2020年2月19日(水)、東京都文京区にある湯島天神に梅を見に行ってきた。見頃期、開花状況とともに現地の様子をレポートする。
湯島天神の梅まつり!梅よりも大量の絵馬が気になる
まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
湯島天神の梅の数はおよそ300本。江戸時代より梅の名所として名高いが、ずば抜けて本数が多いわけではない。20分ほどで境内の散策は終わるだろう。
また、300本の梅が2カ所の梅園に分かれて植えられているため、一箇所一箇所の植え込みのボリューム感が控えめな印象。
ただ、このシーズンは受験真っ只中なので、合格祈願の絵馬がこれでもかと折り重なっており、この時期ならではの風情を感じることができる。
また、奉納演芸が行われる特設ステージやたくさんの出店、猿回しなどで境内は賑わい、都内ではもっとも「祭りらしさ」のある梅祭りである。
祭りらしさに加えて、徒歩圏内に上野公園やアメ横など、他の見どころも集まっているのも高ポイント。観梅の後に色々とほかの楽しみに繋げやすいスポットだ。
開花状況
2020年2月19日(水)訪れた当日の開花状況は全体的に見頃だった。
例年の見頃期
湯島天神の梅の例年の見頃は2月中旬~3月上旬頃だ。年により変動が大きい。
ありがたいことに、公式HPで開花状況を発信してくださっている。最新情報をチェックしてから出かけたい。
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湯島天神の梅まつりの様子をもっと詳しく!
それでは、見頃を迎えた湯島天神の梅の様子を、もっと詳しく見ていこう。
JR御徒町駅からひたすら直進
アクセス方法はいくつかあるが、今回はJR御徒町駅から歩く。10分弱かかるが、道順はそれほど難しくはない。
御徒町の南口を出ると、駅前に広場、その奥にパルコがある。
パルコを横切る小径に湯島天神ののぼりが大量に出ている。この小道をひたすらまっすぐ進めばOKだ。
途中、大きな通りにぶつかるが、そこもわたって引き続き直進する。
やがて「学問のみち」という小さな路地へと入るが、ここもまっすぐ進む。とにかく、一度も曲がることなく進めばいい。
湯島天神の梅の見所① 入口斜面の梅園
湯島天神に到着。片方はこのような急な階段「男坂」。
右手の小道を回り込んでいくと、もう少しなだらかな階段「女坂」。どちらから登っても同じ入口に着く。
そして、男坂と女坂に囲まれた斜面が梅園となっている。こちらの梅園は斜面にあるため、園内に入ることはできず、もっぱら周囲から眺めるのみ。
湯島天神には十数種類の梅があるが、7、8割は白梅である「白加賀」。よって、梅園は全体的に白っぽい。
23区の神社なので、周囲をビルやマンションに囲まれてしまうのは仕方ない。
湯島天神の梅の見所② 境内の梅園
ご本殿の奥にもう一つの梅園がある。そう、こぢんまりとした境内ながら、梅林が二つもある、バイリンガルな神社なのだ。梅林だけに。
つまらないことを言ってると先々、息子の受験に障りそうなので先を急ごう。さて、こちらの梅園も、梅の植栽のボリュームはそこまで大きくはない。
大きな石碑だ。
風情のある苔むした橋と梅。なお、橋は通行できないようになっている。底が抜けそうで乗る気にはならないが。
湯島天神の梅の見所③ お堂と絵馬と梅
本堂の前にも梅が植えられており、お参りするだけで東大にでも行けそうな雰囲気だ。(それはない)
東京大学も近い立地とあってか、都内で合格祈願といえば、湯島天神のイメージが強い。
このように梅と大量の絵馬を眺めるにつけて、太古の昔に自分も受験していたことを、ほのかな梅の香りとともに思い出す。
それにしても、すごい数の絵馬である。神様大忙し、である。
ご本殿の裏側にも梅が植わっている。梅に囲まれた、まさに梅の社。
湯島天神の梅の見所④ 多彩なイベントでお祭り感が強い
都内で同じく学問の神様・菅原道真を御祭神とする亀戸天神、谷保天満宮の梅祭りとくらべて、もっとも「祭り感」が出ているのが、ここ湯島天神だろう。梅まつりは昭和33年から開催されている。
平日にもかかわらず出店がたくさん出ていて、境内もそこそこ混雑していた。もっとも、開店休業状態の店もあったが。
これが休日・祝日ならもっと賑わうだろう。祭り期間中には40万人が訪れるという。
甘酒も売られており、祭り感を高めていた。
ご本殿の裏には、立派な特設ステージも。日本舞踊やベリーダンス、講談、詩吟、カラオケコンクールなど様々な奉納演芸が行われるが、どの演目も土日祝日の実施。
その他、神輿渡御(みこしとぎょ。神輿が街を練り歩く)や野点(お茶会)も行われるが、やはり土日祝日開催。お祭り感をフルで味わうなら土日・祝日だろう。混むけど。
訪れたこの日は平日なのに猿回しをやっていた。
梅以外で気になった眺めいろいろ
ご本殿の裏側にあった人形折り紙のコーナー。
折り紙のお雛様がかわいらしい。
お雛様コーナーの隣には、笹塚稲荷神社と戸隠神社がチョコンと鎮座している。そう、湯島天神の境内に、別のちいさな神社があるのだ。
戸隠神社のほうは、アメノタヂカラオノミコトという怪力の神様をお祀りしている。神社in神社って、なんだかイチゴ大福のような得した気分だ。
戸隠神社の隣には夫婦坂がある。男坂、女坂ときて夫婦坂ですか。なんだかデートスポッツとしてもよさげですな。
いやあ日本人っておみくじ大好きですよね、もちろん私もです。
牛の像。「撫で牛」といい、自分の悪いところを撫でていく人も多いとか。私なら花粉症なので鼻といった具合。
まとめ
湯島天神の梅まつりは、都内の梅祭りの中でひときわ賑やかではあるが、遠方から来ると梅の規模感としては「これだけ…?」となる可能性はある。
遠方から来る方は、上野公園の美術館・博物館巡りなどと合わせると良いだろう。
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周辺スポット
満開の湯島天神の梅を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。
アメ横
年末年始の賑わいがよく取り上げられる超有名商店街。高架下に広がる店舗群といい、ウン十万の腕時計が並ぶお店があったかと思えば、駄菓子屋があったりと、混然とした雰囲気が独特だ。
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国立科学博物館
上野公園内にある博物館。名前からすると子供向けのイメージだが、大人向け展示も豊富な本格的な内容。
100頭を超える動物の剥製は壮観だし、欧風の内装もなかなかオシャレだ。
解説を読み飛ばしても、施設全体を回ると2時間前後かかる規模感。
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小石川植物園
公共交通機関で30分弱かかるが、豊かな自然の中で観梅できる梅の穴場的スポット。
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アクセス・所要時間など
住所
〒113-0034 東京都文京区湯島3-30-1
アクセス
・東京メトロ千代田線「湯島」下車 3番出口より徒歩2分
・東京メトロ銀座線「上野広小路」下車 徒歩5分
・東京メトロ丸の内線「本郷3丁目」下車 徒歩10分
・山手線・京浜東北線「御徒町」下車 南口より徒歩8分
・都営大江戸線「上野御徒町」下車 A4出口より徒歩5分
滞在時間
約20分
費用
無料※一部拝観料の必要な施設あり
飲食
出店がでているほか、アメ横を中心に飲食店は多い。
地図