府中郷土の森の梅まつり開花状況|都内なのにゆったり観梅【東京・府中市】

府中市郷土の森の梅林

2020年2月27日(木)、府中市にある郷土の森の「梅まつり」に行ってきた。

開花状況や見頃期、現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。

また、周辺スポットについても本記事後半で解説しているので、「郷土の森に行った後は何する?」のヒントになれば嬉しい。

まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。都心の梅の名所には無い梅の密集度!

開花状況

2020年2月27日(木)、訪れた当日の開花状況は、おおむね満開で見頃。

例年の見頃期

例年の見頃は2月中旬~2月下旬頃。

園内には早咲きのものから遅咲きのものまで、60種もの品種がある。

ただ、園内にある梅の木のうち、全体の7割が「中咲き」の品種であり、それらの見頃が2月中旬~2月下旬頃。ちなみに早咲きは全体の1割、遅咲きは2割程度と数は少ない。

開花状況は公式HPでこまめに発信されるので、最新情報をチェックの上お出かけするが吉

府中郷土の森の梅まつりで、東京なのにゆったり観梅

府中市郷土の森は、東京都内の梅の名所の中で、単純に梅の見ごたえという意味では、かなり抜きん出た存在

というのも、23区の梅の名所は、梅の数が100本から多くても数百本レベル。

対して、郷土の森では約1,100本もの梅が植えられており、まさに桁がちがう。「あれっ?梅の木、少なっ」とはならない。

また、レトロな建築物と梅のコラボが楽しめるのも、郷土の森ならでは

ただ、難点がひとつあって、駅から遠くて、周りは家やら畑のみ…。

まぁ、そんな不便な立地だからこそ、23区の梅の名所のように周囲がマンションだらけ、ということもなく、都内にいながらゆったりとした空間で観梅を楽しめるのだけど…。

あ、そうそう、徒歩圏内にサントリーのビール工場ならありました。無料で工場見学とビールの試飲ができるから、梅を見た後はビールで乾杯!というのもまた一興。※要事前予約

徒歩圏内はそんな状況だが、バス(または徒歩)で分倍河原駅まで出て南武線に乗れば、観梅ついでに回れるスポットの選択肢は増える

例えば、分倍河原の隣の南多摩駅で降りて、天然温泉「季乃彩」に行くも良し、立川駅まで出て「立川まんがぱーく」で漫画三昧も良し。

せっかく北多摩エリアまで来たのなら、観梅だけじゃなく、そうしたスポットも合わせて巡ってみては。



府中市郷土の森の梅まつりの様子をもっと詳しく!

それでは、見頃を迎えた郷土の森の梅の様子をもっと詳しく見ていこう。

郷土の森は正式には「府中市郷土の森博物館」といい、広大な園内に歴史的建造物を配置して「森」全体を博物館とした施設。

そして、「森」のいたるところに梅が植えられている。下の写真の地図のピンク色の部分が、梅の木のある場所を表している。とくに見ごたえがあるのは地図上で赤丸をした三カ所。

  1. 旧府中町役場の裏
  2. 川崎平右衛門広場と大宰府の梅
  3. 園内奥の梅林

順番に見ていこう。

梅の見どころ① レトロ建築物と梅

旧町役場庁舎と梅。町役場の裏にはまとまって梅が植えられている。

ということで、レトロな建物と梅のコラボレーションを楽しめる。写真映え必至。

梅の見どころ② 川崎平右衛門広場と大宰府の梅

旧府中市町役場庁舎を通り過ぎ、売店「ハケの茶屋」まで来ると、小川をはさんで一段下に梅林が広がっているのが見える。降りてみよう。

川崎平右衛門広場付近に、なかなか華やかな空間が広がる。

しだれ梅が見事。見事なんですが…しだれっぷりもここまでくると苦しそう。重くない?半分持とうか?と言いたくなるほど。

川崎平右衛門の銅像も満開の梅に囲まれ、どこか嬉しそうだ。ところで川崎平右衛門(へいえもん)って誰?はい、府中出身の江戸時代のお代官様。新田を拓いたり、多摩川の治水を行った名主だそうだ。

鮮やかな黄色。こちらは梅じゃなくてサンシュユですかね~?

