東京都台東区にある浅草地下商店街を散歩してきた。
近年開発されたシャレオツな駅直結地下商業施設、デパ地下などでは到底だせない味を放っていた。
現地の雰囲気を、写真とともにレポートする。
浅草地下商店街への行き方
地図上だとこのようにメトロ・都営浅草駅に隣接しているで行きやすそうだが、初見だと少し迷うかも。そもそも浅草駅は出入口が沢山ありますからね…
東京メトロ銀座線を使う場合
「6番出口」を目指して歩けばOK。6番出口にたどり着くまでの途中に浅草地下街がある。
都営浅草線を使う場合
「A5出口」を出て、通りの北方向に目をやると、時計台が特徴的なEKIMISE(東武浅草駅直結ビル)が見える。ここを目指せばOK。
EKIMISEの真ん前に、浅草地下街への入口がポッカリと口を開いている。
東武スカイツリーラインを使う場合
1階正面口より建物の外へ出たら、目の前に浅草地下街の入口がある。
浅草地下商店街とは【日本最古クラスの歴史】
上野~浅草駅間で日本初の地下鉄が産声をあげてからおよそ27年後の1955年、浅草駅の地下に誕生した商店街だ。
戦後復興期が終わり、高度成長期へと突入していくタイミングで開かれた。
当時はつぎつぎに地下鉄の計画が発表されていたため、「これからは地下鉄の時代だぜ!!」ということで、商魂たくましい地域の商店が集まって造ったのだろうか。
現存する地下商店街としては日本最古クラスの歴史をほこりながら、公式HPなどオフィシャルな情報はほとんど出てこない。じつにミステリアスな商店街である。
店舗や通路の写真
入口の様子。午前中の早い時間帯のためか、シャッターが降りている店ばかりだが、それがかえって異次元な雰囲気を醸し出してます。
各種チケット売買を行うお店。「チケット、旅行券、オレカ、テレカ…」オレカって…若い人知らないでしょ。
「ヘアーカット専門店800円 一流技術者」。QBハウスも裸足で逃げ出すパワーワードが並ぶ。
ふと天井を見上げる。ゴチャゴチャした配管やら配線を見るとときめく機械フェチの方、必見です。
やきとり屋さん。これですよ。焼き鳥屋さんにはスタイリッシュとかシャレオツとか求めてない。この佇まいが旨そう過ぎる。息子が大きくなったら来ようっと。
占いカフェ。ものすごい勢いで的中しそうで怖い。
渋い…渋すぎる。
セピア色にしたら、さらに渋くなって鼻血が出ました。
「就寝厳禁」。…寝るか!こんなところで…と思いましたが…
なんかワンカップ酒が大量陳列されてます。居酒屋さんか何かですかね。あ、こんな呑んだらそら寝ますわな…。「就寝厳禁」に妙に納得。
コインロッカーの文字の下に目をやると、「駅より安い!!」。大企業を煽っていくスタイル、好きです。
ウ●コビルの愛称で人々に親しまれているアサヒビール本社ビルを擁する街だけあって、提灯もアサヒ。
これまた激渋な通路を通って6番出口を目指す。
ようやく外界じゃあ…
出口をでると、そこは新仲見世通り。
振り返って入口をパシャリ。ぱっと見、アングラな店舗の入口にしか見えません。高級腕時計かと思ってよく見たらラレックスって書いてあった的な…
商店街エリア自体は小さいが、駅近でアクセスは良い。浅草、スカイツリー観光のついでにサクッと立ち寄ってみては。
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