三鷹・大沢の里|古民家や水車があるホタルの里が東京にあった

大沢の里のホタルの里

2020年7月16日(木)、東京都三鷹市にある大沢の里を散歩してきた。

古民家や直径4m超の水車、水田など、都心ではまずお目にかかれない農風景の様子を動画やたっぷりの写真とともにレポートする。

また、周辺スポットについても本記事の終わりのほうで取り上げる。

「大沢の里に行った後は何する?」のヒントになればうれしい。

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三鷹・大沢の里|古民家や水車のある農風景に東京で出会う【概要】

東京・三鷹市の西部の大沢地区には「大沢の里」と呼ばれるエリアがある。そこには、農の風景が点在している。

古民家があったり、直径4mを超える巨大な水車があったり。水田があったり、緑に囲まれる川が流れていたり

とても東京とは思えない、ジブリの映画で出てきそうな眺めだ。

もっとも、電車アクセスはそこまで良くは無く、また、大沢の里単体で見れば、そこまで見所が多い訳ではない。

しかし、大沢の里から少し歩けば自然ゆたかな都立公園が何と3つも存在し、さらには春の桜、秋の紅葉が見事な多磨霊園も徒歩圏内

これらすべてを一日に歩いて回ろうとすると、むしろかなりハードになるような、そんな広域にわたるお散歩好適エリアなのだ。

現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。



大沢の里の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、大沢の里の様子をもっと詳しく見ていこう。

大沢の里とは

大沢の里は、古代の多摩川が削ってできた斜面地である「国分寺崖線」と野川の周りに広がる、自然ゆたかなエリアだ。

三鷹市はこの大沢の里一帯を「エコミュージアム」と名付けている。

一帯に多くの自然や遺産が残ることから、地域をまるごと博物館に見立てて、保存・展示・活用をはかっていく試みのようだ。

野川の風景

大沢の里をつらぬく野川。国分寺市の日立中央研究所を源流とする清流で、湧き水を集めて流れるため透明度は高い。

そんな清流の周りには国分寺崖線のこんもりとした緑が広がり、ザ・里山といった風情の景観をつくっている。

大沢の里の野川

水車や古民家はこの野川沿いにある。川沿いにあるこちらの建物が、水車農家の家だ。さっそく入ってみよう。

大沢の里水車経営農家【東京都指定有形民俗文化財】

あれ??水車はどこ?どこにも見当たらないんだけど…。えっ、水車はこの建物の「中」にある、だと…?普通、水車って古民家の傍に外付けされているイメージだが…。

中をのぞくと、たくさん並んだ杵(きね)がチラ見えしてます。

はい、いきなりクライマックスである。このゴチャッと感が実に味わい深い

数は少ないものの、大沢の里以外でも、水車を見られるスポットは東京に点在する。

しかし、

  • 巨大な水車が
  • 建物の中で
  • 現役で動いている

という3拍子揃ったスポットというのは、都内でここの他には思いつかない。

ここ武蔵野の地は、江戸時代以降、田んぼラッシュにより製粉・精米を目的とした動力水車がたくさん設置され、明治末期~大正期には最盛期を迎えたという。しかし、昭和に入ると機械化の波により、その数を急速に減らしていった。

野川の傍にある「峰岸家の新車(しんぐるま)」と呼ばれるこの巨大水車は、そんな往時を想わせるもので、文化5(1808)年頃に造られた。

直径4.6m、幅1mという巨大な水車は、製粉精米用水車としては全国的に見ても最大級の規模という。これが今も回っているのである。ただし、現在の輪は1808年当時のものではなく、平成21年に取り付けられたものだ。

写真だと分かりにくいが、巨大水車はガラス窓に厳重に囲まれ、その中でせわしなく回っている。そりゃ、これだけ大きい構造物が建物内でグルグル回っているのだ。ムキ出しでは危険過ぎるだろう。

水車を囲むように14本もの杵(きね)が付いていて、特別公開日には杵も動かすという。この杵で精米するわけですな。もはや「情緒ある水車」という感じじゃなくて「木で出来た巨大マシーン」といったルックス。宮崎駿監督の世界観のようだ。

たくさん並んだ木のきね

水車の傍にあるツールたちもまたイイ味だしてる。

この日はコロナ禍につきかなわなかったが、本来は専門の解説員さんにより、設備について細かく説明して頂けるという。

水車のある建物の横には、茅葺屋根の古民家が併設されている。文化10(1813)年ごろの建築という。「う~ん、もっと築浅がいいな!」とか中古マンションのチラシ見てるバヤイじゃないっすよ奥さん、1800年代ですからね、なめんな(何を?)

