2019年6月20日(木)、東京都府中市にある郷土の森あじさいまつりに行ってきた。
また、アジサイ祭りを堪能した後は、歩いてサントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー 工場に行き、工場見学&ビール試飲を堪能してきた。
見頃期や開花状況とともに現地の様子をレポートする。
例年の見頃期
府中市郷土の森のアジサイの数は、およそ10,000株であり、例年の見頃は6月中旬~下旬頃だ。
開花状況
2019年6月20日(木)、訪れた当日の開花状況は満開で見頃だった。開花状況は府中市郷土の森博物館公式ホームページで確認できる。
郷土の森のアジサイ鑑賞はサントリービール工場見学と合わせて
10,000株というのは東京都内では有数の規模ではあるが、アジサイの本数だけなら、としまえんや昭和記念公園、サマーランドなど同等かそれ以上のスポットは都内にいくつかある。
しかし、郷土の森のアジサイ鑑賞には他にはない2つの楽しみがあると思う。
ひとつは、府中市内の江戸~昭和初期の建築物を移築・復元しているため、「レトロな建物とアジサイを同時鑑賞できる」ということ。

もうひとつは、徒歩圏内にサントリーのビール工場があるため、アジサイを楽しんだ後は無料で工場見学&ビールの試飲ができる、ということ。(事前予約必須)

正直、郷土の森は駅からそこまで近くなく、徒歩圏内に他の観光スポットがあるわけでも無い。が、歴史的建造物を背景に咲くアジサイ鑑賞と、その後の乾杯というのは他ではなかなか味わえない。
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郷土の森のアジサイ祭りと、サントリービール工場を詳しくレポ!
それでは、見頃を迎えた郷土の森の紫陽花の様子をもっと詳しく見ていこう。
レトロな建物と紫陽花のコラボは風情たっぷり
アクセスとしては、JR・京王線の分倍河原駅か京王線の府中駅から路線バスを使うのが無難。分倍河原駅やJR南武線の府中本町駅から歩けなくもないが、一本道ではない上に20分ほどかかる。道中もとくに見所があるわけでも無い。
郷土の森の入口の様子。ちなみに、郷土の森って何ぞや?であるが、府中の風土や歴史などを学ぶための博物館施設であり、運営は府中市から委託された団体が行っている。

さっそく園内へ。施設としての博物館は入口にあるのみで、敷地の大部分は木々が占める。博物館というより、広さ14万平方メートル・東京ドーム3個分の広めの公園といった印象。

そして、広い園内のどこでもアジサイが咲く訳ではないため、入口で必ず「アジサイMAP」を入手したい。園内のどこにアジサイが咲くかを教えてくれる貴重な情報だ。
なお、アジサイ鑑賞に絞れば所要時間は1時間前後くらいだが、博物館やプラネタリウム、歴史的建造物などアジサイ以外も見学すれば時間はいくらでもかけられる。かけられる時間に応じて、どこまで見学するか決めれば良い。

正門入ってすぐのけやき並木を歩く。

並木の左手にある旧府中尋常高等小学校の前にもアジサイが咲く。

さらにケヤキ並木を歩くと十字路に出る。

左手には、明治期に建築された薬屋の店蔵の復元建築物。

右手は旧府中町役場庁舎。1921年(大正10年)完成の建物で、レトロな風貌とアジサイは実によくマッチする。

引き続き道をまっすぐ進む。

振り返る。見事なアジサイのボリュームだ。

復元された茅葺の農家の家。ここにもアジサイが。

入口で入手したアジサイMAPに沿ってアジサイに彩られた道を進む。

階段を降り、

小さな流れをわたる。せせらぎ沿いにもアジサイが植わっている。

流れを歩くカルガモのつがい。おしどり夫婦(カルガモ夫婦?)もアジサイを見に来たのだろうか。

水車小屋が涼やかだ。

さらにアジサイの咲く道を進み、園内最奥部のアジサイの小径を目指す。

階段を上り、

またしてもアジサイが目に入る。さすが10,000株、園内いたるところにアジサイが咲く。

モミジの滝に到着。

この日は汗ばむ天気だったが、勢いのある滝に近寄ると涼しい。

滝の流れはジャブジャブ池「水遊びの池」へと注ぎ込まれている。子供・孫連れなら夏場にここで遊ぶのも良い。もっとも、着替えなど考慮するとクルマで来ないと大変そうだが。

