国分寺の桜散歩|黒鐘公園と武蔵国分寺跡など桜は地味?【東京・国分寺市】

武蔵国分寺跡の広い芝生に並ぶ桜

東京都国分寺市にある黒鐘公園と、武蔵国分寺跡の桜を見ながら散歩をしてきた。

正直なところ、国分寺の桜そのものは地味めで、そこまで散策に時間は掛からないだろう。

そこで、現地の様子にとどまらず、電車を使えば近い周辺スポットについても合わせて紹介する。

黒鐘公園と武蔵国分寺跡は桜の穴場?史跡の街・国分寺の桜

国分寺の桜を巡るコースについては、とある書籍で紹介されていたため見に行ってみたのだが、遠方から時間を掛けてまで訪ねるべきかと聞かれれば、人を選ぶ、という答えになるだろう。

まず、桜の「名所」と呼べるほど目を見張る規模・景観ではない。

単純に桜の鑑賞を目的とするならば、この付近では国立市の大学通りや、昭和記念公園の桜のほうが規模も大きいだろう。

ただ、国分寺界隈は史跡が点在しているため、歴史と散策が好きな方であれば、歴史探訪を兼ねてお花見、という楽しみ方もできよう。

国分寺の史跡巡りについては、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。

なお、近年では桜の夜間ライトアップが実施されている。(2023年時点情報)実施の様子は後述する。

国分寺の桜の様子をもっと詳しく!

それでは、黒鐘公園と武蔵国分寺跡の桜の様子を、もっと詳しく見ていこう。

黒鐘公園の桜

まずは黒鐘公園を目指すが、駅から10分強歩くことになる。JR中央線西国分寺駅を降り、南口を出ると、すぐ前にアーケードが見えるので、そこを突っ切る。アーケードを出ると広場に出るので、左奥の細い道をまっすぐ高架に突き当たるまで進んでいく。

西国分寺駅南口の様子

やがて高架にぶつかる。右に曲がるとすぐに泉町3丁目交差点の横断歩道があるので、高架になっている通りを渡る。

泉町3丁目交差点の前

あとは道なりに進んでいけば、黒鐘公園に到着する。

黒鐘公園の入り口の様子

桜の名所か、と聞かれると、正直微妙な印象だ。桜の本数もそこまで多い訳ではない。よくあるご近所のお花見スポットといった感じだ。

黒鐘公園を出て振り返った様子
遊具がいくつかある黒鐘公園

ただ、この公園は無料ではあるが、比較的長いローラー滑り台がある。

黒鐘公園のローラー滑り台

また、目の前にはJR武蔵野線の高架が掛かっており、時折、武蔵野線や貨物列車が走る様子をつぶさに見ることができる。

武蔵野線の高架

そのため、家がそこまで遠くなく、年中や年長の子供がいるという方ならば、ちょっと遊びに来るのも良いかもしれない。

次に武蔵国分寺跡を目指す。武蔵野線の高架をくぐれる場所があるので、そこを通り、ひたすらまっすぐに進んでいく。

武蔵野線の高架をくぐる

東京といっても、都心から離れて都下になると、こうした比較的広い畑に出会うことができる。さらにまっすぐ進むと…

少し広い国分寺の畑

武蔵国分寺跡の桜【夜間ライトアップも】

武蔵国分寺跡に到着。史跡だけあって、開発されることのないだだっ広い空間に桜が咲く空間となっている。

武蔵国分寺跡の広場
武蔵国分寺跡は史跡だけに開発がされず空が広い

これまた桜の名所、と言われるとちょっと苦しい気がするが、歴史が好きな方であれば、史跡巡りをして楽しむことができるかもしれない。

武蔵国分寺跡の桜

広場に隣接する公園の脇を進むと、

七重塔跡があり、その周りにも桜がたくさんある。この一帯は、桜の量的に「桜名所」という表現はややオーバーかもしれないが、「ご近所さんのお花見レベル」以上のボリュームといった感じだ。

