2019年12月27日(金)、東京都北区にある飛鳥山公園に子供と行ってきた。
モノレールに遊具、短い間隔で駆け抜ける様々な種類の新幹線などなど。子連れに嬉しい園内の様子をレポートする。
飛鳥山公園はモノレールに遊具、新幹線などコスパの高い遊び場
結論、飛鳥山公園界隈は子供連れにはなかなかコスパの高いスポットだ。
というのも、以下のとおり、実にバラエティに富んだ遊び場が狭い範囲に集中している。しかも、その多くが無料と来ている。
- ミニモノレール【無料】
- 遊具広場、機関車展示【無料】
- 新幹線も頻繁に通るビュースポット【無料】
- 原料から手すきのハガキやしおりを作る体験【有料】
- 高さ80mの展望台【無料】
- 地震・煙体験ができる防災学習施設【無料】
- 赤レンガを使った洒落た図書館【無料】
- 都内では珍しいチンチン電車【有料だが距離に関わらず一律料金】
現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
というわけで、とくに「乗り物大好き」系の子供ならば、余裕で半日程度は遊べるラインナップとなっている。
まぁ、いずれも派手さには欠けるスポットではあるものの、上に挙げた中で子供が好きそうなモノ・コトがいくつかあるようなら、都内の遠方からでも来る価値のあるスポットと言える。
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飛鳥山公園の様子をもっと詳しく!
それでは、飛鳥山公園の様子をもっと詳しく見ていこう。
まずはマップを確認!
飛鳥山公園はこのように細長い形をしている。600m×200m内に収まるようなサイズ感なので、一周してもそれほど時間のかからない広さだ。
飛鳥山公園のミニモノレールは料金不要!※運行時間アリ
飛鳥山公園のモノレール「あすかパークレール」の乗り場は、JR王子駅または都電荒川線の王子駅前停車場をおりて、歩いて1分とかからない。まず迷うことはないだろう。
写真左側に見えているのが乗り場だ。場所としては飛鳥山公園の北端となる。
運転手のいない無料のモノレールだが、運行時間は決まっていて、運休日もある。遠方からお出かけして運休してましたではダメージが大きいので、どうしてもモノレールに乗りたいなら、事前に調べてから行くのが良い。
・運行時間は午前10時~午後4時まで
・毎月第一木曜日は保守のため運休
・年末年始は運休
・悪天候の場合運休
※2019年時点の情報。最新情報は北区公園課に電話するほかなさそう。
ちなみにモノレール自体は無人運転だが、乗り場には案内係の方がいることもある。
あすかパークレールは、ロープウェーでもなくケーブルカーでもなく、モノレールに分類される。2009年から運行しているから比較的若い乗り物だ。こうした形態の乗り物は珍しいため、小さな子供は喜ぶだろう。
見た目的にはスキー場などで見るゴンドラに近い。外観がカタツムリ(フランス語でエスカルゴ)にも似ていることから、愛称はアスカルゴ。なかなか良いネーミングセンス。
なお、軌道に沿ってあじさいが植えられているため、6月はこんな感じでモノレールの内外からアジサイ鑑賞ができる。
飛鳥山は「山」というだけあり高低差がある。公園入口から山頂部までの高さ18mを約2分かけてのぼる。なかなか良い眺めだ。
内部は椅子が6人分あり、全員で16人乗り。中に入ると想像よりゆったりとしている。ベビーカーや車いすでも乗車可能なバリアフリー設計だ。
モノレール山頂駅に到着。目の前の道をまっすぐ進めば、遊具広場だ。
遊具広場、機関車展示
大きな山のような滑り台遊具を中心に、一通りの遊具が揃う。
なぜか等身大のゾウをモチーフにした滑り台。
まぁ、遊具類の全体的な感想としては、「ここでしか楽しめない」といった質ではない。ボリュームとしても「まぁまぁ」で、近所にあったら嬉しいレベル。
砂場や小さな滑り台など、年少さん以下でも楽しめるコーナーもある。
遊具広場には機関車「デゴイチ」と、レトロな都電「6080」が屋外展示されており、両方とも中に入れる。
まずはデゴイチ。
続いて都電。昭和24年製造、昭和53年まで荒川線を走っていた。
