土地勘のない方からすると「埼玉県の玄関口」くらいのイメージしかないであろう(んなことない)赤羽。
駅の周辺を散歩してみると、坂道フェチが歓喜しそうな坂、坂、坂のオンパレードだった。
赤羽駅の周辺には何があるのか、現地の雰囲気ふくめ、たっぷりの写真とともにレポートする。
赤羽駅周辺には何がある?ゆるく散歩してみた【概要】
赤羽駅は駅の北東、南西で印象が大きく変わる。
北東部には荒川が流れ、平らで開放感のあるお散歩を楽しめる。
一方、南西部は起伏がはげしく、坂道好きにはたまらない景観がそこかしこで見られる。
このように、ふたつの対照的な地形を楽しめる赤羽駅周辺だが、とくにオススメなのは春の芝桜のシーズン。64000株もの芝桜のじゅうたんが荒川沿いに出現する。
都内屈指の芝桜を眺めるついでに、色々と周辺をお散歩してみては。
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赤羽駅周辺の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
赤羽駅周辺の街の様子
前述のとおり、駅の北東部か南西部かで街の様子は大きく変わってくる。
まずは荒川寄りの北東部から。
駅前はとても栄えていて、いかにも繁華街といった感じ。
そもそも駅の中にエキナカ商業施設が入っている時点で「都会」です。
ただ、ほんの少し駅から離れれば、すぐに閑静な住宅街となる。川が近いため街が平坦だ。
どうでもいいが、赤羽駅東口前広場のオブジェ、いったい何なんでしょうか。
ラピュタのシータが近づいたら起動しそうなルックスです。特に説明書きは無い。
つづいて、荒川とは反対の南西部に目を向けてみよう。
駅前を歩くと、イトーヨーカドーやショッピングセンターなど商業施設はある。が、北東部ほど賑やかではない。
駅から少し離れれば、荒川側と同じく、静かな住宅街となる。
一見、なんの変哲もない住宅街だが…、
荒川側と大きく異なるのは、坂の多さだ。
グーグルMAPで「坂」で検索。駅の西側が坂だらけ!
クルマが苦しげに見える「三日月坂」。名前のついた坂が多い。
赤羽駅の西側は、武蔵野台地のちょうど東の端っこ。台地と低地の境界線みたいな立地が、ゆたかな起伏をつくっている。
稲付城跡からJR高架を眺める。起伏が激しい土地柄、要害として活用されたんでしょうかね。
街の雰囲気を概観したところで、そんな赤羽駅の近隣スポットを色々と巡ってみよう。
赤羽駅の北部、東部のスポット
まずは荒川寄りのスポットから。
LaLaガーデン
赤羽駅ちかくにあるアーケード街。
長さにして300mほどの1本道。アーケードって、歩くだけでもなんとなくウキウキしちゃいます。
新河岸川と荒川と隅田川
岩淵水門のあたりで、新河岸川、荒川、隅田川が複雑に交差する。
地図で見るとこんな感じ。こんがらがったヒモみたいな複雑怪奇な流れだ。
上流側、下流側のどちらにも散策路が整備されている。絶好のお散歩コースといえよう。
岩淵水門
赤と青の対比がうつくしい2つの水門。
水門は間近に見ることができる。巨大で重厚な構造物は写真に映えます。
荒川知水資料館(アモア)
旧岩淵水門のすぐ近くにある公共施設。荒川流域の生物や歴史、地理などの情報を発信する施設。コロナ禍により事前予約制だったため、今回は外から眺めるのみ。
赤羽桜堤緑地の芝桜
その名のとおり荒川土手に整備された桜並木。
特筆すべきは、桜だけではなく芝桜も植えられていること。春になると、上も足元もピンクの景色となる。
荒川岩淵関緑地バーベキュー場
荒川沿いに整備されたバーベキュー場。日よけ、雨よけはなく、手ぶらBBQもやっていない。当方のような貧弱父親は利用することはなさそう。
宝幢院(ほうとういん)
駅の近くにあるお寺。
