2020年6月12日(金)、東京都東村山市にある北山公園に菖蒲を見に行ってきた。
開花情報や見頃期、現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
また、北山公園だけ紹介しても素っ気ないので、周辺スポットについても本記事の終わりのほうで取り上げる。
「北山公園に行った後は何する?」のヒントになればうれしい。
北山公園の菖蒲園は里山系。2020年は祭り中止【概要】
まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
新東京百景のひとつ、北山公園の菖蒲の数は、およそ600種8,000株、100,000本だ。
数の上では、東京都内の菖蒲名所のなかでは多い部類に入る。
目の前には狭山丘陵の東端である八国山緑地が広がり、西武西武園線がコトコトと走る。オニヤンマも見られ、都心には無いゆたかな自然に囲まれる。のどかな景観だ。
とは言え、北山公園そのものは、そこまで広いわけではない。おまけに6月の日差しは暑く、長時間の散歩は厳しい。そこで、後述する周辺スポットも合わせて訪ねるといい。
なお、例年は6月上旬~中旬にかけて菖蒲祭りが開催され、イベントや模擬店の出店などがある。が、2020年はコロナの影響で祭りは中止となった。
開花状況
2020年6月12日(金)、訪れた当日の開花状況はおおむね満開で見頃だった。
例年の見頃期
例年の見頃は6月上旬~中旬頃だ。年によって前後するため、最新の開花情報は公式HPでチェックしてからお出かけしたい。
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北山公園の菖蒲の様子をもっと詳しく!【詳細】
それでは、見頃を迎えた北山公園の菖蒲の様子をもっと詳しく見ていこう。
最寄り駅の一つ東村山駅から歩く
今回は西武線・東村山駅から歩いた。ロータリーのある西口から出る。ちょいと寂しめな印象…。東口のほうがまだお店は多そう。ちなみに東口には「志村けんの木」がある。
前川という小さな川が流れる。透明度は高い。
歩いていると、畑が多いことに気がつく。野菜などの栽培が盛んなようだ。
「東村山野菜」と銘打って野菜が販売されていた。
歩いていると、観光名所の案内板が要所に設置されているのが目につく。親切だが、北山公園までは一本道ではないので、地図なりスマホのマップなり参照しつつ行かないと少し迷うかも。
北山公園の菖蒲苑を散策する
歩くこと20分ほどで北山公園に到着。背の高い鮮やかな花、タチアオイが入口付近でお出迎え。
遠くには西武園ゆうえんちの観覧車が見える。
コロナ対策のため、距離を守って、という案内が。
小さな川をわたって園内へ。
案内図を見るとよく分かるが、細長い公園だ。公園に沿って北側には西武線と緑地が、南側には川がつづく。
公園に入ると、さっそく菖蒲田が広がる。この勿体つけない感じ、いいですね。
北山「公園」という名前だが、遊具などは無く、だだっ広い里山といった眺め。もともと、この一帯は水田だったという。
その後、一帯は市の主導のもと自然公園として整備され、1977年(昭和52年)には花菖蒲が植えられ、1989年(平成元年)より菖蒲祭りがはじまった。
ということで、堀切菖蒲園など江戸時代より続く菖蒲名所からすれば、新参者という位置づけになる。
まぁそんな歴史はさておき、眺めはのどかで、都心のようなごみごみした感じは一切ない。
園路もゆったりと造られていて、密を避けて散策することができた。
たまに公園の脇を通過する西武西武園線も、短い車両が何ともかわいらしく、ほんのり漂うローカル感がgood。線路の近くにはアジサイも咲く。
農業用機械と菖蒲。
少しだけだが黄色い菖蒲も咲いていた。
それにしても、6月というのは晴れると暑いこと暑いこと…。みるみる腕が日焼けしていく…。広告入りの和傘とか駅前で貸し出しすれば良いのになぁ…。
座れる休憩スペースが2か所ある。暑さから逃れるスペースがあるのは有り難い。
休憩スペースにあった、菖蒲が飾られた井戸。風流ですなぁ。
北山公園を後にして、ちょっと寄り道散歩
菖蒲を堪能した後は、東村山駅にもどるわけだが、直帰するのも味気ないので、少しだけ寄り道してみた。
正福寺(しょうふくじ)
こぢんまりとしたお寺だが、建立は1407年、室町時代にさかのぼるという。
さりげなく国宝がある。「正福寺地蔵堂」といい、堂内には1000体弱の小地蔵尊が奉納されている。一般には限られた日にしか公開されていない。
弁天池公園
出世弁財天がある小さな公園。2連の太鼓橋のそり返りっぷりが怖い。柵がなかったら落ちそう。
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周辺スポット
見頃の北山公園の菖蒲を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。
小平あじさい公園
電車で二駅先の小平駅から徒歩5分のところにある、紫陽花が1,500株咲く公園。紫陽花しかないまさに「あじさい公園」だ。
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所沢ゆり園
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小平市ふれあい下水道館
西武国分寺線で二駅先、鷹の台が最寄りの下水道がテーマの学習施設。事前予約不要でホンモノの下水道管の中に入って「臭い」を堪能できる稀有なスポット。
※2020年6月14日現在、下水道管内部の見学はコロナ予防のため中止している。
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お鷹の道湧水群
小さなせせらぎに沿って整備された道。湧水お散歩スポットとしては有名で、よく書籍などで取り上げられる。東村山駅から国分寺駅まで11分ほど、そこから少し歩く。わざわざ遠方から訪ねるのは微妙かもだが、菖蒲鑑賞ついでに行ってみるのはいいだろう。
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立川周辺のスポット
東村山駅から立川駅には、西武線と中央線を使って30分ほどで到着する。
IKEA立川やららぽーと立川立飛、百貨店など、もともと商業施設が集まるゾーンだったが、2020年4月には新たにグリーンスプリングス(GREEN SPRINGS)という複合商業施設がオープン。
暑いこの時期は、多摩地区で最も勢いのある(?)街でショッピングを楽しむのもいい。
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東京都内の菖蒲名所・穴場の私的ランキング【合わせて読みたい】
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アクセス・所要時間など
住所
東村山市野口町4丁目50番地
アクセス
西武新宿線・国分寺線 東村山駅より徒歩約20分
歩行時間
約1時間40分
※花の鑑賞時間含む。
費用
無料
飲食
2020年は菖蒲祭り中止だったが、本来なら出店が出ている。外食の場合、東村山駅周辺だと飲食店は多くはないので下調べが大切。
西武線で国分寺駅まで出るか、またはそこから中央線で立川駅まで出れば飲食店は多い。
地図
※実際歩いたコースと若干異なる。