2020年6月23日(火)、東京都稲城市にある大丸用水(読み方、おおまるようすい)を散歩してきた。
どんな特徴のコースなのか、ほかに周りに何があるのか?など、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
大丸用水は水路の枝分かれが楽しい穴場な水辺散歩コース【概要】
はい、「だいまる」用水じゃないですよ皆さん。「おおまる」用水です。用水の名のとおり、自然の河川ではなく、人口の水路だ。
水の透明度は今ひとつだったが、キレイな水草、田んぼ、季節の花々、そして幾度となく枝分かれする水路が歩いていて楽しい。
あと、水面が非常に近く、手を伸ばせばすぐに水に届きそうなところを水路が流れているのが印象的だった。都心の河川ではなかなか無い光景。
ここのためだけに遠方から訪ねる程ではないかもしれないが、府中市郷土の森博物館などのついでに散策するのに丁度いい規模感のお散歩コースだ。
現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
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大丸用水(大丸親水公園)の様子をもっと詳しく!【詳細】
それでは、大丸用水の散歩の様子をもっと詳しく見ていこう。
そもそも大丸用水とは何か
大丸は稲城市の町名。大丸の多摩川から取水し、川崎市登戸まで流れる用水で、江戸時代より農業用水として当時の村の水田を潤してきた。
その総延長は70kmにも及び、現代においても、稲城市の名産品である梨をはじめ、水田などに水を供給している。
しかし、昭和30年代から急激な宅地化が進むと、耕作地は減少。いまは農業用水としての役割は薄れつつあり、暗渠化も進んでいるようだ。
今回散歩したのは、そんな大丸用水のうち、大丸親水公園として整備されているゾーンだ。およそ1.5キロにわたり、水路沿いを歩くことになる。
大丸親水公園はJR南武線の南多摩駅からすぐ
駅を出ると突如現れる謎オブジェ。ヤッターマンに登場するヤッターワン。ヤッターマンのメカニックデザイナーである大河原邦男氏が、生まれも育ちもここ稲城市なんだとか。
すぐさま、小さな流れを発見する。南多摩駅の文字通り目と鼻の先から、大丸親水公園がスタートする。
マップを確認する。散策のゾーン、遊びのゾーン、語らいのゾーンの3つのエリアに分かれている。
水辺の風景
南多摩エリアは水の透明度が高い「清流」のイメージがあるが、そこまで水の透明度は高くはない。
だが、水面までの距離が近いのはgood。23区の河川のような、高いコンクリート護岸は存在しない。ほんの一部分だが、場所によっては川辺に近づいて、水に手をつけることもできる。
ちょっとした木陰とベンチが。
東屋まであった。暑い日の散歩には、こうした休憩ポイントは有り難い。
ゆれる水草が風流な感じ。
基本的に住宅街に囲まれ、そこまで自然ゆたかな感じではない。
ただ、畑が散見され、
区間は短いが、用水と田んぼに囲まれた小径も歩ける。のどかだ。
別れたり、交わったり、忙しい水路
大丸用水の真骨頂は、いろいろな表情を見せる水路だろう。
水路の上に水路がっ!水路の立体交差。
二手に枝分かれする用水。このような二股な景観が散見される大丸用水。
んんっ?水路の脇に柳があり、その周りに水が張ってある。柳の広場だそうだが、柳に近づくことは出来ず、やや謎の空間となっていた。
6月には紫陽花も【場所はココ】
用水の一部には花壇が整備されていて、紫陽花が植わっていた。
規模はお世辞にも大きくはない。が、キレイだ。
場所としては、雁追橋のあたりだ。
稲城長沼駅側で用水は暗渠へと消える
南多摩駅前から水路沿いを1.5kmほど歩くと遊歩道はなくなり、水路は私有地へ入っていく。
住宅街を歩いていると、ひょっこりと水路があらわれるが、暗渠へと姿を消す。
稲城長沼駅に到着。
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周辺スポット
大丸用水は穴場的な散歩コースではあるが、遠方からこのためだけに訪ねるのは少々オーバーかも。以下のスポットをメインに据えて、ついでに来るが吉。
府中市郷土の森
電車・バスを使えばそう遠くはない。梅や紫陽花の季節がベストシーズンだが、それ以外の季節でも、木々の多い広大な敷地、移築古民家、プラネタリウムなど見どころは多い。
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季乃彩
南多摩駅から徒歩すぐの天然温泉。そこまで自然環境や景観が良いわけではないが、露天風呂ふくめてバラエティ豊かな湯を楽しめる。
季乃彩に行く場合は、今回のコースを逆走し、稲城長沼から南多摩まで歩くといい。
立川界隈
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アクセス・所要時間など
アクセス
JR南武線「南多摩」下車 北口より徒歩
JR南武線「稲城長沼」下車 北口より徒歩
歩行時間
約50分
費用
無料
飲食
周辺に飲食店は多くはない。外食の場合、立川駅まで出れば選択肢は多い。
地図
※実際歩いたコースと若干異なる。