2020年2月19日(水)、東京都文京区にある小石川後楽園に梅を見に行ってきた。開花状況と見頃期とともに現地の様子をレポートする。
まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
小石川後楽園の梅林について
全体的な感想
小石川後楽園の梅林の梅は36種で、その数およそ100本弱。
都内の主要な梅の名所の中では決して多い本数ではなく、梅林の見応えという観点ではそこまでではない。
観梅をメインにするというよりは、庭園の散策ついでに観梅をするといった規模感である。
ひとつ特筆すべき点があるとすれば、梅林の後ろに東京ドームシティのジェットコースターがあり、観梅していると悲鳴が聴こえてくることくらいだ。
なお、梅のほかに、園内にこの季節ならではの景観があるかといえば、雪つりぐらい。全体的に地味といえば地味だ。
なので、文京シビックセンターや牛天神、皇居など他のスポットと合わせてコース設定するといい。
他スポットの様子は、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。
梅まつり【梅香る庭園へ】
この時期、小石川後楽園では「梅香る庭園へ」と銘打って梅祭りが開かれ、各種イベントが行われる。
※2020年は新型肺炎対策のため一部中止。詳細は公式HPご参照。
実施内容は毎年ことなるが、例えば…
- 箏(こと)と尺八の演奏会
- 舞楽の公演
- 特別ガイドツアー
- 『種梅記』書写体験
- 庭園ガイド
- 記念撮影コーナー
- キッチンカー出店
- 植木市 など
開花状況
2020年2月19日(水)、訪れた当日の開花状況は全体的に満開、見頃だった。
例年の見頃期
小石川後楽園には、12月下旬から咲く早咲きのものから、3月下旬まで咲く遅咲きのものまで様々な品種がある。
ただし、大多数の品種は中咲き品種であり、見頃は2月中旬~2月下旬だ。
最新情報はTwitterや公式HPでチェックしてから出かけたい。
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小石川後楽園の梅まつりの様子をもっと詳しく!
それでは、見頃を迎えた小石川後楽園の梅の様子をもっと詳しく見ていこう。
梅林の様子
梅林は園内の北東部にある。
地図で梅林の場所をチェックし、方向さえ間違えなければ、要所にこのように案内が出ているので、迷うことはないだろう。
梅林が見えてきた。
別の角度から梅林を遠目に見てみる。梅林の背後、写真の右上に見えるのが東京ドームとジェットコースター。万葉集の頃は桜よりも梅のほうが人気だったというが、当時の歌人たちがこの光景を見たら、どんな一句を詠むのだろうか。
梅林のすぐそばには水路がある。
都内の他の梅の名所をたくさん回った方でもない限り、一見、100本と言うと多そうに聞こえる。が、100本の梅林というのはこじんまりとしており、散策はすぐに終わるだろう。
梅の香りにうっとりしていると時折、ジェットコースターの轟音とともに、キャー!!という大変にぎやかな悲鳴が聞こえてくる。
若い娘っ子の悲鳴を肴に観梅できるスポットというのは、日本広しといえど小石川後楽園だけだろう。
ちなみに、梅林のすぐ手前には菖蒲田があるので、6月の菖蒲の季節には悲鳴をBGMに菖蒲鑑賞できる。
\ 詳しくはコチラ /
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梅林以外の見所は?
梅林近くの水田には水仙が咲いていた。そこまで花の数は多くない。
園内を大きくぐるりと一周する。雪つりが寒い時期ならではの演出になっている。
雪つりと東京ドーム。奥に見えるのは文京シビックセンターだ。
入口近くでは、記念撮影コーナーとして水戸黄門御一行のコスプレが置いてあった。黄門さまがつくった庭園だから、ということだろうが、外国人観光客の方なら喜ぶのだろうか。
まとめ
ジェットコースターと観梅という唯一無二の景観を誇る(?)とは言え、梅林の規模としても、ほかの景観的にも、そこまで派手さの無いこの季節の小石川後楽園。
散歩としては物足りないという場合は、以下を組み合わせるのはどうだろう。
- 歩いて牛天神の観梅ハシゴ
- 歩いて文京シビックセンター展望台へ
- 地下鉄で皇居東御苑へ行き「梅林坂」の観梅
牛天神や文京シビックセンターについては、下記「周辺スポット」を参照されたい。
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周辺スポット
見頃を迎えた小石川後楽園の梅を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。
北野神社(牛天神)
小石川後楽園から歩いて北野神社(牛天神)に行ってみた。こちらでもこの季節、「紅梅まつり」が開かれている。
小石川後楽園の入口からは徒歩10分弱ではあるが、周囲に目印になるものはなく、道順が少々分かりにくいと思われる。下に徒歩ルートを示した。
住宅街の中にポツンと入口がある。細い階段を上っていく。
階段脇には梅が咲き誇っている。
階段を登り切った上からの眺め。
このように境内はとてもこじんまりとしているが、源頼朝公により菅原道真公を御祭神として1184年に創建。実はかなり由緒ある神社。
梅の「名所」というほどの規模感ではないが、なでると願いが叶うとされる「なで石」があるので、デートのカップルが立ち寄っても。
小石川植物園
牛天神からさらに歩くこと20分弱。都内の梅スポットの中ではもっとも自然あふれる穴場的な場所だ。
\ 詳しくはコチラ /
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文京シビックセンター
小石川後楽園からは徒歩圏内。その正体は文京区役所なのだが、無料で入れる展望台がある。斜めにせり出た独特の窓で、景観はなかなか。また、展望階直通のエレベーターからは役所のフロアが丸見えで面白い。
\ 詳しくはコチラ /
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アクセス・所要時間など
アクセス
・都営地下鉄大江戸線「飯田橋」下車 C3出口より徒歩3分
・JR総武線「飯田橋」下車 東口より徒歩8分
・JR総武線「水道橋」下車 徒歩8分
・東京メトロ東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」下車 A1出口より徒歩8分
・東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園」下車 中央口より徒歩8分
滞在時間
約30分
費用
有料
飲食
意外と小石川後楽園の入口周辺には飲食店は少ないので、外食の場合は場所をうつす必要あり。