2019年5月27日(月)、東京都八王子市にある都立小宮公園(読み方 こみやこうえん)を散歩してきた。
この日は5月にも関わらず30℃を超える真夏日。緑の多い公園とは言え、さすがに都内では暑くて歩くのも途中で嫌にかるかも…と思いながら行ってみた。
野鳥がさえずり、都内とは思えない長い木道が続く公園の様子をレポートする。
小宮公園は野鳥が歌い木道が続く超さわやか公園だった
中心部に湧き水のある雑木林が主体の公園は、夏日であってもそれなりに心地良く散策できた。もちろん、本当の信州高原のような涼しさではない。ただ、木陰が多いため、歩いても汗だくにはならなかった。

どことなく高尾山を思わせる雰囲気だが、小宮公園の最大の見どころは長い木道だろう。美しい野鳥のさえずりを聴きながらの木道ハイキングは爽やかだ。
どうだろう。イケメン仮面ライダーくらい爽やかな光景である。ここ、信州じゃなくて八王子市である。東京都内でここまで長い木道を筆者は知らない。おまけに、単純な一本道ではなく、複数のコースがあって行き帰りで飽きないのも好感が持てる。

また、小宮公園は加住丘陵(かすみきゅうりょう)に位置するため、辿り着くためにはそれなりに坂を上る必要があるが、いったん公園に入れば、大汗をかくようなアップダウンは少ない。暑い日には登ったり下りたりを繰り返したくはないものだ。

さらに、丘の上に位置すること、市街地から離れていること、そして木々が多いことが幸いして、園内中心部に行けば人工の建築物が目に入ることが少ないのも良い。

難点は駅から遠いこと。公園までの道のりはシンプルではあるが、30分ほど歩く必要がある。道中は普通の歩道のため直射日光がキツイ。日差しを避けるなら八王子駅から公園近くまでバスを利用する手もある。
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小宮公園お散歩の様子【八王子駅からの徒歩での行き方も解説】
それでは、野鳥さえずる小宮公園の散歩の様子を、もっと詳しく見ていこう。
八王子駅から歩いて行く
アクセス自体は単純だ。最寄り駅である八王子駅の北口を出る。空中デッキが整備され、立川駅前の雰囲気に似ている。

駅からまっすぐ伸びている桑並木通り。小宮公園の場所としては、この通りをまっすぐ進めばOK。よく見ると、はるか彼方に公園の緑がこんもりと見えている。

アクセスは単純だが…容易ではない。なぜなら30分ほど歩くことになるからだ。途中で渡る橋からの浅川の眺め。写真では分かりにくいが、川底の小石もハッキリと確認できる綺麗な川だ。

やがて公園へと至る階段が現れる。

階段のあとも坂が続く。夏日には少々こたえるものがある。実は公園に着くまでが難所だ。

ようやく公園入口に到着。

入口より来た道を振り返る。この通り、小宮公園の周囲は住宅が立ち並ぶ。

サービスセンターで園内地図を入手すべし!
一歩足を踏み入れれば雑木林が広がっている。

公園入口から左手に行くとサービスセンターがあるので、事務所前に置かれた園内マップを貰っておくのが良い。園内は道が複雑に分岐している。マップを見ながら歩いたほうが無難だ。

最高地点でも標高150mほどの木道プチハイキング
木道が敷かれている「かわせみの小道」ルートを目指して散歩開始。少し奥に行くだけで民家などは気にならなくなる。

木道に到着。

木漏れ日の当たるウッドデッキが爽やかな雰囲気を醸し出している。

弁天池。そこまで透明でもなく、感嘆するようなものではない。

それよりも小宮公園と言えば木道だ。

木道脇には、今にも枯れそうなくらい細い流れが続く。ちなみに小宮公園は東京都が指定する「東京の名湧水57選」の一つに選ばれている。

木道の分かれ道。一本道ではないのが楽しい。

道の名前が書かれた案内板。園内各所に設置されているので、園内マップと照らし合わせながら進めば現在位置がよく把握できる。

雑木林が主体の公園だが、最北部には草地が広がっている。

草地広場側にも出入口がある。

こちらの出入口前は民家ではなく広い畑だ。反対側も一歩外に出れば民家だらけかと思っていたので少し意外。

草地広場の木の下の机。ここでピクニック気分で弁当を食べても気持ちよさそう。

さらに草地広場を歩く。

真新しい木道。整備中なのだろうか。

裏手には学校が見えてきた。子供たちには自然に囲まれた良い環境だ。

南の方を眺める。歩いてきた雑木林が広がっている。

再び雑木林に戻り、木道を散歩する。こちらも新しい感じの木道だ。ほんのり木の香りがして気分が良い。

野鳥の綺麗なさえずりも聞こえ、たっぷり森林浴を楽しむことができる。


腰かけて休憩する人々。野鳥の歌声をBGMに食べる弁当は格別だろう。

曲がりくねった木道は歩くだけでワクワクするものだ。


木道を抜けて、出口へと向かって歩く。

小宮公園の隣には小さな花畑が
サービスセンターの近くから園外に出る。

公園に隣接して、規模は小さいながらハーブガーデンがあった。

ガーデン内を散歩できるが、日差しが厳しい。



遠くの方に市街地のマンション群が見える。ここが小高い丘の上にあることが分かる。

園内では日差しから守ってくれた木々も、一歩外に出れば無くなる。帰路の暑さに辟易としながら、八王子駅まで戻るのであった。
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アクセス・駐車場・所要時間など
●住所
・弁天池駐車場 八王子市大谷町
・サービスセンター前駐車場 八王子市暁町2丁目41
●アクセス
・JR中央線「八王子」下車 北口より徒歩30分
・JR中央線「八王子」または京王線「京王八王子」下車 西東京バス
ひよどり山トンネル経由の各バス、バイパス経由宇津木台行き、
八王子郵便局経由中野団地行き
いずれも「八王子郵便局前」下車 徒歩10分
●駐車場
あり。ただし台数は少なく、施設側も公共交通機関を推奨している。
●歩行時間(施設見学時間含む)
約2時間20分
●費用
無料
●飲食
八王子駅周辺ならばレストランに困ることはない。JR八王子駅直結の商業施設もある。なお、公園の近くには飲食店がほとんどない。
また、弁当を持ち込んで園内で食べるのも気持ちが良い。
●地図