2020年8月東京都港区にあるみなと科学館と気象科学館に子供と行ってきた。
感想や現地の雰囲気を、動画や写真とともにレポートする。
みなと科学館&気象科学館の感想=綺麗だけど小粒感【概要】
みなと科学館は2020年6月15日にオープン、その2階にある気象科学館は7月1日にリニューアルオープン。都内の科学館としてはニューフェイスである。
で、さっそく行ってみた感想は次のとおり。
- 展示規模は小さめ
- 映像系展示が多く地味め
- プラネタリウム以外は無料なのは有り難い
結論、現地までご自宅から片道30分前後で来られる方ならオススメ。
それより遠方の方なら、この科学館をチョイスする必要性は無いかな…といった感想だが、東京タワーに行くついでに、とかならアリ。
なお、お子様連れの場合、対象年齢は小学校中学年以上だとより楽しめそう。展示内容は総じて簡単ではなく、小さな子だと親のフォロー無しでは「?」といった感じになりそう。
現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。
混雑状況
コロナ禍につき電話予約制で入場人数を制限しているため、混雑とは程遠い状況だった。
コロナが落ち着いて平常運転にもどってからの混雑状況は正直未知数だ。ただ、前述のとおり、施設はそこまで広くはなく、なおかつ基本的に無料。なので、雨の日や連休などで少し人が集中すれば、アッという間に混雑してしまうだろう。
所要時間
コロナ禍にあって2時間の入替制だったが、プラネタリウムの鑑賞時間が意外と長く、少し時間が足りない程度だった。
つまり、2時間半~3時間ほど見ておけば、プラネタリウムふくめて全体的に見て回れると思われる。実験・ワークショップに参加する場合は、これにプラスして1時間ほどだろう。
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みなと科学館・気象科学館の様子をもっと詳しく!【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
みなと科学館
虎ノ門ヒルズの近くにある、立地的には都内随一のハイソな科学館。
もう外観からしてハイソ感あふるる。ただ、この建物自体は「気象庁虎ノ門庁舎・港区立教育センター」のもので、上から下までオール科学館、ではない。
科学館としては2階構成で、展示物は1階のみで、2階はプラネタリウム。
1階【常設展示コーナー 知る・発見する】
街のなかにある身近な科学について学べるコーナー。科学館然としたコーナーはここのみ。
ワンフロアのなかで、科学技術や人体、自然科学などの4つのテーマに分けて展示物が並んでいる。
体を動かして遊ぶゲームのような展示や
実際に触れて試せる系の展示もあるものの、
ボタンを押す、そっと置くなど、お上品な動作で済むような展示が多い印象。
免震や耐震の違いを学ぶモデル。
光を当ててビル清掃!そういや板橋区教育科学館にもっと大掛かりなヤツがあったの思い出した。
板橋区の教育科学館のような、お世辞にも綺麗とは言えないけどゴチャゴチャと動かせる展示は少ないように思う。何だか各区のお国柄が出ているような気もして興味ぶk…おや、誰か来たようだ。
1階【実験室 創る・探究する】
1階の俯瞰写真。右手の白い壁の奥が常設展。トンネル状のエスカレーターで2階に登るとプラネタリウム。
で、写真の中央~左手にかけて見える茶色の壁の部屋が実験室だ。
学校での学びを支援する理科実験からモノ作り系ワークショップまで行うという。コロナ禍で中止していたのが悔やまれる。
2階【プラネタリウムホール 観る・驚く】
2階はプラネタリウムがあるのみ。
そこまで大きなドームという印象はないが、
世界初の全88星座絵コンプリート&高精細映像を継ぎ目なしに投影するシステム搭載の最新鋭プラネタリウムだそうで…
すみません、近年のプラネタリウムはどこも「最新鋭、最新鋭」と言われますが、違いの分からない男こと僕です。
で、座席のつくりなど、映像以外の部分で違いを感じる男なのですが、コチラのプラネタリウムは新幹線の座席よろしくリクライニングシートになってまして。座席を倒して鑑賞すると深い眠りへと誘われる訳で、余計に画質の違いなどが分からないという…
気象科学館
港区立のみなと科学館としては、2階はプラネタリウムだけなのだが、気象庁管轄の「気象科学館」も2階にある。
プラネタリウムのすぐ隣にあるし、別途料金が掛かるわけでもないので、言われなければ「みなと科学館の一部」に思えるだろう。
気象や防災に関する知識を学べる施設となっている。こちらもワンフロア完結で、1階同様に「ボタンを押す」「映像や展示物を眺める」系の静的な展示が多い。
地震などのときの危険箇所を当てるクイズゲーム。
津波シミュレーター。ふつうの波と津波とで、形がどう違うかを学ぶ。
火山の仕組み。
新人予報官となってクイズに挑戦する「ウェザーミッション」。息子は早々に退席…有料だったら鬼の形相で椅子に押さえつけるところだが…この手の映像系ゲームは、ゲームに寄せるならとことんゲームっぽくしないと飽き性の子供にはシンドイのだろう。八王子のコニカミノルタサイエンスドームの国際宇宙ステーションミッションなどは見た目からしてアトラクション感が強かったのでウケは良かったな。
雨量計や風速計など、各種気象観測の器具たち。施設全般に言えるが、漢字のフリガナの少なさっぷりからも、想定対象年齢は小学校中学年以上のような印象を受けた。
竜巻や台風のミニチュアを発生させる今週のビックリドッキリメカ。
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周辺スポット
みなと科学館、気象科学館を見たら、下記スポットにも合わせて行ってみては。
東京駅の新幹線ホーム
安い入場料を払えば新幹線が見放題。さまざまな種類の新幹線が結構な頻度で出入りするので、電車好きなキッズなら喜ぶこと間違いなしだろう。
東京駅周辺は飲食店・商業施設だらけなので、疲れたら休憩場所にも事欠かない。
東京タワー
近過ぎて都民はあまり近寄らない東京タワー。みなと科学館からは1キロちょいなので、歩いて行ける距離。
皇居東御苑・北の丸公園
まぁ、場所柄、当然ながら大型遊具などは一切無いが、芝生もあってピクニック気分でお散歩できる。
東京都内の科学館ランキング【合わせて読みたい】
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住所・アクセスなど
住所
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-6-9
アクセス
日比谷線「神谷町」下車 4b出口より徒歩5分
日比谷線「虎ノ門ヒルズ」下車 A1・A2出口より徒歩4分
銀座線「虎ノ門」下車 A2出口より徒歩10分
南北線「六本木一丁目」下車 3番出口より徒歩15分
費用
入館無料。プラネタリウムは有料
飲食
公式を見ると、1階常設展前のソファのみ持ち込み飲食可能とある。席数が多い訳でもなく、正直、飲食しやすい雰囲気でも無いので、飲食は場所を移すのが無難だろう。
地図