2020年12月8日、東京都文京区にある肥後細川庭園に紅葉狩りに行ってきた。
区立の施設なので入園無料。なのに、とても美しい庭園だった。
紅葉状況や例年の見頃時期、現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
肥後細川庭園の紅葉が「無料でいいの?」状態だった【概要】
園内にある、大正時代のレトロな建物から眺める日本庭園の紅葉風景。都内において、建物の2階から日本庭園を見おろせるスポットはかなり珍しい。
正直、六義園や浜離宮恩賜庭園など、メジャーどころの都立庭園と比べれば、決して広くはない。
それでも、「無料のわりには広いし、想像してたよりずっとキレイ」というのが率直な感想だ。
徒歩圏内には同じく無料の庭園、甘泉園、早稲田大学の大隈庭園がある。それらの紅葉狩りと合わせてもいいし、
都電荒川線の1日乗車券を買ってチンチン電車の旅につなげてもいい。12月頭くらいまでなら沿線の秋バラが残っている可能性があるし、沿線の名主の滝公園の紅葉もなかなか。(後述)
ということで、景観の綺麗さや周辺スポットの充実度などを考えると、肥後細川庭園は都内の紅葉の穴場のなかでもオススメ。
現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。
紅葉状況や例年の見頃時期
2020年12月8日、訪れた当日の紅葉状況は、ピークは少し過ぎた感はあるもまだ見頃だった。
例年の見頃時期は、11月最終週~12月第一週だ。
紅葉状況については公式HP内にある「ブログ」コーナーで発信される場合もあるが、発信頻度はそこまで多くはない。
TwitterやYahoo!リアルタイム検索なども使って、最新情報を収集してからお出かけしたい。
2020年はライトアップ中止
例年、紅葉の見頃にあわせて11月下旬~12月はじめくらいにかけて、ライトアップイベント「ひごあかり」が実施される。(ライトアップ時間帯については有料となる)
だが、2020年はコロナ対策のため中止となってしまった。
ライトアップ時に再訪したい。
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肥後細川庭園の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
紅葉の庭園を歩く
まず門の雰囲気からしてイイ。
入口の「肥後細川庭園」の看板の書体もシャレオツです。細川家18代目当主の細川護熙元首相が書かれたのでしょうか。んなわけないか。
江戸時代の前期より肥後国熊本藩を統治した細川家。この一帯は、幕末から戦後にかけて存在したその屋敷の跡である。
そんな歴史的背景もあり肥後細川庭園という名がついているが、平成29年までは「新江戸川公園」という名前だった。
うむ、「肥後細川庭園」のほうがシックリきますな。
小さな滝と紅葉。
紅葉の本数としては、特別に多いスポットではない。
周囲は住宅街で、遠くにはビルやマンションもガッツリと見える環境ではある。
ただ、幹線道路沿いじゃないので騒々しさがないのは良い。鏡のような水面に映りこむ雪つりや紅葉が美しい。
モミジの中には、かなり大きくて立派なものも。
目白台の台地を活かした庭園だけあって、園内には起伏がある。
庭園北部は丘のようになっていて、木々で覆われている。
雑木林エリアでは紅葉はほとんど見られない。ただ、木々の間から庭園を見おろすことができる。
ツワブキだろうか。
丘を登りきると、永青文庫(えいせいぶんこ)がある。細川家に代々伝わる文化財などを保存・公開している施設だ。(別途入館料がかかる)
レトロな松聲閣から眺める庭園
庭園内にある松聲閣(しょうせいかく)…フリガナがなければまず読めないコチラは、大正時代の建物。修復・補強のうえ平成28年にリニューアルオープン。
なので、レトロな雰囲気はありつつも、古臭さはまったく感じない。
建物に映り込む紅葉がいい感じです。
さっそく入ってみましょう。
細川家の学問所として、また、一時は住居として使われていたというが…2階建ての建物に、広々とした部屋がいくつもある。
高級旅館かよ!これが住まいだったというから、さすが細川家。(現在は当時の姿ではなく、リニューアル後の姿ですが)
2階に上がってみます。
冒頭でも述べたとおり、2階から日本庭園を眺める機会はあまりないので新鮮。
こんな景観まで拝めて無料というのは、さすが殿!太っ腹である。
春には桜も咲く
春になると桜も咲く。
しかし、ご覧のとおり、庭園内の桜の本数は少なめだ。
景観の見事さで言えば、秋の紅葉には及ばない印象。
ただ、庭園に隣接する目白台運動公園や、
神田川の桜並木でもお花見ができる。合わせて散策されるとよいだろう。
この界隈でもっとも見ごたえのある桜スポット・神田川の見頃時期が3月最終週~4月第一週くらい。そのタイミングに合わせるが吉。
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アクセス・所要時間など
住所
〒112-0015 東京都文京区目白台1-1-22
アクセス
- 有楽町線「江戸川橋」下車 徒歩15分
- 東西線「早稲田」下車 徒歩15分
- 荒川線「早稲田」下車 徒歩5分
滞在時間
45分
費用
無料
※夜間ライトアップ時は有料。敷地内の永青文庫は有料。
地図