浅間山公園|ムサシノキスゲという幻の花が咲く山【東京・府中市】

東京都府中市にある浅間山公園をハイキングしてきた。

世界でここにしか自生しないムサシノキスゲが咲くほか、公園自体の雰囲気も良かった。

現地の雰囲気を、動画や写真とともにレポートする。

浅間山公園|世界でここだけ?ムサシノキスゲが自生する山【概要】

府中市の北東にある浅間山公園は、多磨霊園に隣接した山。…というよりも、小高い丘だ。

すぐに一周できてしまう規模の丘だが、駅から離れた場所にあるため、周囲には高層マンションは見当たらない。

そのうえ丘陵地、つまり高い場所にあるため、公園内部では住宅街が見えない場所も。なかなか深い緑の中を気軽にハイキングできる。

最大の特徴は、初夏のころ、世界でここにしか自生していないムサシノキスゲが咲くことだろう。

とは言え、正直、このスポットのためだけに都内の遠方から来るのは、少し微妙かもしれない。

しかし、周辺には緑地や自然の多い公園がたくさんあり、1日での踏破が難しいほど広範囲に及ぶ

それらをひっくるめて考えるのであれば、都内の遠方からでも十分に来る価値のある公園の一つだと思う。

現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。

詳しくは以下より。

浅間山公園の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは現地の様子を詳しく見ていこう。

ムサシノキスゲ

浅間山公園と言えばムサシノキスゲ、とでも言うべき公園のトレードマーク的存在。

かつては多摩丘陵に広く自生していたが、開発の影響で現在では絶滅危惧種。世界でここ浅間山公園にしか自生していない。

世界でここだけって…もはやRPGの世界観。呪いを解くためにナントカ山にある花を取ってくるのじゃ的な…まぁ、それくらい貴重な花なのである。

例年の見頃期・開花状況

例年の見頃ピークは5月中旬頃だ。

公式ブログで開花状況が発信されることがあるので、お出かけ前に要チェック。

なお、私が訪れた2021年5月7日の開花状況としては見頃だった。例年より早いという。

しおれた花も散見されたが蕾もあったので、もう少し楽しめそう。

咲く場所はどこ?

ムサシノキスゲは公園のどこにでも咲いているわけではない。以下の場所にまとまって咲いていた。

・女坂を中心とした浅間神社周辺
・中山一帯

写真の地図の黄色く着色された部分だ。

ムサシノキスゲの写真

ムサシノキスゲはニッコウキスゲの変種で、低所の乾地に適応した種だ。

花の密集度としては、一面の花のじゅうたん…とまでは行かない。

ただ、日差しの厳しい日が出てくる5月、暑さやわらぐ薄曇りの日に行くと、

涼やかな木立に黄色い花が点々と咲き、ほんの一瞬だが、高原の林にトリップしたような気分になる。

コロナ禍以前は「キスゲフェスティバル」と称して、パークレンジャーによる説明やクラフト体験会などが行われていたようだ。

続いて、ムサシノキスゲ以外に何があるのか?見ていこう。

野鳥の声の聴こえる雑木林の丘

浅間山公園は、「堂山」「中山」「前山」の三つのピークを持ち、コナラなどの雑木林に覆われている。

戦前は農用林、戦中は陸軍の火薬庫として使われ、戦後しばらく経って昭和45年に公園として開放された。

それなりに上り下りはするものの、ウォーキングの延長線上の軽いもの。標高は最大でも堂山の80mほどだ。

野鳥の声をBGMに気軽に歩ける。公園の外周部へ行けば住宅街が目に入るが、閑静な住宅街なので賑やかな感じはない。

ただし、公園のすぐ近くに大学の野球場があるため、その掛け声が響いてくるのはご愛敬。

林の中にたたずむ東屋。爽やかな眺めだ。ムサシノキスゲの咲いていない季節でも、お散歩の満足度は高い

キスゲ橋

多磨霊園と浅間山公園をつなぐ爽やかな雰囲気の橋。キスゲ橋経由ならば、道路をわたることなく、両スポット間を行き来できる。

橋からの眺め。

注意点としては、多磨霊園からキスゲ橋までは道が少し分かりにくい。藪にぽっかり口が開いていて、「えっ、ここ入っていくの?」

まぁ、ジブリ映画のごとく、雑木林を迷いながら歩くのも悪くないだろう。樹海みたく広い訳じゃないし、少し迷子になっても問題ない。

ちなみに、浅間山公園から多磨霊園を見下ろすこともできる。

浅間神社

浅間山公園でもっとも高い堂山の頂上にある神社。

急な階段の「男坂」や、なだらかな「女坂」など、いくつかのルートが整備されている。

頂上はこんな感じ。

御祭神は木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)。安産や火除の神様とされるが、「花開く」とは、受験生にもご利益のありそうなお名前である。

水手洗(みたらし)神社

とても小さな社。その名にふさわしく、チョロチョロと湧水が流れている。

人見四郎の墓跡

鎌倉時代末期~南北朝時代の武士・人見四郎のお墓の跡。

公園のちかくを人見街道が走るが、関係があるのだろうか。写真の石碑は現代に建てられたもの。

富士見百景【富士山が見える?】

その名のとおり、晴れた日、空気が澄んでいれば富士山が見える。

訪問時は晴れだったが、まったく見えなかった。

児童公園

浅間山公園のふもとに児童公園がある。ご近所さん向けの規模・内容。

周辺スポット

多磨駅周辺のスポットを取り上げる。全て徒歩圏内なので、合わせて歩いてみては。

多磨駅周辺のスポット詳細はコチラ

基本情報【バス・駐車場・レストランなど】

住所
〒183-0001 東京都府中市浅間町4丁目 若松町五丁目

駐車場
専用駐車場は無い。周辺に有料パーキングはあるが、満車時のダメージを考えてバスまたは徒歩で来るが吉。

アクセス
オススメは多磨駅で下車し、多磨霊園を散策しつつ浅間山公園まで歩くルート。数十分も住宅街を歩く、みたいなことにならない。

・中央線「武蔵小金井」から京王バス「東府中行き」乗車「浅間山公園」下車
・京王線「東府中」から京王バス「武蔵小金井行き」乗車「浅間山公園」下車
・京王線「東府中」下車 徒歩20分
・西武多摩川線「多磨」下車 徒歩20分

所要時間
多く見積もっても1時間前後もあれば十分だろう。

費用
無料

飲食
周辺にレストランは少ない。

東屋やイスはあるが数は多くはない。そのため、ムサシノキスゲや桜など花の季節の土日・祝日だと、せっかく弁当を持参しても、すぐに座れない可能性もある。

地図

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