境内はこぢんまりとしているが、訪問日は桜が満開だった。
弘法大師の立像も、満開の桜を背にしてうれしそう。
北区立赤羽公園
赤羽駅の近くにある、一辺100mほどの四角形型の公園。
地域住民の憩いの場といった感じで、とくにこれといった特徴はない。
今にも落馬しそう。
時計塔がいい味出してます。
赤羽駅の南部、西部のスポット
続いて坂が目立つ南部、西部のスポットを回ろう。
赤羽八幡神社
こちらの神社はスゴイ。
何がって、立地が。神社の真下を東北・上越新幹線が走る。下の写真は、境内から見える新幹線。
境内へは、ものすごい坂を登ってお参りします。
坂の隣が新幹線の高架。立入禁止の注意書きが。
鳥居に到着。
振り返ってみる。
高台にあるため、街を見下ろす格好となる。
鳥居の向こう側に見えるのが新幹線の高架。新幹線が走ってくると、新幹線が鳥居をくぐるという、何だか凄まじくご利益のありそうなビジュアルとなる。
地図を見てみると、確かに新幹線は社務所のあたりでトンネルに突入している。
新幹線の敷設計画時は、「神域の下を新幹線が通るなんて」と反対の声が上がったという。
それが今では各種メディアに取り上げられたり、鉄分濃いめな方々の撮影スポットになるにとどまらず、神社公式HPでも「ママ鉄おすすめ」とある。
「神域なので浮ついた行動は慎んで頂くように…」みたいな四角四面な対応ではなく、「ママ鉄」なるワードすら使われるこの御心の広さたるや…。
赤羽駅方面を眺めると、向かって右手には新幹線が走り、
左側には在来線や貨物列車が見られる。今度はパパ鉄として息子を連れてお参りしよう。
境内はこぢんまりしているが、
境内末社や石像などがいくつもあり、賑やかです。
赤羽台さくら並木公園
「さくら並木」公園と自称するくらいなので、さぞ立派な桜景色かと思い行ってみた。
道路沿いに背丈の小さな桜がポツリポツリと並ぶのみ。植えられて間もないのだろうか。
公園内もとくに桜の名所という感じではない。
チョロッと遊具があったりと、ごく普通の公園だが、
一角に防空壕跡があった。
諏訪神社
住宅街にある小さな神社。
龍福寺
赤羽界隈は、住宅街の中にちょいちょい小さな社寺が点在している。「お寺と坂の街」…高輪ゲートウェイ界隈が思い起こされる。
赤羽自然観察公園
赤羽界隈でもっとも自然あふれる公園。
湿地帯や林の中をお散歩できるほか、古民家の見学もできる。公園周辺には坂も多い。
稲付城跡(静勝寺)
静勝寺の境内一帯は東京都指定文化財の稲付城跡となっている。
戦国時代の武将・太田道灌が築城したと言われる。
境内はこぢんまりとしていて、城跡らしき目立った遺構も見当たらず。
ただ、山城として築かれただけあって、JR方面を見やると、高い場所にあることが分かる。
これは何かの復元だろうか?
亀ヶ池弁財天
朱色の橋が目を引く弁財天。街中にポツンと鎮座する。
清野とおるマンホール
赤羽駅の高架下に、清野とおる氏デザインのマンホールが。同氏は漫画家で、壇蜜の旦那でもある。
踏むと幸せになるらしいです。
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周辺スポット
下記スポットにも合わせて行ってみては。
浮間公園
都内では珍しい風車が目印の公園。荒川を上流へ歩いて行けばたどり着く。桜の季節のメルヘンチックな光景は一見の価値アリ。
都市農業公園
新岩淵水門をわたって荒川を下流へ歩いて橋をわたった先にある。河川敷の大花壇では、春はチューリップ、初秋にはコスモスが咲く。
アクセスなど
アクセス
JR「赤羽」、南北線「赤羽岩淵」下車
飲食
赤羽駅周辺はエキナカから駅前にいたるまで、選択肢は多い。
地図
※実際歩いたコースと若干異なる。
●赤羽駅の北部、東部
●赤羽駅の南部、西部