2019年4月9日(火)、東京都羽村市にある根がらみ前水田のチューリップと、玉川上水沿いの桜を見てきた。開花状況・見頃期とともに、現地の様子をレポートする。
開花状況
2019年4月9日(火)の訪問日の開花状況は下記のとおり。
- 桜の開花状況 満開
- チューリップの開花状況 見頃一歩手前
例年の見頃
桜とチューリップの例年の見頃期は下記のとおり。目安であって年により前後するので、最新情報はTwitterなどの声をチェック。
- 桜 3月末~4月中旬
- チューリップ 4月中旬前後
なお、この時期、羽村市では「はむら花と水のまつり」を開くが、上記のとおり、桜とチューリップの最盛期が微妙にずれるため、祭り期間もそれぞれ微妙にズレる。2019年は下記のとおり。
- さくらまつり 2019年3月28日~4月14日
- チューリップまつり 2019年4月6日~4月25日
今回の訪問のように、両祭りが重なる時期に行けば、開花状況によっては桜とチューリップのコラボを楽しむこともできる。
また、チューリップ祭り期間の後半にはチューリップ畑にこいのぼりが上がり、桜が終わった後でも別の楽しみ方ができるようになっている。
羽村市の関東最大級のチューリップ畑は一見の価値アリ
羽村のチューリップ畑はその数40万本。水田の裏作として植えられており、関東最大級の規模である。また、チューリップ畑に近い多摩川や玉川上水沿いには桜も並ぶ。
桜については、ここでしか見られないというレベルの景観ではない。しかし、チューリップについては、都内でここまでの規模感のスポットは他に類を見ないだろう。なかなか壮観で一見の価値アリ、だ。
ただし、羽村市という街は都心から離れており、東京駅から最寄りの羽村駅までは1時間以上かかるのが難点と言えば難点か。
そんな所までチューリップを見るためだけに来るのはチョット…と思ったそこの貴方、ついでに羽村市動物園も巡ってみては。小さな動物園だが、餌やりなどアットホームさがウリだ。行ってみた様子は、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。
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羽村チューリップ&桜祭りの様子をもっと詳しく!
それでは、羽村市のチューリップの様子をもっと詳しく見ていこう。
羽村駅西口から多摩川沿いの桜並木まで歩く
最寄り駅である、JR中央線(青梅線)羽村駅を降り、西口から出る。

駅周辺の様子。お店は少なそうだ。

この時期、羽村では桜祭りとチューリップ祭りの時期が重なっており、両祭りとも市を挙げてPRしている。そのため、行く先々でこのような案内板が掲げられており、あまり道に迷うことは無いはずだ。

駅から15分ほど歩くと玉川上水と多摩川の分岐点に着く。

水の透明度が高く綺麗だ。

ここから多摩川に沿って歩くのだが、桜並木が見事である。右に見えるのは夏季に開かれる羽村市水上公園。流れるプールやスライダー等がありながら、市営だけあって安く楽しめるようで気になる公園だ。

振り返ってみたところ。多摩川沿いということで、広々とした空間に、見頃を迎えた桜並木が心地良い。ただ、この並木は4、5分程度で通過するくらいの長さではある。

チューリップ畑に到着。桜&菜の花との共演も!
桜並木を歩いていると、右手にチューリップ畑が見えてくる。広大な畑なので、まず見落とすことは無いだろう。

土手を降りて近づいてみる。

用水路も綺麗だ。

チューリップ畑の周りから歩を進める。

まるでチューリップの絨毯。絶景である。

綺麗な水流には水車が良く似合う。

菜の花もチューリップに負けじと咲き競う。

菜の花に負けるかと、黄色いチューリップが対抗。

中々に広大だ。時期が少し早いとは言え、十分に楽しめる光景である。

さすが、40万本という規模はなかなか壮観。

畑の真ん中の道を歩く。

元々水田という農作業地帯なので仕方が無いが、ゆっくりと休めるような場所はほとんど無いように見える。

小さくて可愛らしい水車。

チューリップ畑の周りには、多くはないものの桜も咲く。このようにツーショットを撮ることも可能だ。

チューリップで描かれた、太陽のような模様。

十分に楽しめる開花状況だったが、まだまだ咲いていない花も多い。

再び多摩川の土手に戻り、桜並木の間からチューリップ畑を眺める。

玉川上水の桜を楽しむ
チューリップ畑を後にして多摩川沿いの道路を戻っていく。すると、郵便局の前に、川のほうへ降りる階段がある。細い階段なので見落とさないよう注意。

新宿区までの全長43kmに及ぶ、かつて江戸市中に飲料水を供給していた玉川上水のまさにスタート地点である。江戸時代によくこんな長大な上水を作ったものだ。


羽村取水堰を眺める。

玉川上水に沿って桜並木が続くため、東京都水道局はこの地を東京水道名所の一つとしている…水道名所なるものがあるのは今回初めて知ったが…。

橋から眺める玉川上水と桜。

このあたりで桜祭りが開催されており、今回は平日だったのでそれほど混んでいなかったが、土日は相当な混雑なのだろう。

桜並木はしばらく続いている。

そのまま玉川上水に沿って歩きながら福生駅を目指すことも出来るが、残念ながら桜並木は途中でなくなり、あとは新緑の道となり、道中に目立った見どころも無い。

このまま新緑の小径を歩いて福生駅を目指すのも悪くはないが、羽村駅まで戻ってそこから羽村市動物園(後述)に行くのもいい。
周辺スポット
見頃を迎えたチューリップや桜を楽しんだら、周辺スポットも合わせて楽しんでみては。
羽村市動物園
こぢんまりした動物園だが、キリンがいたり、モルモットふれあいコーナーなどもある。青梅線の線路をはさんでチューリップ畑とは反対側にあるため、チューリップ畑からだと40分ほど歩く。
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多摩川沿いにおよそ1キロも続く長い桜並木。解放感は抜群だ。桜シーズンには祭りも開かれるが、羽村駅→チューリップ畑→玉川上水→福生市の桜並木→拝島駅…と歩くと、総延長10キロ程度のかなりのハードコースとなる。羽村駅まで戻って、青梅線で最寄りの拝島駅か福生駅で降りても良いが、駅から遠いのでどのみちソコソコの距離を歩くことになる。
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アクセス・所要時間など
●アクセス
JR中央線(青梅線)羽村駅
●歩行時間
羽村駅からチューリップ畑、玉川上水の桜を散策して福生駅まで歩いて約2時間
●費用
無料
●飲食
羽村駅、福生駅ともに飲食店は多くは無い。桜祭り会場で買い食いするか、少ないながらも飲食店を事前リサーチするか。そうでなければ食事は別の大きな駅でと割り切るしかないだろう。
●地図
※※実際歩いたコースと若干異なる。