池を過ぎてさらに園内を北上。なぜか唐突に展示されたティラノザウルス。

アジサイの小径を目指してさらに進む。広い園内には原っぱもある。

園内北部の通路に到着。

柵の外には道路が見える。なお、道路の向こうには多摩川が流れる。

紫陽花の小径は特にボリュームたっぷりに咲く
通路を進んでいると、とりわけアジサイがたっぷり植わった小道が枝分かれしている。ここがアジサイの小径だ。

文字通り小径だが、両脇から迫るアジサイが素晴らしい。

色合いや濃淡の異なるアジサイが植えられている。

同色のアジサイが大量に咲くのも綺麗だが、

このように色々な色味のアジサイがグラデーションをつくるのもまた美しい。


アジサイの小径を抜けると、青々とした梅林が広がる。

アジサイの小径を抜けても、まだまだ続くアジサイ。多少の階段の上り下りはあるものの、園内の起伏は激しくない。だから広い園内のアジサイ散歩もそこまで苦にならない。

アジサイに囲まれたベンチ。ここで弁当を食べたらちょっぴりメルヘン気分か?

田んぼには菖蒲らしき植物が少しだけあったが、見頃は完全に過ぎていた。

郷土の森は紫陽花以外にも見どころ多し
せっかく郷土の森まで来たのなら、紫陽花だけ見て帰るのはもったいない。紫陽花の他にも色々と見どころがある。
\ 詳しくはコチラ /
2020年2月27日(木)、府中市にある郷土の森を散歩してきた。 現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。 また、周辺スポットや合わせて訪ねたいスポットについても本記事後半で解説している。「郷土の森に行った後は[…]
サントリービール工場 東京・武蔵野ブルワリーを見学 ※事前予約必須
たっぷりアジサイを鑑賞した後は、予約していたサントリービール工場見学へ。郷土の森入口から工場入口までは、徒歩およそ15分程度。ビールに備えて(?)、6月の日差しの中を歩いて充分に喉を乾かしておく。
郷土の森博物館に隣接している「郷土の森公園」を西から東へ突っ切って、ふるさと通りを北上すれば工場に着く。

時間には余裕を持ち、スマホの地図機能が使えないようならば事前に道順は押さえておいたほうが安全だ。
工場の入口で受付を済ませて、奥へと進んで行く。


工場見学は座学が若干多めで、平日にも関わらず座れない場面もあった。よって工場見学と言っても大人向けだ。未就学児や小学校低学年くらいだと厳しそう。いや、そもそもビールだし。

…まぁ、あまり文句を言っちゃいけない、何しろ無料なのだから…。

これは面白い。かつて使用されていたビールの貯蔵タンク内部を歩ける。

ラインで運ばれるビールたち。これぞザ・工場見学!

見学終了後はプレミアムモルツの試飲。何と一人3杯までと大盤振る舞いだ。おまけに帰りは分倍河原駅までシャトルバスで無料送迎してくれるという役員対応(?)。ちなみにジュースなどソフトドリンクも用意されるため、飲めない方や子供でも安心。

花より団子、アジサイよりビール…。そんな酔っ払いは、ホロ酔い気分で帰路に着くのであった。
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アクセス・所要時間など
住所
〒183-0026 東京都府中市南町6-32
アクセス
●府中市郷土の森博物館
・京王線・南武線「分倍河原」下車 バス
・京王線「府中」下車 バス
・JR武蔵野線・南武線「府中本町」下車 徒歩20分
・京王線・JR南武線「分倍河原」下車 徒歩20分
・西武多摩川線「是政」下車 徒歩20分
※バスの時刻表は公式ホームページに掲載あり。
●サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野ブルワリー 工場
・京王線・JR南武線「分倍河原」下車 無料シャトルバス
・JR武蔵野線・南武線「府中本町」下車 徒歩15分
※無料シャトルバスの時刻表は公式ホームページに掲載あり。
歩行時間
郷土の森…約50分
ビール工場の見学・試飲時間…約70分
費用
郷土の森の森は有料、ビール工場見学は無料(一部のツアーは有料)
飲食
園内にちょっとした売店、喫茶コーナーはあるが、園内で弁当を食べるか、飲食は前後でよそで済ますかなり考えたほうが良いだろう。
地図