2021年2月、東京都品川区にある大森貝塚遺跡庭園を散歩してきた。
「貝塚」というと、何やら食べた貝殻をたくさん積んでそうなイメージだが、一体どんな場所なのか、何があるのか。
現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
モース博士が発見した「大森貝塚」遺跡庭園をぶらり散歩【概要】
「大森貝塚遺跡庭園」…名前だけ聞くと、そこら中に食べ終わった貝殻がうず高く積み上がってそうな印象を受ける。
だがしかし、縄文時代に食べた貝が現代にそのまま積み上がってる訳もなく、実際には、土に埋まった貝殻がチョロッと展示されているくらいだ。
遺跡庭園と名は付くが、雰囲気としては「あまり遊具の無い公園」。ご近所の園児たちが楽しそうに遊んでいる。…が、なにげにコチラ、国指定史跡である。
立地的にはしながわ水族館が近いので、遠方の方はそうした何かの「ついで」に立ち寄るくらいで丁度よいと思われる。
そんな大森貝塚を、一人あやしくお散歩してきたのでレポートする。
現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。
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大森貝塚遺跡庭園の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
大森貝塚とは
1877年(明治10年)にアメリカの動物学者エドワード・シルヴェスター・モース博士によって発見された縄文時代後期~晩期の貝塚。
日本で初めて学術目的の発掘調査がされたことから、「日本考古学発祥の地」とも呼ばれる。
縄文の扉
さっそく庭園の正門「縄文の扉」をくