2019年8月23日(金)、東京都品川区にあるしながわ水族館に子供と行ってきた。お目当ては2019年6月に生まれたばかりのバンドウイルカのオスの赤ちゃん。あ、品川水族館といっても、品川駅前「じゃない」ほうの水族館である。
※追記
2019年9・10月の来館者投票により、イルカの赤ちゃんの名前(愛称)はミントに決定。誕生日である6月20日がペパーミントの日だから、だそうだ。
というか、愛称とは?本名はまた別に決めるのであろうか?
吾輩はイルカである。名前はまだ、無い。
しながわ水族館でイルカの赤ちゃんに出会った
同じく品川の水族館(実は住所は港区だが)マクセルアクアパーク品川とは対照的な水族館である。
●マクセルアクアパーク品川
- 光と音・映像の派手なパフォーマンス
- 生き物の説明・解説展示は少ない
- シャレオツなバーがあったりとややデート向け
- 延床面積 11,535㎡と東京都内の主要水族館で最も広い
●しながわ水族館
- 派手さは無い昔ながらの水族館
- 生き物の説明・解説展示がある
- 周りに公園があったりとやや幼児連れファミリー向け
- 延床面積 4,341㎡と東京都内の主要水族館で最も小さい
こうやって2つの品川の水族館を比較してみると、違いが浮き彫りになる。チャラっとしたアクアパークに対し、堅実な印象のしながわ水族館。
彼氏にするならアクアパーク、結婚するならしながわ水族館。
しながわ水族館は、広さはそうでもないが、魚類から海獣類、イルカまで一通り揃った水族館だ。
ガッツリ解説も展示されており、パパは子供に対して大いに「受け売りの知識」をドヤ顔で説明可能。これはアクアパーク品川では出来ないことだ。
今回の最大の目的は2019年6月20日に誕生したバンドウイルカの赤ちゃん。親子で仲良く泳ぐ姿を見られた。しばらくイルカショーも派手な種目は控えるそうだ。産休明けの母親にフル稼働させる世のブラック企業の経営者達は、ここのイルカの水槽の海水でも飲んで見習った方が良い。
混雑状況
混雑状況についてだが、この日は平日ではあったが小学生の夏休み期間。それにもかかわらず、わりと館内には余裕すら感じた。
ちなみに、品川駅というJR主要駅から徒歩すぐのアクアパーク品川は場所柄さすがに平日でも混雑していた。
やはり、アクアパーク品川とくらべて、立地の利便性では劣るためか、そこまで混まない。
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しながわ水族館のイルカの赤ちゃんの様子をもっと詳しく!
それでは、しながわ水族館の様子をもっと詳しく見ていこう。
JR大井町駅から無料送迎バスが運行
最寄り駅としては京浜急行の大森海岸駅が最も近いのだが、JR大井町駅から無料送迎バスが出ている。
アトレや家電量販店の大きなビルに囲まれた大井町駅前バスロータリーに乗り場がある。
バスを降りてから水族館までは少しだけ歩く。
水族館の周りには「しながわ区民公園」という公園が広がるのだが、運悪く改修工事で立ち入れなかった。
品川区HPによれば、工事の全行程完了は令和2年の夏頃を予定しているという。おかげで持参した弁当は水族館脇の貧相なベンチで食べるハメに…。
館内の様子
気を取り直して館内を見て行こう。
細くジグザグした通路の両側に水槽が。
どんどん奥へ進もう。
3つ並んだ円柱形の水槽。
ぐるぐる回るイワシの群れ。目、回らないの?
薄暗い窓の下を見やると…。
水面の下に水中トンネルが見え、中を歩く人々が見える。階段を下りて行ってみよう。
アクアパーク品川の水中トンネルと異なり照明が薄暗いため、
深海のような雰囲気がある。
トンネルを抜けた先の部屋にある、大きな水槽をのぞくと…
いま通ってきた水中トンネルを水槽越しに見られる。くぐるだけではなく、上や横など様々なアングルからトンネルを見られる。
次の部屋へ移動。
クラゲなどが展示されている。
部屋の奥にある、ふれあい水槽に手を入れると、
「ガラ・ルファ」というFFのボスキャラみたいな名前のお魚が寄って来る。あぁ分かりますドクターフィッシュですね。
いかにも水族館な風貌の水槽。
全体的に通路は細め。
各水槽の上にズラーッと並んだ解説。
プカプカと浮かぶデンキウナギ。その上には、
放電ボルト数が表示されている。今は省エネモードのようだ。
「ニモだ!」と立ち止まる息子。クマノミ「すまんな小僧、人違いだ。」
水族館の出口の近くにはサメコーナーがある。
コワモテだが大人しい性格だというサメ「シロワニ」。とにかく怖い顔つきで、何だか広島弁で話しそうである。「人間のガキは骨ばっかじゃけえ」
ペンギンとアザラシ
メインディッシュのイルカの前に(食うな)、ペンギンとアザラシも見て行こう。イルカスタジアムを通り過ぎて外に出るとペンギンランドという一角。
ペンギンさんたち。
更に通路を歩いて行くと、アザラシ館がある。
アザラシ館の1階からはあまりアザラシが見えないが、地下1階に降りると、水中トンネルで泳ぎ回るアザラシ君が見える。
イルカの赤ちゃん
イルカの赤ちゃんは特に専用の飼育水槽に隔離されている訳でも無く、普通にイルカの水槽を泳ぎ回っている。
赤ちゃんは、1階と地下1階からそれぞれ眺めることが可能だ。
1階のイルカスタジアムから見てみよう。
アクアパーク品川と比べると、イルカとの距離感が近い印象を受ける。水槽がせり上がっているためだろう。
赤ちゃん発見!が、いわゆる赤ちゃんのイメージとは異なる。体長は1mほどで普通に大きいし、普通にスイスイ泳ぐ。赤ちゃん感はゼロに近い。考えてみれば当然で、本来厳しい海洋環境に棲む生き物。人間の赤ちゃんみたくバブバブしている場合じゃない。
続いて地下1階。一段低くなったメダカの展示コーナーの裏側に行くと、
イルカを水中から見られる大きな窓がある。
親子で仲良く泳ぐイルカ。やっぱルックス的に、赤ちゃんというか、子供ですな。いずれにせよ、このほほえましい光景も今だけだろう。人間もイルカも幼い期間はあっという間に通り過ぎる。
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アクセス・所要時間など
住所
〒140-0012 東京都品川区勝島3-2-1
アクセス
・京浜急行「大森海岸」下車 徒歩約8分
・JR京浜東北線「大森」下車 北口改札より徒歩約15分
・JR景品東北線「大井町」下車 駅前より無料送迎バス利用
滞在時間
約2時間
※昼食時間含む
費用
有料
飲食
2019年8月現在、水族館の周りのしながわ区民公園が絶賛工事中のため、公園内で弁当を食べることが出来なかった。
館内のレクチャールームで食べられるかもしれないが、基本的に団体客向けの予約が必要な部屋なので期待はできない。当面、持ち込みの食事は水族館脇の小さなベンチで食べるしかなさそうだ。
では外食はどうかと言うと、レストランが近くにあるが、それ以外だと徒歩圏内にファミレスは無い。