たばこと塩の博物館に行ってみた「しょっぱい展示」徹底レポ【東京・墨田区】

東京都墨田区、スカイツリーからほど近い場所にある「たばこと塩の博物館」。

見学してみると、名前どおりのマニアックな展示物が目白押しだった。

現地の雰囲気を、動画やたっぷりの画像とともにレポートする。

たばこと塩の博物館に行ってみた「しょっぱい展示」徹底レポ【概要】

たばこと塩の博物館は、その名が示す通り、JT(日本たばこ産業株式会社)が運営する民間の博物館だ。

たばこと塩に関する色々な展示物を見学できる。

そもそも大人なテーマなので、ガッツリと説明書きされた読み応えのある展示物が並ぶ。

クイズコーナーなど子供でも楽しめるような展示物も無いわけではないが、動的な展示物は少なく、いわゆるチビッ子受けする科学館とは大きく異なる。「大人の社会科見学」向けかな?というのが率直な感想。

さすがは天下のJTだと思うのは、展示が2階・3階の2フロア構成である点だ。1フロアも広さがあり、民間の博物館としては見どころが多い。

展示物も「カネかけてるなぁ~」と思わせる豪華なつくりのものが多い。

それでいて入館料もとてもリーズナブル。東京スカイツリー周辺観光のついでに立ち寄ってみては。

現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。



たばこと塩の博物館の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

渋谷区から墨田区へ移転リニューアル

専売品である「たばこ」と「塩」をテーマに、旧日本専売公社により1978年に開館された「たばこと塩の博物館」。

過去は渋谷区にあったが、2015年にここ墨田区に移転、リニューアルオープンした。

東京スカイツリーは歩いてすぐだが、博物館はもともとJTの倉庫だったこともあり、周りは殺風景な印象。

建物自体は完成から間もないため、ピッカピカ。

ビルの外観は隈研吾氏建築を思わせる独特なものだ。かつて、タバコの製造過程では葉を吊るして乾燥させていたそうだが、その風景をモチーフにしているという。

入口にあるブロンズ像は、渋谷に開館したときに制作されたもの。スウェーデンのたばこ屋の看板が原型だそう。

フロアガイドはコチラのとおり。5階まであるが、展示フロアとして回れるのは2階と3階。

「たばこと塩の博物館」なのに全館禁煙…という自己否定はせず、ちゃんと「喫煙コーナー」もありました。

1階:受付とお土産ショップ

1階は受付だが、少しだけ展示も見られる。

重さ900kgの岩塩レリーフ。ポーランドのヴィエリチカ岩塩抗の地下300mから掘り出された岩塩を削って造られた。

題名は「浦島太郎」。竜宮城ですかね。ナメクジを上に落としてみたい誘惑にかられます。

こちらはミュージアムショップ。刊行物のほか、日本や世界の塩、喫煙具、お菓子、オリジナルグッズなどを扱う。塩味のチョコレートなど甘党一党独裁体制の私的にはそそられます。

2階:塩の常設展示と企画展

二階は企画展と塩に関する常設展の2つのエリアからなる。

企画展については必ずしも「たばこと塩」に関連したテーマではないようだ。

塩の常設展示室前には博物館お約束のクイズコーナーが。

どうでもいいが、なんでよく見かける「博士」って決まってこの髪型なんでしょうか。

こちらはイギリス岩塩。ピックでガシガシやってステーキに振りかけたい…。

それでは展示室内に入ってみましょう。

民間博物館ながら、大掛かりなセットが組まれている。

ウユニ塩湖の塩が敷き詰められている。

まるで雪のよう。

こちらは「聖キンガ像の祭壇」という題名の岩塩彫刻。ポーランドの世界遺産・ヴェリエチカ岩塩抗にある礼拝堂の彫刻をモチーフに、本場ポーランドの職人によって制作された。

像はもちろん、周りのアーチや床、シャンデリアまで塩でできている。拝んでいるだけでも腎臓が弱りそうな勢いで塩、塩、塩。

日本の塩づくりについての各種展示。郷土資料館とか、そういうのが好きな方にはビビッと来るんじゃないでしょうか。

歴史的な展示のほか、こんな理科チックな展示物も。

懐かしい…昔、教科書で見たような、見なかったような…。

3階:たばこの常設展示

つづいて3階のたばこの展示を見てみよう。

こちらはメキシコのパレンケ遺跡にある「十字の神殿」の復元。

「たばこを吸う神」が描かれている。

神殿内の秘宝を盗むと、くわえタバコの怒れる神が地の果てまで追ってくる…そんなハリウッド映画に出てきそうなセットです。

うっかり近づくと「おれの仲間になれ!」とか言われそうな立派な船の模型。

多種多様な喫煙具のコレクション。もはや宝飾品のような美しさがあります。

もともと倉庫だったことからか、空間にゆとりがある。

いやいや大き過ぎでしょ!タバコを吸いつつなんと筋トレも出来ちゃう!…みたいな売り込みだったかどうかは知らない。

現代にこんなキセルでタバコ吸ってる人がいたら怖すぎる。コンビニでタバコ吸って屯してる怖そうなお兄さん達も裸足で逃げ出すこと請け合い。

映像系コンテンツも豊富に展示されてます。

江戸のたばこ屋の風景。

たばこ用ケースを販売する「たばこ入れ屋」もあったんだそうで。布がたくさん置いてあるが、これは形状・素材を客の要望に応じてオーダーメイドするため。スマホケースみたいな商売だな。

レトロなタバコ屋さんの復元。



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アクセス・駐車場・所要時間・ランチなど

住所
〒130-0003 東京都墨田区横川1-16-3

アクセス

最寄り駅は下記のとおり。

  • 半蔵門線・浅草線・京成線・東武スカイツリーライン「押上(スカイツリー前)」下車 徒歩12分
  • 浅草線「本所吾妻橋」下車 徒歩10分
  • 東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー」下車 徒歩8分
  • 総武線「錦糸町」下車 徒歩20分

駐車場
専用駐車場は無い。

所要時間
解説類をどこまで読み込むかによるが、30分~1時間弱くらいだろう。

費用
有料

ランチ
館内にレストランは無い。ただ、東京スカイツリーのお膝元なので、ランチの場所に困ることはない。

地図

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