概要:昭和記念公園に紫陽花ロードがあった。場所・見頃期・開花状況も解説
2019年6月25日(火)、東京都立川市・昭島市にまたがる国営昭和記念公園にアジサイを見に行ってきた。訪れた当日の開花状況は満開で見頃だった。
昭和記念公園のアジサイの数は、およそ9,000株であり、例年の見頃は6月中旬~下旬頃だ。
9,000株のアジサイは、広大な公園内にまんべんなく散らばっている訳ではなく、特にまとまって咲く場所は2カ所。「ふれあい広場の端っこ沿いの斜面」と、「ふれあい橋の西端から菖蒲田まで」だ。それぞれ、紫陽花ロードが整備されている。
さて、昭和記念公園と言えば個人的に春の印象が強い。桜にはじまり菜の花、チューリップ、ネモフィラ、ポピーと花畑のオンパレード。
だが、春が終われば、秋のコスモス・紅葉シーズンまで見所は無いと思っていた。が、調べてみると、初夏に本数だけで言えば都内有数のアジサイが咲く。また、木陰がつくり出す新緑もなかなかに心地良い。

ただし、紫陽花は広大な園内に散らばって咲くため、9,000株という本数に見合った見ごたえは無いのは正直なところだ。
園内は広いが起伏が少なく、西立川駅を利用すれば駅近だ。公園周辺にはIKEAやららぽーと立川立飛、立川駅のエキナカなど商業施設も多い。
純粋にアジサイをたくさん見たいなら、府中市郷土の森や高幡不動、サマーランドなどのほうが植栽のボリュームでは軍配が上がる。しかし、「デートついでにアジサイはサクッと鑑賞できればOK」といった方にはオススメできるスポットと言えよう。
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詳細:昭和記念公園の紫陽花を詳しくレポ!
渓流広場や日本庭園にもアジサイが咲く【数は少なめ】
前述のとおり、紫陽花がまとまって咲く場所は2カ所。「ふれあい広場の端っこ沿いの斜面」と、「ふれあい橋の西端から菖蒲田まで」だ。
この2カ所だけなら、JR西立川駅を利用すれば、さほど歩行距離も多くはない。あとは体力・時間などと相談して、園内の他の場所も巡るかどうか考えればOK。
今回はせっかくなので、上記2カ所にとどまらず、園内の他のアジサイも見て行こう。
昭和記念公園へのアクセスとして、今回は西立川駅を利用。立川駅とは違い、駅を出てすぐに公園入口なのは良いが、駅前の橋からはお店などは見当たらない。

公園に入り、左へ進む。6月の日差しは強く、池のボートも暑そうだ。

橋を渡る。


春にはチューリップが綺麗な景観をつくっていた渓流広場だが、御覧の通り。

渓流広場の原っぱ寄りのところに少しだけアジサイがまとまっていた。


アジサイのすぐ横には広大な原っぱ「みんなの原っぱ」が広がる。

渓流寄りに咲いていると見た目が良いのだが、残念ながら水辺にはアジサイは殆ど見当たらない。

渓流広場を後にして、日本庭園を目指す。昭和記念公園は曲がった道が多く、木陰も多い。そのため同じく大型の都市公園である水元公園とは対照的に、長距離を歩いても比較的飽き&疲れにくいように思う。

日本庭園に到着。

日本庭園のアジサイの数はとても少ないが、新緑が印象的だった。


休憩小屋からの眺めは、一枚の風景画のよう。



この日は暑かったが、木陰では大汗をかくこともなく歩けた。


庭園内の数少ない紫陽花と池。

池の水は澄んでいた。

日本庭園内には木道や橋がかけられている。


日本庭園を後にして、庭園前の橋を渡ると、

「みんなの原っぱ」に出る。左へ進み、原っぱ東部の道を歩く。


原っぱを過ぎて、園内最大の池「水鳥の池」北東部を目指す。さつき橋を渡ると、紫陽花の群落が見えてくる。

アジサイロードその1【菖蒲田~ふれあい橋西端の間】

ここ「水鳥の池」北東部に始まり、池沿いの小道を経て「ふれあい橋」西端までがアジサイロードで、紫陽花がまとまって植樹されている。

なお、アジサイロードはメイン通路から逸れた小道に沿って整備されているのだが、園内配布地図やホームページ掲載のマップでは表示が大雑把なため、場所が少々分かりにくい。

