概要:昭和記念公園のヒマワリ畑はお上品。見頃期・場所・開花状況も解説
2019年8月8日(木)、東京都立川市、昭島市にまたがる昭和記念公園にひまわりを見に行ってきた。訪れた当日の開花状況は満開で見頃だった。
気象予報士の依田さんが現地レポしているのを偶然TVで見かけて知った次第。

昭和記念公園には40,000本ものひまわりが咲く。例年の見頃は8月上旬頃だ。ひまわりの開花時期はその年の日照状況で前後する。また、品種によっては見頃期が1週間程度と短いものもある。公式ホームページで開花状況をチェックしてから出掛けるのは必須だ。

ひまわりの咲く場所は花の丘。東京ドーム39個分の広さを持つ園内のほぼ北端にある丘で、ひまわりの花壇は、初夏や秋にポピーやコスモスが咲く花壇のもう少し北側に位置する。
さて、ひまわりの名所と言うと、スーパーマリオの砂漠ステージよろしく、太陽がどこまでも追い掛けてきて暑さで死にそうになるイメージが強い。

その点、昭和記念公園については、ひまわりエリアこそ直射日光にさらされるものの、全体的に木陰の多い公園であるため、比較的散策はしやすい。
ただし、木陰の無いひまわり名所と比べてまだマシというレベルであって、暑いものは暑い。まぁ、ひまわりを見に行くのに涼しさなど1ミリも期待してはいけないが。
さらに、ひまわり以外の花や、

クヌギの雑木林など、

見どころが他にもあるのは昭和記念公園の強みだ。「ひまわり以外に何も無い」ということにならない。
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詳細:昭和記念公園のヒマワリの様子を詳しくレポ!
ひまわり目指して
電車利用の場合、圧倒的に西立川駅利用をオススメする。他の最寄り駅からだとひまわりエリアまでの歩行距離が長く、暑さで死にそうになるからだ。
中央線(正しくは青梅線)のボタンを押して下車。立川駅を超えると、ドアはボタン開閉式になる。

駅周辺には何もない。コンビニすら無い。

公園入口はすぐ目の前だが、木陰が無いので暑い。

平日だと言うのに、開園である9時半前にすでに長蛇の列。夏休みの子供たちがレインボープール目的で来ているのだ。

開園と同時に入園。一般の来場者はプール来場者とは別扱いなので、混雑とは無縁で入園。まぁ、このクソ暑い中、平日の朝イチで昭和記念公園に散歩に来る人の方が珍しいか。
園内は広いので、入口で園内地図を入手しておくと後々役に立つ。
入ってすぐに左右に道が分かれる。プール目的の子連れはプール目指して左手にゾロゾロと進んでいる。反対に、右手は閑散としている。

右手に進み、池沿いを歩いて行く。池沿いと言っても涼しさは無い。セミの合唱コンクールが暑さに拍車を掛ける。

ただ、木陰が多いのはせめてもの救いではある。


池の北東には湿地があるが、規模も小さいし暑いのでスルー。

花木園展示棟を通り越して、

さつき橋を渡る。もう、夏!!!としか言えない景色だ。画像からもムサ苦しい青臭さが匂ってきそうな緑、緑、緑。

なるべく木陰を選んで歩いて行く。木陰を歩いても汗をかくが、直射よりマシ。

左手に「みんなの原っぱ」が見えてきた。なおも道なりに進む。

売店が見えてきたら原っぱに別れを告げ、売店の右の道を行く。

大きなY字路で右手に進めば目的の「花の丘」だ。園内は広いと言っても案内板は充実しているため、入口でもらった園内マップを片手に歩けば恐れる必要は無い。

花の丘の様子
9月下旬頃まで楽しめるという小さなひまわりサンフィニティ
アレ?ひまわりが無い。青々とした丘があるのみだが、構わず進む。

奥の方の花壇にありました。まず飛び込んでくるのはサンフィニティという品種。

ヒマワリだけじゃなくて

他にも色とりどりの花が植えられている。

ひまわり以外の花を添えることで、「焼肉の時たまに野菜を食べると一層肉がうまいね現象」と同一の効果を得られる。要は景観が単調じゃなくてイイねってことですな。さすが昭和記念公園、分かってらっしゃる。