梅と言えば菅原道真公、菅原道真公と言えば福岡・太宰府天満宮。

ということで、府中市の市制60周年を記念して、大宰府より寄贈された紅白の「大宰府の梅」がハギのトンネル横にあった。といっても、あまり大きな木ではないので、見落とさないよう注意したい。

余談ですが、梅は府中市の花だそう。郷土の森が「梅推し」なのには理由があったのだ。

梅の見どころ③ 広く密度の高い梅林

園内の最深部に広がる梅林こそ、郷土の森の観梅のハイライトだろう。何カ所か梅林がある郷土の森だが、奥の梅林は圧倒的に規模が大きい。

ピンクや白の梅が青空によく映える。天を突くように生える梅。生命力が高そう。

一段高い場所に東屋がある。

東屋にのぼると、周りの梅の木を見下ろすことができる。

梅林はこのような広めのメインストリートのほか、

細い小径が縦横無尽に枝分かれしている。なので、散歩が単調にならないのがいいが、ウネウネと蛇行する小径を歩いていると道に迷いそうに。

梅林の一番奥、園内の端っこを歩く。木々に隠れて分かりにくいが、写真の左側に少しだけ多摩川が見える。

多摩川の向こうに何やら煙突のようなものが。クリーンセンター多摩川、ゴミ焼却場だ。

煙突と梅と。

ほかにも園内には梅がチラホラ

上に挙げた3か所以外でも、園内のあちこちに梅が咲く。

江戸の府中宿を代表する商家・旧田中家住宅にも数は少ないながら梅がある。瓦屋根の和風建築に梅はよく似合う。

江戸時代の農家・旧三岡家の門の傍にも少しだけ梅が咲く。茅葺き屋根と梅もまたよくマッチする。

「水遊びの池」ちかくの滝の脇の園路沿いにも梅が咲いていた。写真では分かりにくいが、左側に見えているのが滝。もう少し滝と梅が近ければ、もっと良い写真になりそうだが…。

芝生広場の端にも梅が植わっていた。ホント、園内のどこに行っても梅がある。

梅林以外の展示にも注目

郷土の森は屋内展示やプラネタリウムも擁する博物館。梅だけ見て帰るのでは入園料がもったいない。せっかくなので、博物館としての郷土の森も楽しみたいところ。

\ 詳しくはコチラ /

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郷土の森博物館



周辺スポット

見頃を迎えた郷土の森の梅を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。

稲城天然温泉 季乃彩

郷土の森の最寄り駅の一つ、南武線・府中本町駅の隣の南多摩駅から徒歩で行ける天然温泉

温泉といっても、スーパー銭湯の静かなバージョンといった施設で、そこまで自然あふれる感じでもない。ただ、露天風呂もあり、私も冬になるとお世話になっている。Googleなどの口コミを見ても高評価が多い

立川周辺スポット

分倍河原駅から立川駅までは南武線でわずか10分強。そこまで行けば、色々と散歩や観光の選択肢が増える。

寒いこの時期のオススメは「立川まんがぱーく」だ。普通の漫画喫茶とは違い、畳みや押し入れチックなオブジェクトを使った斬新な店内で、「家の中でくつろいでる」感が凄い。

\ 詳しくはコチラ /

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妙覚寺

電車をつかえば同日に無理なく行ける範囲。梅がたくさん植えられた「花の寺」。

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ハナビヨリ

HANA・BIYORI 館内の様子

電車をつかえば同日に無理なく行ける範囲。よみうりランド運営の最新型植物園。まだまだ花の少ないこの季節でも、梅をはじめ、たくさんの花を鑑賞できる

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電車をつかえば同日に無理なく行ける範囲。枝分かれする水路を横目に散策できる、水辺のお散歩コース

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谷保天満宮

電車をつかえば同日に行ける範囲内。梅林の規模はそこそこだが、たくさんの鶏が境内をお散歩していて、事前知識なしに訪れるとビビること必至。

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京王百草園

ピラミッド状の茅葺屋根の東屋

電車をつかえば同日に行ける範囲内。郷土の森ほどではないが、まとまった梅が見られる。が、すみません、私の場合、梅よりも坂とジェラートのイメージしかありません。

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百草園の梅まつり

アクセス・所要時間など

住所
〒183-0026 東京都府中市南町6-32

アクセス
・京王線・南武線「分倍河原」下車 バス、または徒歩20分
・京王線「府中」下車 バス
・JR武蔵野線・南武線「府中本町」下車 徒歩20分
・西武多摩川線「是政」下車 徒歩20分
※バスの時刻表は公式ホームページに掲載あり。

滞在時間
約1時間30分
※観梅+屋内展示もゆっくり見て回って

費用
有料

飲食
簡易ベンチがたくさんあるので、持ち込みの弁当を食べてもいい。

園内にちょっとした売店、喫茶コーナーはあるが、分倍河原駅から立川駅まで出れば、外食の店の選択肢は非常に多い。

地図

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