飛鳥山公園のアジサイは子供連れとデート向け?開花状況と見頃期も解説【東京・北区】

高架を走る京浜東北線とブルーのアジサイ

2019年6月11日(火)、東京都北区にある飛鳥山公園に行ってきた。桜の名所として名高い公園であるが、実はアジサイがまとまって咲くスポットでもあるのだ。

開花状況

2019年6月11日(火)訪れた当日の開花状況は見頃だった。

飛鳥山公園の紫陽花の例年の見頃期

例年の見頃は6月中旬頃だ。

飛鳥山公園のアジサイは子供連れとデート向け?

個人的に、飛鳥山公園は、30代以降のカップルや、子供・孫連れファミリーにピッタリのアジサイ名所だと(勝手に)考えている。

まず、飛鳥山公園までのアクセスに都電荒川線(東京さくらトラム)を使えば、もうそれだけで旅情感がほんのり漂う。都内で乗れる数少ないチンチン電車。これがすでにアトラクションのようなものだ。(言い過ぎか?)

飛鳥山駅に停車する赤色の都電荒川線

また、飛鳥山公園には小さい無料のモノレールがある。スキー場のゴンドラのような形状の乗り物で、地上と小高い飛鳥山公園をつなぐアクセス手段ともなっている。都内でこんなヘンテコな乗り物に乗れる場所はそうそうあるものではなく、これまたアトラクション気分だ。ただ、乗車時間は一瞬なので、過度な期待は禁物。

軌道をゆっくりとのぼるモノレール

そして、主役のアジサイが線路沿いに植えられているのがミソ。新幹線や京浜東北線、ディーゼルカー、在来線特急などなど、実に多彩な鉄道を間近に見ながらアジサイ鑑賞が楽しめるため、電車好きなキッズたちは喜ぶだろう。

アジサイの小道の隣を走るJRの電車

さらにさらに!公園内には蒸気機関車などが置かれたキッズ広場もある。

真ん中に城のような遊具がある児童広場

カップルなら公園内にある博物館の見学や、公園から徒歩圏内の北とぴあの展望ロビーからの眺望や、荒川線に乗って巣鴨や三ノ輪橋の商店街をブラブラしたりと散歩がアジサイ鑑賞だけで終わらないことも魅力的だと思う。

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確かに、純粋にアジサイの名所というだけなら、高幡不動や白山神社、府中郷土の森など、もっともっと見ごたえのあるスポットは都内に数多くある。飛鳥山公園のアジサイが植えられた道は距離にして300mも無いだろうか。それら有名スポットと比べれば物足りない規模だ。

しかし、単にアジサイが綺麗な場所というだけでは子供は飽きるだろうし、デートにしたって「アジサイは綺麗だったけど、この後なにしよう」となる。

それならば、サマーランドやとしまえんはどうか。これらはアジサイを売りにした遊園地であり、レジャー・デート・アジサイ鑑賞という複数目的を満たせることは確かだ。

しかしそこは遊園地。子供と一緒に行こうものなら、あくまでメイン目的はアトラクションになるだろうし、親、じいじばあばは数日引きずるレベルの疲労に襲われる。また、デート目的にしても、ある程度落ち着いた年齢になってくると、キャピキャピした遊園地は「雰囲気が若いなぁ…」と、これまた疲れるのがオチだ。

ということで、飛鳥山公園のアジサイは、東京都内・関東の数あるアジサイ名所の中でも特に大人のカップル・子供連れにとってベストスポットである、と勝手に思い込んでいる。なお、園内の全体的な雰囲気はありふれた都市公園の雰囲気であり、特筆すべきところはない。



詳細:王子・飛鳥山の紫陽花の様子を詳しくレポ!

チンチン電車、都電荒川線で行く

飛鳥山公園への鉄道利用のアクセスは2通りある。JR・東京メトロ王子駅を利用するか、都電荒川線を利用するかだ。都電利用がオススメではあるが、下の写真のように車内はバスのようなつくりで狭いため、土日祝日は混雑して楽しむどころではなくなる可能性がある。できれば平日にでかけたい。

バスを思わせる荒川線車内

都電からの風景。道路を渡る。これぞ路面電車。

都電荒川線が広い道路を横切る様子を車窓から眺める

飛鳥山駅で下車すると、大きな交差点の向こう側に緑が広がる。これが飛鳥山公園だ。立地的には駅のすぐ目の前に公園が広がっているので迷うことはない。

荒川線の向こう側に広がる木々

公園に入るとこのような広場がある。

遠景にマンションも見える広場

無料ミニモノレールも紫陽花が彩る

少し歩いてモノレール乗り場へ。こんなところに本当にモノレールが来るのか?

