縄文の村訪問レポ!駅徒歩10分で縄文体験?【東京・多摩市】

2020年11月、東京都多摩市にある「遺跡庭園 縄文の村」を散歩してきた。

竪穴式住居や出土品の展示を無料で楽しめる施設だ。現地の雰囲気を、動画や写真とともにレポートする。

※コロナ対策のため営業日や利用可能なコーナーに変更がある可能性があります。お出かけの際は、事前に公式HPでご確認ください。

遺跡庭園縄文の村ってどんなところ?【概要】

こちらの施設では、以下の内容を無料で見学することができる。

  • 旧石器時代からの出土品の展示【屋内】
  • 竪穴式住居など縄文時代の景観の復元展示【屋外】

住居の周りにはトチノキ、クルミ、栗などの樹木ならびにゼンマイ、ワラビなどが植えられている。縄文時代当時の植生を再現した庭なので「遺跡庭園」というわけだ。

竪穴式住居は中に入れるだけではなく、タイミングが合えば茅葺屋根保全のための火焚きまで見られる。(公式HPに火焚きスケジュールが載っている)

屋内展示のほうはワンフロア+αといった内容だが、中高の教科書に出てきそうな懐かしい感じ。

施設全体でざっと見て回るのに1時間もかからない規模ではあるが、無料&駅近なので、他の目的のついでに気軽にフラッと立ち寄れるのもいい。

現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。



遺跡庭園縄文の村の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

1960年代からの多摩ニュータウン開発にともない、多摩丘陵から大量に発掘された遺跡群。

その数はおよそ1000カ所近くにものぼり、その一つがここ遺跡庭園縄文の村だ。

名前からしてB級スポット(失礼!)的な感じだが、実は平成元年に都より史跡に指定された場所でもある。

正式名称は多摩ニュータウンNo.57遺跡といい、縄文時代前期前半(6500年前)~中期(5000年前)の集落遺跡を復元・保存したスポットなのだ。

多摩センター駅から簡単アクセス

行き方は簡単。京王線・小田急線「多摩センター」南口のペデストリアンデッキよりアクセス。

駅を出ると左手にこんな細いアーケードがある。

アーケードを直進すればほどなく到着。左手に「縄文の村展示ホール」の建物が見えてくる。

多摩センターからは近く、道順もシンプルだ。場所としては小田急線の線路の真横で、庭園を歩いているとたまに電車が通過するのが見える。

遺跡庭園を散策

まずは庭園を巡ってみる。地図はコチラのとおり。こぢんまりとした規模。

敷石住居

庭園のなかに3棟、縄文時代前期~中期の復元住居が展示されていて、本施設の目玉と言える。

こちらは縄文時代中期後半、およそ4500年前の「敷石住居」。大きく平らな石が床に敷かれていたことから、その名で呼ばれる。八王子市堀之内で発見された住居を移築・復元したもの。

駅徒歩10分とかからず平屋って、現代基準で言えば贅沢なんですが、4500年前の縄文人は知る由もなく。

建物本来の雰囲気を味わえるようにと、あえて照明が付いていない。そのため、入口には懐中電灯が備え付けられている。

縄文前期竪穴住居

6500年前の竪穴住居。地面に竪穴を掘って、上に屋根をかけたスタイルの住居。「竪穴式住居」…中学の教科書に出てきたような、懐かしい響き…

竪穴式住居にする理由としては、穴が壁となるため壁用の材料が少なくて済む、屋根が低く上にのぼりやすい、室内温度が一定になるなど諸説あるようだ。

入口が狭いのは外敵の侵入を防ぐためとあるが、縄文時代は争いが少なかったという説もあり、外敵とはいったい…。熊ですかね。なお、この日はどの住居でも火焚きは行われていなかった。

縄文中期竪穴住居

こちらは4500年前の復元住居。さっきから時間軸がもはやドラえもんの世界。

ウン千年前と言われてもピンと来ない。

縄文の森

各住居の周りには、縄文時代に多摩丘陵に生えていたと考えられる樹木が植えられ、プチ雑木林をつくっている。

湧水

庭にある湧水跡。近年まで農家の生活用水として使われていたが、縄文時代にさかのぼって使われていたかどうかは不明。今では水脈が切れ、枯れてしまっている。

竪穴式住居跡の模型

住居跡2軒分の模型。こちらが、実際に住居跡が発見された場所だという。

住居の模型ではなく住居「跡」の模型なので、発掘現場っぽい展示。

展示ホール

続いて遺跡庭園に隣接する、展示施設に入ってみよう。

メイン展示コーナー

多摩ニュータウンから発掘された出土品を、旧石器時代から江戸時代にいたるまで展示してある。

ワンフロアのみだが、解説は細かく、きちんと読み込もうとするとそれなりに時間が必要だろう。

イノシシなどを狩る目的の落とし穴の模型。

体験コーナー

メインの展示コーナーとは別に、建物入口付近にあるコーナー。その名のとおり、縄文にちなんだ各種体験ができるコーナー。小学生のお子様連れならちょっぴり楽しめるかも

ドッキドキ!土器のパズル。…途中でイライラして壊しちゃいそうデス。

粘土板に土器の模様をつけたり…

カゴの編み方を再現したりと、縄文ライフをお手軽に体験。

火起こし体験も。棒の先端が熱くなるが火は付かないようだ。そりゃそうか。

こんなミニ体験コーナーが、ほかにも数種ある。

JOMONブランドのセットアップ、高温多湿な日本の夏に。一式¥50,000(すみませんウソです売ってません)

特別収蔵庫

体験コーナーの奥にある。入ることは出来ないが、ズラーッと並んだ土器をガラス越しに見学できる。

メインホールに展示しきれないものを収蔵・公開している。これだけ土器があるとドキドキしますね!(しつこい)

江戸の遺構展示

さらに奥に進むと江戸時代の遺構や出土品の展示。

尾張藩や伊達家の上屋敷跡からの出土品などが展示されている。あれっ?多摩丘陵関係なくない?と思ったが、こちらの施設の運営元は「東京都埋蔵文化財センター」。

多摩地区のみならず、都内の埋蔵文化財の調査研究・保護等を行っている関係で、多摩地区以外の出土品も一部展示されているようだ。



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三井アウトレットパーク 多摩南大沢

意外と都内では珍しい駅近アウトレット施設。お散歩の行き帰りに。

住所・所要時間など

住所
〒206-0033 東京都多摩市落合1丁目14−2

滞在時間
50分

費用
無料

飲食
多摩センター駅周辺にレストランは沢山あるので、食べる所に困ることはないだろう。

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