井の頭自然文化園は遊園地+動物園で、お!ねだん以上♪【東京・武蔵野市】

井の頭動物園の遊園地

2020年1月19日(日)、東京都武蔵野市にある井の頭自然文化園に子供と行ってきた。

井の頭自然文化園は、動物園+遊園地で高コスパだった【概要】

まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。

同園は、JR中央線と井の頭線の吉祥寺駅から歩いてすぐの井の頭公園に隣接する動物園である。

かつてはアジアゾウのはな子が飼育されていたが、2016年に亡くなって以降、大型の動物はいない。展示されているのは、小さな動物たちと淡水の生物、鳥くらい。正直、動物園としては見応えはあまりないかもしれない。

しかし、小さな子供連れには、半日ちかく遊べるスポットとなっている。なぜなら、次のようにほどよく子供ウケするコーナーが充実しているからだ。

  • モルモットふれあいコーナー
  • リスが放し飼いのリスの小径
  • ミニ遊園地
  • 遊具広場

また、親として見逃せない点としては、小学生以下は無料という点と、遊園地の乗り物類が格安ということだ。

例えば、この新幹線型の乗り物は100円で3周もする。十数円の違いに敏感なスーパーで買い物するオバチャンみたいで恐縮だが、100円で3周ってなかなかですよ奥さん。

また、駅近立地かつ、適度な広さと起伏の少なさは、親子ともども疲れを抑えられて良い。ベビーカー移動も楽ちんだろう。多摩動物公園のようにアップダウンで疲労困憊し、帰り際は一同無口になる、といった事は無い。

井の頭動物園は何もファミリー向けという訳でもなく、次の点でデートにもぴったりだろう。

  • 適度な広さで起伏も少ない園内
  • モルモットやリスと触れ合ってホッコリ
  • たくさんの巨大な彫刻の見学
  • 動物園そばの池でボートに乗る
  • 吉祥寺タウンでショッピング、ランチ

このように、動物鑑賞にとどまらないのが良い。多摩動物公園を悪く言う気は毛頭ないのだが、あそこは体力を使う上に周りは山ですからね。そんなこんなで、井の頭動物園は上野動物園と並んでデート向きな動物園と言えるだろう。

注意点【七井門から入る?正門から入る?】

吉祥寺から歩いて行くと、最初に目にするのはコチラの「七井門」。

だが、この先は「分園」である。展示内容はやや地味めだし、時間の決まったイベントも無い。

そこで、とくに小さなお子様連れの場合、分園より見ごたえがあり、なおかつ時間の決まっているモルモットコーナーのある「本園」から先に見ることをオススメしたい。(※2021.10時点でモルモットコーナーはコロナ対策のため当面休止中)

モルモット狙いならば奥の正門から本園に入ったほうが良いだろう。最初に分園に入ってしまうと、そこで時間を取られてモルモットの受付に間に合わなかった…ということも想定されるためだ。

