塩船観音寺はあじさいの穴場|裏山に咲く紫陽花の見頃期と開花状況も解説【東京・青梅市】

塩船観音寺のアジサイ

2019年6月14日(金)、東京都青梅市にある塩船観音寺にアジサイを見に行ってきた。

例年の見頃期、開花状況を解説しつつ、現地の様子をレポートする。

開花状況

2019年6月14日(金)、訪れた当日の開花状況は満開には少し早かったようだ。

例年の見頃期

塩船観音寺のアジサイの例年の見頃は6月中旬~下旬頃だ。

公式ホームページで開花状況は公開されていないため、Yahooリアルタイム検索などで状況確認してから訪れたい。

紫陽花穴場・塩船観音寺。裏山にひっそり咲いていた

ツツジの季節には絶景を見せてくれた境内も、梅雨時期では御覧の通り「マリモ状態」。アジサイが咲く場所は、このツツジの丘とは別のところにある。( 塩船観音のツツジシーズンの様子はコチラ )

遠くに市街も見える小高い場所から見下ろす一面緑のツツジ園

本堂の右奥が「あじさい園」となっており、そこにまとまってアジサイが咲く。

アジサイの数は公表されていないが、正直そこまで大きな規模ではない

丘の斜面に咲く白いアジサイ

また、あじさい園は言わばお寺の裏の丘にあるため、お堂とアジサイというツーショットはほとんど拝めない。お寺のアジサイというより、裏山に咲くアジサイといった風情だ。

丘の登り階段とアジサイ

なお、アジサイの咲く斜面の向かいには見頃を過ぎ散りかけのサツキが群生していた。

散りかけのサツキ

東京都内でアジサイ寺と言えば、日野の高幡不動尊金剛寺が7,500株と圧倒的である。

当然ながら、塩船観音寺のあじさい園にその規模は望めないが、観光地然としており平日も人が多い高幡不動尊金剛寺には無い静けさがある。

また、この時期、塩船観音寺から歩いて20分ほどの吹上しょうぶ公園では、都内最大規模の菖蒲が見頃を迎える。

吹上しょうぶ公園

塩船観音寺のアジサイのためだけに遠方から訪ねるのは少々厳しいものがあるが、吹上しょうぶ公園と合わせてお散歩コースを設定してしまえば良い。( 吹上しょうぶ公園の記事はコチラ )



塩船観音寺の紫陽花の様子を詳しくレポ!

それでは、塩船観音寺のあじさいの様子をもっと詳しく見ていこう。

最寄り駅のJR河辺駅から塩船観音寺まで

吹上しょうぶ公園も合わせて訪ねる場合、どちらに先に行くかで利用駅は異なって来る。

塩船観音寺に先に行く場合、JR青梅線の河辺駅を利用する。吹上しょうぶ公園に先に行く場合は東青梅駅で下車する。

さて、塩船観音寺に行く場合は河辺駅で降りる。実は東青梅駅から歩いても所要時間はさほど変わらないのだが、道の分かりやすさという点では圧倒的に河辺駅に軍配が上がる。どちらも歩いて30分強だ。