小さなモノレール乗り場

本当にあがってきた!ちなみに奥に見える線路には京浜東北線と新幹線が見える。

ゆっくりあがってくるモノレール

到着。係の方に促され、さっそく乗車する。

ドアの前に停車したモノレール

まるでスキー場の大き目のゴンドラのような室内だ。

眼下に街が広がるモノレール車窓からの眺め

どんどん下降していく。上を眺めると、軌道がよく見える。

ゆるやかにカーブする軌道

横に目をやると、アジサイも見られる。

モノレール車窓から眺めるピンク色のアジサイ

モノレールを降りて、軌道を見る。ちなみにこのモノレール、「アスカルゴ」という愛称だという。なるほど、アジサイの有名な飛鳥山公園をはうように移動するカタツムリ(フランス語でエスカルゴ)ということか。そういや形もどことなくカタツムリっぽい。

下から眺めたモノレール軌道

電車を見ながらアジサイの小径を歩く

さて、モノレールの終着点はちょうどJR王子駅の前だ。駅を横目に公園沿いをぐるりと歩いて行くと、程なくアジサイの咲く小道へと到着する。この小道、位置的には正確には公園の外。外周といった場所となる。

左手に金網、右手に石垣とあじさい

このように、金網の向こう側は線路になっており、JRの電車がビュンビュン通り過ぎる。

王子駅に停車する京浜東北線

道幅は狭く、向こうから来た人と何とかすれ違えるくらいのところも。

細いアジサイ通路

アジサイは石垣の上に植えられており、頭上に咲いている。おや、この鉄橋はのぼれるのかな。

頭上に咲くアジサイと、向こうに鉄橋

鉄橋にのぼってみた。なお、この鉄橋のところより飛鳥山公園内に入ることもできる。

両側を金網で囲まれた鉄橋

これは東武特急スペーシアだろうか。JRに乗り入れているのだろう。分かりにくいが,線路の右側にいま歩いてきたアジサイの小径が続いているのが分かる。

金網越しに眼下の特急を眺める

線路の奥にかかる高架を見やると、新幹線はやぶさがビューン!

鉄橋の先の高架を新幹線が駆け巡る

京浜東北線とあじさい。それにしても、線路の数が多いなぁ。

橋の下には6本もの線路が伸びる

ディーゼル貨物車も見られた。色々な種類の電車が通るので、子供たちには嬉しいスポットだ。

アジサイの小道の横を通過する赤いディーゼルカー

アジサイの小道が終わり、その先は坂になっている。このまま坂をのぼってグルリと回っていけば再び公園に入れるが、少し歩く。公園に再び入るのならば、先ほどの鉄橋のところまで戻ってそこから入るほうが近い。

ピンクや紫のアジサイの咲く坂

紫陽花以外にも見所たくさん

公園自体はそこまで広大ではないものの、青淵文庫、晩香蘆といった国指定重要文化財であったり、

片方が開いた鉄の門
横から見ると長方形をした洋風建築
木々に囲まれた小さな芝生
ひっそりと木々の間に佇む平屋建築
生い茂る木々

紙の博物館だったりと屋内施設も点在しているため、ゆるく大人デートでぶらつくのにピッタリだろう。

モダンな感じの博物館入口
紙の博物館入口

また、子供・孫連れならば児童エリアへ。蒸気機関車や鉄道が展示されていたり、

公園内に佇む機関車
黄色いレトロな路面電車

ちょっとした遊具があるので、未就学児~小学校低学年程度なら楽しめるだろう。公園がそこまで広くはないのも、小さな子供連れには逆に助かる

城の形の遊具の奥に機関車の見える児童広場の全景

大混雑の超有名どころを避けてのアジサイ鑑賞もまた、悪くないと思うのであった。



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アクセス・所要時間など

住所
東京都北区王子1-1-3

アクセス
JR京浜東北線「王子」下車 中央口か南口よりすぐ
都電荒川線「飛鳥山」「王子駅前」下車すぐ

歩行時間
約1時間
※今回、博物館の見学は行わなかった。純粋に公園内を大回りで散歩して1時間程度。

費用
博物館の入館料は有料

飲食
王子駅周辺は飲食店が集まっている。もちろん、晴れていれば公園内のベンチ等で弁当を食べるのも良い。

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