もはや映画の1シーン?
館内に入り受付を済ませ、階段を登ると、さっそく本施設のハイライト「モリソン書庫」である。
1917年、東洋文庫の創設者・岩崎久彌氏が、オーストラリアのモリソン博士から購入した東アジア関連の書籍・絵画などのコレクションである。ハリーポッターでも出てきそう。
【岩崎文庫】浮世絵の展示コーナー
モリソン書庫を後にすると、続いて岩崎文庫というコーナーがある。こちらでは東洋文庫が所蔵している国宝・重要文化財の浮世絵を展示している。映像コーナーも。
【回顧の道】ほの暗い小径を歩く
続いて「回顧の道」と呼ばれる薄暗い廊下を進む。貴重な展示物を保護するため、照明を極限まで落としているそうだ。そのため、なかなかムードがある。
足元を見ると、まるで底の見えない空間のよう。見ようによっては少しシャレオツな個室居酒屋っぽ…ゴホンゴホン!何でもない。
【ディスカバリールーム】北斎展など企画展示
最後はディスカバリールームという展示室。こちらでは企画展示物が展示されていて、年3回ほど切り替わるようだ。
5色のスタンプを重ね押して、浮世絵風ポストカードをつくるコーナーも。
【オリエント・カフェ】レストランも併設
ミュージアムにはカフェレストランが併設されている。
ミュージアムとカフェは、このような通路でつながっている。
通路沿いの柱には見たこともない言語の文字列が書かれているが、これはアジア各地の名言を、原語で刻んだものだそうだ。決してナメック語ではない。
通路に面して中庭があり、あじさいが植えられ、東京芸術大学学生による屋外彫刻も設置されている。
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周辺スポット
東洋文庫ミュージアムに行く前後で訪ねたいスポットを紹介する。
六義園
東洋文庫ミュージアムからは歩いてすぐ。春の桜と秋の紅葉シーズンが特に有名。
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巣鴨地蔵通り商店街
東洋文庫ミュージアムからは徒歩20分強。「おばあちゃんの原宿」などと言われるが、想像より商店街は短め。商店街を突っ切ると都電荒川線の駅に出るので、荒川線散歩につなげてもいい。
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旧古河庭園
東洋文庫ミュージアムより徒歩20分ほど。初夏と初秋のバラが有名だが、意外と秋の紅葉も◎。
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白山神社
東洋文庫ミュージアムより徒歩20分ほど。6月のアジサイが有名な神社。あじさい鑑賞のために、境内の小さな丘の上に人々が行列をつくる。
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住所・所要時間など
住所
〒113-0021 東京都文京区本駒込 2 – 28 – 21
アクセス
JR・東京メトロ南北線「駒込」下車 徒歩8分
都営地下鉄三田線「千石」下車 徒歩7分
見学時間
20分
費用
有料
飲食
館内にカフェレストランがあるが、すこし歩いて巣鴨まで出れば、外食の選択肢は多い。
地図