園内の立て看板の地図が一番分かりやすかったが、看板の数はそこまで多くは無いため、看板を見落とすと「アジサイロードはどこ?」となる恐れがある。看板の配置的に「ふれあい橋」西端から「水鳥の池」北東部を目指す今回とは逆のコースのほうが迷いにくいかもしれない。下の写真のマップ左側からも分かる通り、池沿いには道が何本か平行しており、そのうちの細い一本の道が紫陽花ロードである。

さて、さっそくアジサイロードを進んで行こう。「水鳥の池」北東部、菖蒲田のあるところがアジサイロードの端だ。菖蒲は残念ながら見頃は完全に過ぎていた。


菖蒲田を通り過ぎ、東屋の横から伸びる道を進む。

「水鳥の池」沿いを歩く。

池を離れ、メイン通路を横切ってサイクリングロード側の小径へ。白い紫陽花アナベルがまとまって咲いていた。

写真では小さくて分かりにくいが、紫陽花ロードに隣接したサイクリングロードを颯爽と駆け抜ける人が確認できる。

アジサイロードその2【ふれあい広場周辺】
ひとつめのアジサイロードを抜けると「ふれあい橋」西端に出る。

このふれあい橋を渡ったら、

次の見所はすぐだ。正面には原っぱとレストランの建物が見える。この一帯が「ふれあい広場」だ。

「ふれあい広場」のレストラン側の淵に沿って、アジサイがまとまって咲いている。

小道が整備されている。


原っぱの淵に沿って、弧を描くように整備された小道を歩いて行くと、

「ふれあい広場レストラン」の裏側に到着する。紫陽花の植込みはここまで。

なお、小道から数カ所のびている階段を降りると、


管理用園路に沿った通路に出る。ボリュームは落ちるが、管理用園路に沿ってもアジサイが植わっている。

また、下からは先ほど渡ってきた「ふれあい橋」と紫陽花のツーショットも見られる。

大噴水とイチョウ並木を経て、立川駅まで歩く
アジサイ鑑賞を終え、ふれあい広場レストランを通り過ぎて道なりに進む。

大噴水とイチョウ並木。

イチョウ並木の下を歩く。


噴水とイチョウの緑が涼やかだ。

立川口に到着。立川駅が近そうな名前だが、ここから立川駅まで地味に20分ほど歩く。

園内は木陰が多かったが、立川口を出れば、6月の強い日差しを受けて歩くことになる。

広大な原っぱ。なお、この原っぱの左斜め向こうにIKEAがあり、歩いて行ける。

今回はIKEAには立ち寄らず、まっすぐ道なりに進む。

横断歩道を渡り、さらにまっすぐ進んで、

モノレールの軌道に突き当たったら右に曲がって進み、階段をのぼり伊勢丹沿いを歩く。

伊勢丹の裏側に立川駅がある。駅周辺に飲食店が多いのはもちろん、駅直結の商業施設も複数あり、レストランもある。昼食や三時休憩には事欠かない。

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昭和記念公園の菖蒲は紫陽花より早め【合わせて読みたい】
前述のとおり、年にもよるが、昭和記念公園においては、アジサイの最盛期には菖蒲は見頃を過ぎてしまっている事が多いだろう。
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アクセス・所要時間など
住所
〒190-0014東京都立川市緑町3173(国営昭和記念公園管理センター)
アクセス
あけぼの口
JR中央線・「立川」下車 北口より徒歩約10分
多摩都市モノレール「立川北」下車 北口より徒歩約8分
昭島口
JR青梅線「東中神」下車 徒歩約10分
立川口
J JR中央線・「立川」下車 北口より徒歩15分
多摩都市モノレール「立川北」下車 北口より徒歩約13分
玉川上水口
西武拝島線「武蔵砂川」下車 徒歩約25分
西立川口
JR青梅線「西立川駅」下車 徒歩約2分
砂川口
西武拝島線「武蔵砂川」下車 徒歩約20分
歩行時間※花の鑑賞時間含む
約2時間12分
費用
有料
飲食
立川駅周辺ならば飲食店には困らない。ただし、紫陽花鑑賞に便利な西立川口周辺は飲食店がとても少ない。もちろん、公園内の木陰で弁当を食べるのも良い。