古民家では養蚕が行われていたという事で、今でも屋根裏で養蚕をしている。すごい、現物はじめて見た…。もっとも、文化の継承目的だろう。大量生産して工業品に仕立てる、といったわけではないようだ。

野川の水車

水車経営農家から野川を下流に40mほど下ったところに水車がある。

こちらは小ぶりだが、屋外にあるので、いかにも水車、といった趣きだ。

大沢の里古民家

水車から見て野川のちょうど反対側に位置する大沢の里古民家。

大沢の里古民家

明治35(1902)年に建てられたワサビ・養蚕農家のもので、昭和55(1980)年頃まで民家として使われていた。

平成19(2007)年に所有者の箕輪一二三氏から三鷹市に寄贈され、復元・整備ののち2018年に一般公開された。内部にはいくつかパネルなどの展示が。

縁側の先に広がるのは「わさび田」。なんと、今もワサビが保全・育成されているのだ。しかも、こちらのワサビは江戸時代から栽培されていたものが現代に残っているのだとか…。

古民家の縁側

このわさびで九兵衛の寿司でも食べて「うむ、江戸前を感じる…」とか味王きどりたい。

大沢の里のわさび田

ほたるの里・湿生花園

古民家の前には「ほたるの里」が広がる。

広大…とまでは行かないが、なかなか心地よい景観の水田が広がる。

水田や湿生花園に沿って整備された木道も気持ちよい。

6、7月にはこの一帯でホタルが飛ぶという。水車に古民家に里山にホタルに…この界隈、ジブリの映画にでも出てきそうな、日本の原風景を凝縮したような場所だ。

出山横穴墓群8号墓【東京都指定史跡】

古民家の裏手は国分寺崖線になっていて、ようは木々に覆われた崖である。

ということで、ほんの少しだけ、ハイキングコースのような場所を登っていく。

丘の途中で見下ろした風景。まぁ、そんなに激しく登るわけではない。プチプチハイキング、といったレベル。

すぐに出山横穴墓群8号墓(でやまおうけつぼ)に到着。7世紀中ごろのお墓。7世紀って…聖徳太子が生きていた時代のお墓ですからね、昔の話過ぎてピンと来ない。

文字通り、崖に横穴を掘って遺体を埋葬するお墓だそうで。

ちょいとのぞいてみると…ヒェッ、、ほ、ほほ骨が…落ちてるっ

…実際にこちらで4体の人骨が発見されたが、展示の骨はレプリカである。焦った。ホンモノかと思って船越英一郎か片平なぎさを呼ぶところでした。

近藤勇の墓・龍源寺

新選組局長・近藤勇のお墓と胸像がある。近藤勇はこの近くで生まれた。

古民家や水車のある場所とは少しだけ離れている。



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周辺スポット

大沢の里を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。

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アクセス・所要時間など

住所
大沢二丁目17番

アクセス
・JR三鷹駅南口からバス「榊原記念病院」「朝日町三丁目」「車返団地」乗車 「竜源寺」下車
・西武多摩川線「多磨」下車 徒歩20分

個人的にはバスは使わずに、多磨駅を起点に、多磨駅→野川公園→大沢の里→武蔵野の森公園→多磨駅と、グルっと大回りで散歩すると、なかなか歩きごたえのあるコースになると思う。

所要時間
周辺の散策自体はそこまで時間は掛からないが、水車と古民家それぞれ、施設解説のビデオが20分ずつくらいある。なので、それなりに時間に余裕を持って回りたい。

費用
水車と古民家は有料

飲食
周辺に飲食店は無い。外食の場合は場所を変える必要がある。

弁当を持参すれば、大きくて自然ゆたかな都立公園が豊富にあるので、食べる場所には困らないだろう。

地図
※実際歩いたコースと異なる。Googleマップでは山道が存在しない事になっているが、古民家と横穴墓は山道で繋がっている。

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