2019年4月29日(月)、ゴールデンウィーク中に東京都日野市にある多摩動物公園に行ってきた。所要時間や混雑状況とともに、現地の様子をレポートする。
所要時間【子連れのケース】
子連れでランチ休憩をはさんで、園内バスは利用しないで4時間半の滞在時間だった。
ただし、園内をくまなく見て回ったわけではない。多摩動物公園は園路が分かれ1本道ではないため、すべての展示を見ようとすると、ある程度は行ったり来たりが必要となる。今回は子連れのため、そこまではしなかった。歩きで園内をくまなく見れば半日以上かかるだろう。
混雑状況
さすがにGW中の多摩動物公園はすさまじい混雑だろうと覚悟していた。が、混雑はしているが、ディズニーランドくらい広大な園内に人が散らばるのか、「人が多過ぎてマトモな見学が出来ない」ということはなかった。
とは言え入口には行列が…。これについては回避方法があるので後述する。
なお、多摩動物公園が1年でもっとも混むであろう「無料開放日」のSNSを見ていると、すごい混雑という声に紛れて、私と同じように「混んではいるが、園内が広いから人が分散して苦痛とまでは行かない」という声も見られる。(それでも、動物をゆったり見学することは厳しいように思うが。)
やはり、広大な敷地は、多摩動物公園の強みの一つと言えよう。
見どころ・感想
混雑という観点では良い方に働いた敷地の広さだが、広さゆえに「動物が全体的に遠め」というデメリットもある。大型動物に顕著だが、飼育スペースもゆったり作られているため、動物が遠くにいて小さく見えるなぁ、と感じる場面が多かった。
そうは言っても、大型動物はどの動物園で見ても大差ない(当たり前だ)。多摩動物公園ならではという意味で、個人的な多摩動物公園の見どころは大型動物ではなく、以下の3つだ。
- 坂がきつくて、もはやハイキングコースな園内
- 虫嫌いを連れて行って反応を楽しみたい昆虫館
- 部屋中に張り巡らされた管をモゾモゾ進むモグラ展示
なお、子連れなりデート目的なりで動物園に行きたいが、あまり疲れる場所は避けたいという場合、この多摩地区であれば、井の頭自然文化園または羽村市動物園の2つが選択肢だろう。それぞれの様子は本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。
GWの多摩動物公園の様子をもっと詳しく!
それでは、GW時期の多摩動物公園の様子をもっと詳しく見ていこう。
お得なセット入園料割引券を買って入園前の混雑回避
多摩動物公園への行き方として、鉄道の場合は京王線(多摩動物公園線)か多摩モノレールを使う。今回は多摩モノレールを利用した。JR立川駅で降り、多摩モノレール立川北駅に向かう。

多摩動物公園は立川南駅寄りのため、立川南から乗る人が多いと予想し、敢えて立川北から乗車。また、先頭車両は眺望の良さから更に混雑すると予想し、これまた敢えて最後尾車両に乗車。狙い通り、一番後ろの座席に座れた。

高い位置をスイスイ移動するのは鉄道には無い魅力だ。

なお、券売機では「多摩動物公園入園券+モノレール1日乗車券」というお得なセット券が買える。ただし、65歳以上は動物園の入園料が割引になるため、セット券を買うほうが高くつく場合もあるそうだ。

最寄り駅の多摩動物公園駅に到着。駅に足跡。こういう遊び心は楽しい。

流石GW、凄い混雑だ。しかし、事前に駅でセット券を買っていれば、わざわざ園入口でチケット購入に並ぶ必要は無い。ここはテストに出るくらいの勢いで重要なポイントである。

ディズニーランドほどの広さの園内を巡る
ツキノワグマ。

サル山。

園内に数カ所設置された路面電車。走る事は無いが、小さな子供は動物そっちのけで乗りたがる。

動物園の敷地内にある昆虫館の前。

中は広いドームになっており、すり鉢状のスロープを降りていく。動物園は東京・関東に多数あれど、昆虫館も併設している所は珍しい。

ドーム内の洞窟のようなトンネル。なお、写真では全く伝わらないが、ドーム内は沢山の蝶が放し飼いにされているため、虫嫌いな人が入ると恐怖を味わうことになる。

昆虫館を後にし、チーター鑑賞。写真では分かりにくいが、遠くの方をウロウロしているチーター。実は、多摩動物公園はディズニーランドと同等の敷地面積を誇る。それだけに動物たちにもゆったりしたスペースが与えられており、基本、動物が遠い…。動物には良い飼育環境と言えるが。

橋の上から見下ろすライオン。

象を見学。GW期間という事もありこの通りの混雑だが、敷地が広いため混雑で前に進めない、といった状況にはならない。

象園そばの小高い建物からの眺め。こういう謎の建物、小さな子供は何故かすぐに登りたがる。


これまた象園近くの謎の小屋。多摩動物公園はちょいちょいこんなプチ遊び場を差し込んでくる。これまた小さな子供が引き寄せられて、かくれんぼに興じる。

キリンを見学。

チンパンジー。やはり人は多いが、タイミングを待っていれば、全然見えない!ということも無い。

元は山林だっただけあり、自然が豊かな動物園だ。新緑が眩しい。

寝ているトナカイ。相変わらず動物は遠くにいる。くるしゅうない、ちこう寄れ。

コアラ館近くのカンガルー前広場。園内で食事が取れそうなベンチ・テーブルは、さすがに競争率が高い。弁当持参で混雑するシーズンに行く場合、レジャーシートを持って行った方が安心だろう。

コアラ館を見学。元々活発な生き物ではないのだろうが、いつ来ても寝ていて個人的にはあまり面白く無い。まるで休日の自分のようだ。

お尻を向けたサイ。

モグラを展示している小屋。個人的には一押しである。

縦横無尽に張り巡らされた通路を、ときたまモグラが通過するのを鑑賞できる。上に下にと忙しいモグラくん。

悲しいかな、小さな子供はライオンやコアラよりも、モグラのほうが夢中になって観察することも。

子供から大人まで老若男女楽しめる多摩動物公園。ただし、前述の通り園内は山林を開発して造られたため、広大な上に起伏が激しい。ちょっとしたハイキングコースのつもりで訪ねたい。
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アクセス・滞在時間など
住所
〒191-0042 東京都日野市程久保7-1-1
アクセス
京王線・多摩モノレール「多摩動物公園」下車 徒歩1分
滞在時間
約4時間30分
費用
有料
※無料の日…みどりの日(5月4日)・開園記念日(5月5日)・都民の日(10月1日)
※老人週間(9月15日~21日)期間中の開園日は60歳以上の方の入場は無料です(付添者1名無料)。
飲食
園内にレストランがある。園内で持ち込み弁当を食べる場合、ベンチやテーブルが埋まっていた時に備えてレジャーシートを持って行った方が良いだろう。
地図
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