JR河辺駅北口を出ると、正面には大きなビルが並ぶ。ちなみに河辺と書いて「かべ」と読むのだが、土地勘の無い人ならほぼ読めないだろう。

遊歩道デッキと2棟の大きなビル

後ろを振り返るとこの通り。

高い建物の見当たらない平凡な街並み

駅前からまっすぐ伸びる河辺北大通りを、通りの終わりまで直進する。

河辺北大通りの標識

河辺北大通りの北端の交差点をわたり、右へ進む。

大きな十字路

道路に「塩船観音寺・吹上しょうぶ公園」の道標が立っている。

塩船観音寺への道標

道標にしたがって左に曲がったら、あとはまっすぐ進む。

川を渡って。

透明度の高い小さな小川

道なりに進む。途中、案内看板もあるため、 あまり道に迷うことなく進める。

茶畑の隣に立つ塩船観音寺の案内板

こんもりとした緑と、案内看板が見えてきた。引き続き直進するが、この先の十字路を左に曲がって600mほど歩くと吹上しょうぶ公園だ。

塩船観音寺の案内板の見える十字路

塩船観音寺の紫陽花の様子

塩船観音寺に到着。

塩船観音寺の山門

アジサイ園は本堂の右手奥にある。

塩船観音寺本堂

ちなみに、本堂の左手に進むとツツジ園が広がるが、御覧のとおり青々としている。

緑に覆われたツツジ園

本堂の右手に行くと、早くもアジサイがお出迎え。といっても、カシワバアジサイだろうか、一見するとアジサイにはあまり見えない。

本堂脇の白く細長いアジサイ

奥に続く小道を進んで行く。

白いアジサイの咲く小径

丘の斜面に沿った紫陽花園だ。小高い丘の中腹に設けられた園路を進んで行く。

小径の眼下にはクルマが小さく見える

カシワバアジサイが多い。

白く細長いアジサイが沢山咲く

右手も丘になっているのだが、その斜面の一角がピンクに染まっている。後で行ってみよう。

右手にも丘が見える丘の中腹の小径

その前にアジサイ園の斜面を登ってみる。すると、

アジサイと木々が生える丘の階段

ツツジ園の外周に出る。一面ピンクだった光景も、いまやマリモの群生のようだが、これはこれで壮観ではある。

一面緑のツツジ

せっかくなので、観音様のところまで行ってみよう。

舗装された小径

観音様の足元から眼下をのぞくと…

大きな観音像

緑の絨毯!

遠くに市街も見える小高い場所から見下ろす一面緑のツツジ園

実は、観音様の奥に小径が続いており、霞丘陵ハイキングコースへと続くが、ぐるりと一周してアジサイ園へ戻ることも可能だ。

林の小径

この一帯は霞丘陵自然公園と言い、雑木林の色合いが濃いが、

木々が生える明るい雑木林

散策路のすぐ隣はゴルフ場になっている。

林の隙間から見えるゴルフ場

さほど多くはないが、ここにもアジサイが咲く。

霞丘陵自然公園のアジサイ

都内にアジサイスポットは多いが、ゴルフ場を眼下に見下ろすアジサイスポットはここだけだろう。

アジサイの向こうにはゴルフ場

霞丘陵自然公園や塩船観音寺境内にはベンチがあるので、持参した弁当を食べても良い。

ベンチの向こうには緑が広がる

ウッドチップの道を進んでアジサイ園へと戻ろう。

ウッドチップが敷き詰められた小径

今回はハイキングコースへは行かなかったが、それでもちょっとした軽いハイキング気分を味わえる。

雑木林の下り道

雑木林の中にひっそりと青いアジサイが咲く。高幡不動尊金剛寺も雑木林の中にアジサイが咲き乱れるが、

林に咲く青いアジサイ

駅近立地ゆえに電車やクルマの往来の音のする高幡不動とは対照的に、こちらでは聞こえるのは野鳥の歌声など自然の音のみ。

小径沿いの小さな花が可愛いアジサイ

池があった。この対岸の丘の一角に、先ほど見えたピンクの群生、サツキがある。

濁った池

位置関係をおさらいしよう。一帯は丘で囲まれている。この草地の奥は今通ってきた丘で、丘の向こうにはゴルフ場が広がる。左の丘はアジサイ園で、その先にはツツジ園の丘が広がる。そして、

左右に広がる丘

草地の右手はサツキの群落のある丘だ。

右手の丘を眺める

サツキの丘に登り、サツキの群生から向かいのアジサイ園の丘を眺める。その向こう側にもツツジ園の丘があることを考えると、山、谷、山、谷、山…と、なんだか人生の縮図のような地形を成していることが分かる。

正面に見えるアジサイ園の丘

サツキの群落は見頃を過ぎており、

見頃過ぎのサツキの咲く丘の散策路を歩く

だいぶ花が散っていた。

完全に散ったものと、まだ花が咲くサツキが混在

もっとも、サツキの群落の規模はそこまで大きくはない。

サツキ越しにあじさい園を見る

こちらの丘にも多少アジサイが咲いていた。

サツキの丘に咲く青いアジサイ

アジサイの小径で森林浴を楽しんだ後は、吹上しょうぶ公園に行くのも良いだろう。( 吹上しょうぶ公園の記事はコチラ )

サツキの丘に咲く白いアジサイ



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アクセス・所要時間など

住所
〒198-0011 東京都青梅市塩船194

アクセス
・JR中央線(青梅線)「河辺(かべ)」または「東青梅」下車 北口より徒歩約35分
・西東京バス・都バス「河辺駅北口」乗車 「塩船観音入口」下車 徒歩10分

歩行時間(施設見学時間含む)
約2時間
※塩船観音と合わせて散歩すると、駅から駅までで約2時間50分の歩行時間

費用
無料

飲食
境内や霞丘陵自然公園内のベンチ等で弁当を食べても良い。河辺駅周辺に飲食店は散在しているが、多いというほどではない。中央線立川駅ならエキナカ含め飲食店が充実しているので、行き帰りにそうした駅で昼食にするのも手だろう。

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