堀之内妙法寺の紫陽花。東京23区にあじさい寺ってマジ?【杉並区】

堀之内妙法寺のあじさい

2020年6月29日(月)、東京都杉並区にある堀之内妙法寺に紫陽花を見に行ってきた。

あじさいの開花状況や例年の見頃期・規模感、周辺スポットについて、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。

東京23区の紫陽花寺・妙法寺【概要】

23区部の社寺では白山神社の紫陽花が圧倒的にメジャーだ。その点、妙法寺の紫陽花は知る人ぞ知る、といった穴場的な感じ。

紫陽花のとなりには墓地が広がるため、白山神社や高幡不動のような「紫陽花まつり」といった雰囲気でもない。都心から遠くない場所で、静かに紫陽花を楽しめる

紫陽花の本数は300株で、メジャーな名所と比べ規模は小さいものの、タイミングが合えば菖蒲も一緒に楽しめる。(次は紫陽花と菖蒲を両方楽しめるタイミングで再訪したい)

境内は23区のお寺としては思いのほか広く、お堂や石像・石塔が多い。「紫陽花を見て終了…」ではなく、お寺巡りを楽しめるのも◎

現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。

開花状況

2020年6月29日(月)、訪れた当日の開花状況は満開~個体によりやや見頃過ぎはじめだった。

2019年度は公式HPにて、満開のお知らせが出ていた。Twitterやリアルタイム検索も使って開花状況をチェックしてからお出かけしたい。

例年の見頃期

例年の見頃は6月上旬~6月下旬頃だ。今回訪問した6月末のタイミングだと、菖蒲は完全に終わってしまっていた。



堀之内妙法寺の紫陽花の様子をもっと詳しく!【詳細】

それでは、堀之内妙法寺の紫陽花の様子をもっと詳しく見ていこう。

堀之内妙法寺とは

建立の年は分からなかったが、前身となる尼寺から妙法寺へと変わったのが1600年代の前半だから、相当に歴史のある古刹である。

江戸の頃より「堀之内のおそっさま」と言われ、厄除けのお寺として有名。祖師堂にご奉安されている「お祖師さま」像の力により、境内に入るだけで厄除けになると言われる。

いやいや…境内に入るだけで厄除けって、おそっさま、太っ腹か!

堀之内妙法寺のあじさい

紫陽花は境内奥の墓地のとなりに咲く。

門をくるぐと…

整然と並んだ石灯篭に彩りを添えるように咲く紫陽花。

堀之内妙法寺のあじさい

紫陽花ロードと言われるスポットは都内にいくつかあるが、灯篭がこのように立ち並ぶ紫陽花ロードはおそらくここだけだろう。美しいですな。

反対側に目を向けるとこんな感じ。奥に行くと墓地になります。

堀之内妙法寺の境内を散策

高幡不動のように広大な敷地に大量の紫陽花が咲く訳ではない。なので、紫陽花鑑賞自体はそこまで時間はかからないだろう。

だが、境内案内図からも窺えるように、23区のお寺としては広く、お堂や石像が多い。

仁王門(山門)

まずは仁王門。1787年の再建で、東京都指定有形文化財。その名のとおり、門の左右にはキングダムの大沢たかおよろしく筋肉ムキムキの仁王様が安置されている。

仁王門をくぐるとこのような眺め。広々とした境内。

鉄門

右手に進むと、派手な色彩が目を引く門が。鹿鳴館やニコライ堂を設計した英国人建築家J・コンドルの設計によるものらしい。国指定重要文化財。

なるほど、この門だけは、境内の他のお堂などと比べて明らかに異質な雰囲気。

門の上におわします像も、服装からホリの深さから日本人離れしている。

鐘楼

1725年に鋳造されたという鐘。いまも大みそかから元旦にかけて、除夜の鐘が鳴り響く。

祖師堂(そしどう)

妙法寺で最大のお堂。「おそっさま」こと厄除け祖師像がご奉安されていて、家内安全、病気平癒、事業繁栄などにご利益があるとされる。

本堂(三軌堂 さんきどう)

祖師堂の脇より奥へ進むと本堂がある。

渡り廊下の立派なこと…威風堂々。

日朝堂(にっちょうどう)

渡り廊下をくぐってさらに奥へと進むと、またしてもお堂が。室町時代、勉学に精進するあまり眼の病にかかった日朝上人の像がご奉安されている。

妙法寺の日朝堂

ということで、学業成就や目の病にご利益があるとされる。

そう、勉学とは本来尊いものなのだ。現代のガリ勉だの、ビン底眼鏡だのといった勉学に対するマイナスイメージはいかがなものか。(と、非リア充属性の元ガリ勉が小さな声で申しております)

二十三夜堂(にじゅうさんやどう)

日朝堂のわきの廊下を横切って二十三夜堂へ。ちょっと廊下を失礼いたします…磨き上げられた廊下は、玄関から居間までウサインボルトなら0.00001秒で通過可能なウチの廊下の1兆倍くらいセクシー。

で、二十三夜堂である。お月様の神様がご安置されている。…すみません、お月様の神様と聞いて一瞬セーラームーンが脳裏をよぎった私は、月に替わってお仕置きを甘受するほかなさそうです。

毎月23日のみ開帳され、縁結びや財運にご利益があるとされる。

子育観音

子供がすくすく育つご利益のある子育観音さまの像。

…いやいや、妙法寺、ご利益のバラエティ多過ぎか。病気から商売繁盛、合格祈願、縁結び、家内安全、境内に入ったら厄除けまで…

とにかくここまであらゆるニーズにお応えする妙法寺ぱねぇ…と、かつてガリ勉だったはずが語彙力がこのあり様の不肖私、次回のお参りのときには、とくに日朝堂によくよくお祈りするとしよう…。



周辺スポット

堀之内妙法寺を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。

善福寺川緑地・和田堀公園・大宮八幡宮

都内では明治神宮、靖国神社に次ぐ広さと言われる大宮八幡宮。その周りには、善福寺川沿いの遊歩道がつづく。木々が多く、23区の中では自然の多いスポット。

善福寺川緑地・和田堀公園の様子

大宮八幡宮の様子

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アクセス・所要時間など

住所
〒166-0013 東京都杉並区堀之内3-48-8

アクセス
丸の内線「新高円寺」または「東高円寺」下車 徒歩13~15分

住宅街の中にあり、駅からすぐという訳でもないので、少々分かりにくい。スマホなどの地図を頼りに訪ねるが◎

滞在時間
30分
※花の鑑賞時間含む。

費用
無料

飲食
お寺の周囲は住宅街だが、北上して青梅街道まで出れば、飲食店が点在する。

地図

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