ちなみに、吉祥寺駅から本園正門に行くには、井の頭公園を通りぬけずに直行するのが最短ルート。

一度公園に入っちゃうと、小さなお子様は色々と気を取られて足止めを食らいますからね…



井の頭自然文化園の様子をもっと詳しく!【詳細】

東京都井の頭自然文化園は東京都の施設で、その歴史は昭和17年にさかのぼる。

井の頭「動物園」ではなく、井の頭「自然文化園」という名の通り、本施設は単なる動物園ではない。自然と文化の調和を目指した施設である。

園内に彫刻施設や遊園地があるのも、そういったコンセプトゆえと思われる。

また、自然との調和ということで、同園は立地的にも雰囲気的にも井の頭公園の「一部」といった感がある。

開園当初はホッキョクグマ、キリン、ラクダが飼われていて、近年までゾウがいたが、2020年現在、大型の動物はいない。

そんな本スポットは、下の地図のとおり、吉祥寺通りで本園・分園に分断されている。

  • 動物園(本園)…動物、遊園地、遊具広場、彫刻館など
  • 水生物園(分園)…水辺の生き物など

まずは本園から回ろう。

モルモットふれあいコーナー

モフモフのモルモットをだっこして触れ合える。白や茶色、黒と個性豊かだ。UFOキャッチャーのクレーンになった気分。

多摩動物公園のモルモットコーナーは整理券方式で早々に受付終了してしまうが、井の頭の場合、日曜日のこの日でも、長い待ち時間や混雑などなく入場できた。

実施時間は決まっているので、事前に公式HPを確認しておきたい。

ミーアキャット

ミーアキャットは子供が生まれたばかりのようで、覗き窓から少しのぞける程度。

遠くてよく見えない。が、これもストレス軽減のため、仕方がないだろう。

象舎

ゾウのはな子のコーナー。

いまは象の飼育は行われておらず、はな子が過ごした日々を偲ぶ展示がされている。

リスの小径

二ホンリスが放し飼いされた檻の中を歩ける。檻はドーム状になっていて、なかなか広々としている。

目を凝らすと、そこかしこで何匹もチョロチョロと走り回ったり、餌を食べたりしている。

あそこにいる、ここにもいる、とウォーリーを探せ的な楽しみ方ができる。

その他動物たち【ペンギン、カピバラetc.】

他にも色々と動物がいるが、冒頭に触れた通り、キリンやライオンなどといった大きな動物はいない。

ペンギン

寒空の中すいすいと泳ぎ回るペンギンたち。なかなかサービス精神豊かである。

ヤマアラシ

痛そう。小さくて虚ろな目が「来たら…刺すよ?」と言っているかのようだ。

カピバラ

気持ち良さそうにお昼寝中。

カモシカ

こっちを見つめるカモシカ。黙れ小僧!などと、もののけ姫よろしく叱りつけられそうな佇まいだ。

フェネック

長い耳が特徴のフェネック。イヌ科の動物だが、グレムリンにしか見えない。

サル

猿山があった。このすぐ後ろにミニ遊園地がある。

スポーツランド(ミニ遊園地)【料金が良心的】

新幹線はじめ乗り物系のアトラクションがテンコ盛り。

ティーカップやメリーゴーランドなど、回転系も無駄にたくさん。

対象年齢としては、小学生中学年くらいまでの子供なら十分満足しそうな内容。子供達は動物のことなど忘れんばかりの勢いで、乗り物に夢中である。冒頭に述べたとおり、類似の施設と比べてだいぶ良心的な価格設定だ。どの乗り物も1回100円は安い。(2020年1月時点の情報)

遊具広場

内容、規模ともに特筆するほどではないものの、そこそこの遊具が設置された広場。

本園の奥にある遊園地とは別の場所、本園入口ちかくにある。

子供達が動物鑑賞に飽きて来たら、つなぎに使える、寿司のガリ的存在。

彫刻園

井の頭自然文化園本園の最奥部に「彫刻館」なる建物がある。長崎で有名な「平和祈念像」を代表作品に持つ彫刻家・北村西望の彫刻作品が200点以上も展示されている。

なんと、建物内に平和記念像の原型(試作品?)が展示されている。高さ10m近い、見上げるほどに巨大な人物彫刻が井の頭動物園の中に鎮座していたとは…。ちなみに入館料は無料。

彫刻館館内は撮影禁止のため載せることができないが、屋外にも大小の彫刻がいくつか展示されている。

水生物館(分園)

続いて、道路をわたって分園である水生物園に行く。こちらはちょっとした魚、鳥がメインでいっそう地味。そこまで子供ウケする展示内容ではない。

タッチ水槽。水に手を触れるとお魚くん達が寄ってくる。別売のエサをあげることもできる。

水槽が細い通路に並んでいる。

海の魚はおらず、淡水の魚や水辺の小さな生き物がメイン。

池の水ぜんぶ抜くで見たことがあるような、ないような。

オオサンショウウオもいた。じっとしていると、岩なのか生き物なのかよくわからない。

水生物館の外に出ると、井の頭公園の池に面したエリアが広がり、水鳥類が飼われている。淡水魚に鳥に…むむむ、やっぱ地味!



周辺スポット

中央高架下公園

動物園入口から徒歩5分ほど。中央線の高架下にアスレチック遊具がある。

\ 詳しくはコチラ /

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アクセス・所要時間・駐車場・ランチなど

住所
〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6

アクセス
JR中央線・総武線、京王井の頭線、「吉祥寺」下車 南口(公園口)より徒歩約10分

滞在時間
4時間

駐車場
動物園には無い。井の頭公園にはある。

費用
有料

ランチ(飲食)
園内にはテーブル・椅子が充実しているため、ファミリーなら弁当持参も良い。ただ、気候の穏やかな季節の場合、混雑でテーブルや椅子が埋まってしまう恐れがある。本園にある芝生広場で使えるレジャーシートも念のため持って行きたい。

外食の場合、本園の中には「こもれび」「はな子カフェ」というファストフード店がある。小さなお子様連れには心強いだろう。

なお、公園のすぐ近くの飲食店は基本的にシャレオツ仕様であり、チビッ子連れファミリー御用達のファミレスやファーストフードは吉祥寺駅近くまで歩かねばならず、おまけに公園とは反対の北口側に多い。子供が小さいとちょっと…いや、かなり億劫。

地図
※実際歩いたコースと若干異なる。

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