新幹線も頻繁に通るビュースポット
飛鳥山公園は新幹線好き、電車好きの子供ウケ抜群のビュースポットだ。公園に沿って以下の新幹線が走る。
・東北新幹線
・北陸新幹線
・山形新幹線
・秋田新幹線
要するに、都内で見られる新幹線のうち、東海道新幹線をのぞく全ての新幹線を眺めることができる。新幹線の見本市やぁ!状態である。
一つの線路上をこれだけの種類の新幹線が走るため、「なかなか新幹線が来ない」という事は無く、比較的短い間隔で新幹線がバンバン走ってくる。電車好きな小さな子供なら、まずテンションが上がるだろう。
また、新幹線に並走する形で京浜東北線・湘南新宿ライン・東北本線の在来線、さらには時折貨物列車まで走る。また、橋の端まで来ると、眼下に荒川線も見える。
公園内でも特にオススメの鉄道ビュースポットは以下の通り2カ所。
- 遊具広場から線路沿いに出て左手にある橋
- ミニモノレールの山頂駅からの眺め
とくに、橋の上は金網がすこし邪魔だが、電車や新幹線が通過する様をじっくりと眺められる。
林立する新幹線の電柱が邪魔で分かりにくいが、橋からはスカイツリーも見られる。
紙の博物館:原料から手すきのハガキやしおりを作る体験
※2020年3月16日までリニューアル工事につき休館
飛鳥山公園公園内にある紙についての情報を発信する博物館。入館料はかかるが、ハガキ作成体験は無料。なお、体験は実施日が決まっているため、詳しくは公式HPを参照されたい。
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北区立中央図書館:赤レンガを使った洒落た図書館
飛鳥山公園からは少々歩く。飛鳥山公園のミニモノレールから歩いて20分弱。
また、住宅街を通ることになるため、スマホ等の地図は必須だろう。
1919年に建てられた、旧日本陸軍の軍事施設だった赤レンガ倉庫。その一部を取り入れて2008年に誕生した40万冊の蔵書をほこる図書館。
レンガ倉庫を使った外観はなかなかハイカラだ。なお、内部にも多少レンガは使われているが、中に入るとわりと普通の図書館。
2階が子供図書館になっているため、本好きな子供連れなら行ってみては。
1階には赤レンガカフェがあり、持ち込み飲食ができるフリースペースもある。
都電荒川線:都内では珍しいチンチン電車に乗って
路面電車は都内では珍しいため、乗り物好きな子供なら喜ばれるだろう。飛鳥山公園からは「飛鳥山」か「王子駅前」のいずれかより乗車する。
まるでバスのような降車ボタンも楽しい。
春や秋には、沿線が13,000株ものバラで彩られる。
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日暮里舎人ライナー・舎人公園【合わせて読みたい】
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日暮里舎人ライナーは、無人&タイヤで走るユニークな鉄道であり、乗り物好きなら喜ぶだろう。
さらに、舎人公園では、都内では珍しいソリゲレンデで遊べる(無料。ソリ貸し出し有)。ここまでくれば、1日がかりで遊べるだろう。
\ 詳しくはコチラ /
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アクセス・駐車場など
住所
〒114-0002 東京都北区王子1丁目1−3
アクセス
JR京浜東北線「王子」下車 中央口か南口より徒歩すぐ
都電荒川線「飛鳥山」「王子駅前」下車 徒歩すぐ
駐車場
有。ただし、都電荒川線や、時間の余り具合によっては日暮里舎人ライナーにも乗りたいので、子連れの場合は鉄道利用で訪れたい。
費用
飛鳥山公園利用は無料(博物館は有料)
飲食
王寺駅周辺には飲食店がチラホラあるが、子供向けは少なそう。弁当を持参して、以下のどこかで食べるのが良いだろう。
・飛鳥山公園(遊具広場に新幹線を見ながら食べられるテーブルが1つだけある)
・北区防災センター横の公園(新幹線を見ながら食べられる)
・北区中央図書館のフリースペース
地図
※実際歩いたコースと若干異なる。