広場のすぐ近くには立派な国分寺楼門がある。そう、国分寺は単なる地名ではなく、本当に「国分寺」というお寺があるのだった。

国分寺楼門の立派な様子

国分寺薬師堂。ここも含め、周辺にいくつかあるお堂周りには桜は少なく、お花見という観点から言うと、史跡の広場になっている空間がメインスポットとなる。

国分寺薬師堂の様子

国分寺(地名ではなくお寺のほうの)の歩いてすぐ近くには、「お鷹の道」と呼ばれる湧水があるが、桜は少なかったため今回の散策は割愛する。実際に歩いた様子は本記事の終わりのほうのリンクより。

お鷹の道の様子

近年では桜の開花に合わせてライトアップが実施されている。2023年も実施していた。

2023年の実施概要

■日程 3/22~4/9
■時間 18:00~20:30

ただ、ご近所さん向けかなぁというのが正直な感想ではある。

というのも…

  • ライトアップの本数は26本ほどと小規模ではないが大規模でもない
  • 駅から15分ほど歩く
  • 周囲は住宅街
  • 最寄り駅はそこまで栄えていない

せっかく桜はたくさんあるのだから、七重塔跡周辺も含めてあたり一帯の桜をすべてライトアップし、出店もたくさん呼べばもっと盛り上がりそうだが…。

基本的に住宅街の真ん中にあるので難しいだろう。

一応、2023年はキッチンカーが出店するそうだが、訪問した3/35(土)には見られなかった。

最新の実施日や時間、出店情報は国分寺市公式HPTwitterで確認しよう。

まぁ、逆に言えば、メジャーな桜名所のライトアップと異なり、人も少なめで落ち着いた夜桜鑑賞ができるとも言える。

都立武蔵国分寺公園の桜

お鷹の道から歩いてすぐのところに、都立武蔵国分寺公園という比較的広い都立公園があり、そこそこ桜が植えられている。ただ、桜の名所や穴場という表現は大げさであり、あくまでご近所さんの休日のお花見スポット、といった印象である。

都立武蔵国分寺公園の橋から眺めた桜

こちらの公園、先ほどの黒鐘公園とは異なり、広い芝生があるものの遊具の類は一切ない。追いかけっこやボール投げ程度であれば楽しめそうなので、家が近くならお花見がてら子供と遊びに来ても良いかな、といった公園だ。

都立武蔵国分寺公園の芝生

以上、国分寺界隈の桜スポットを巡ったが、いずれもご近所さんのお花見スポットのレベルを超えるものではないだろう。桜そのものについては、遠くから来るほどの景観ではないと思う。

国分寺の桜以外の見どころは?

立派な楼門

国分寺は史跡が多く、とくにお鷹の道界隈はお散歩本の頻出コース。合わせて巡ってみては。

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国分寺まとめ画像

周辺スポット

正直、国分寺の桜そのものは、遠方からわざわざ訪ねるほどの規模感ではない。以下も合わせて巡ってみては。

国立の桜並木

歩道橋から眺めた国立の桜並木

中央線を使えばすぐ。4車線という広い道路に続く桜並木はありそうで無い。

国立の桜の様子はコチラ

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歩道橋に上り駅方向を眺めた様子

立川周辺の観光

中央線を使えば立川駅は近い。立川駅から歩いて行ける範囲にも、いくつかスポットが点在しているが、そこから電車やモノレールを使えば、回れるスポットの選択肢は多い。

立川周辺の詳細はコチラ

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アクセス・所要時間など

●住所
黒鐘公園 東京都国分寺市西元町4丁目10−47
武蔵国分寺跡 東京都国分寺市西元町3丁目10

●アクセス
JR中央線西国分寺

●歩行時間
約1時間

●費用
無料

●飲食
西国分寺駅周辺は飲食店が少ないが、駅前にスーパーがあるため、弁当を買って公園で食べることは可能だ。また、隣の国分寺駅まで出れば、飲食店がある。

●地図

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