ひまわり咲く花の丘の傍を走る園内バス。そうか、パークトレインを使えばスマートだったと今さら気づくが遅い。

ひまわり畑の端から、歩いてきた方向を眺める。

小径を歩く。「暑くてもアタシ元気でしょ!アナタも頑張りなさいよ!!」と言われているかのようだ。学年に一人はいる、元気印を通り越してややウザ目な女子のようだ。サンフィニティは9月下旬頃までと見頃期が長いのが特徴。

これぞヒマワリなルックスのハイブリットサンフラワー
ヒマワリの丘を奥に進むと、背の高いひまわりが出現。このノッポさんがハイブリットサンフラワーだ。こちらの見頃期は1週間程度と短い命。

2種のひまわりを分けて育てている。畑の左右で明確に大きさが違う。

こちらの品種のほうがヒマワリと聞いて想像するビジュアルに近い。

とっとこハム太郎が見たら嬉しさのあまり卒倒しそうなヒマワリの数だ。あ、待ってハムちゃん、種の食べ頃はまだまだ先だよ!

畑の向かいの土手に登って撮影。

畑の端までやってきた。

花の丘以外の園内の様子
ひまわり畑の端で右に曲がって、

鬱蒼とした小径を行く。

横眼にはマンションも見えるが、ほどなく、

雑木林が広がる。園内北部に横長に広がる「こもれびの丘」である。

決して涼しくは無いが、木立の中の散策を楽しめる。木の種類的にはカブトムシやクワガタがいてもおかしくは無いが、カナブン一匹すら見つからなかった。(いても採集は禁止)

幹についた薄茶色の物体がお分かり頂けるだろうか。「セミの抜け殻のタワマンや~!」と彦摩呂が言ったかどうかはさて置き、物凄い数のセミの抜け殻が木々にくっ付いている。ここに来れば一生分のセミの抜け殻を見ることができそうだ。何の役にも立たないが。

さて、次はどこに行こうか。トンボの湿地を抜けて渓流広場を通って帰ることにした。

トンボの湿地は直射日光にさらされ、

とても暑い。

トンボの湿地と言うだけあって、トンボが飛び交っていた。

湿地を抜けたら左手に進む。

しばらく南下すると渓流広場だ。
春にはチューリップが華やかな景観を作り出していた渓流広場も、
夏になると雑草が生え、カラスの溜まり場と化していた。カメラを向けると「あっ、テメーいまメンチ切ったろ」とギャアギャア騒ぐカラスたち。結構な数がいる。ごめんなさいすぐ消えます。

渓流広場と言っても、水は枯れかかっている。

暑くなってきた。先を急ごう。

渓流広場の前には花畑が。春にはネモフィラが咲いていた場所だ。

ケイトウというシャレオツ度高めなルックスの花だ。

しかし、木陰が無く暑いのでソソクサと退散。

バーベキューガーデン脇を通り、行きとは反対に、池の西岸沿いに帰ることにした。が、大人しく行きと同じく東岸ルートで帰った方が良いだろう。

木陰がさほど多くは無いのと、

相変わらずプール目的の客が多い。東岸のほうが静かな環境で散策できる。

池のボートも暑そうだ。

あけぼの口まで歩いて立川駅で帰ることは時間的には十分可能だが、この季節だと特に大きな見どころも無く、直射日光にさらされる場面も多いコースとなるため、帰りも西立川駅を利用するのが賢明だと思う。
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周辺スポット
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アクセス・所要時間など
住所
〒190-0014 東京都立川市緑町3173(国営昭和記念公園管理センター)
アクセス
青梅線「西立川」下車 西立川口より徒歩30分ほどでヒマワリの咲く丘
歩行時間(花の見学時間含む)
約1時間50分
費用
有料
飲食
言うまでもないが、暑い園内で弁当を食べる気には到底なれない。
立川駅まで戻ればエキナカ・駅周辺に食事処は多数ある。
また、立川駅からちょっと歩けばIKEAがあり、多摩モノレールを使えばららぽーと立川立飛も近い。そこでショッピングがてらランチにしても良いだろう。
地図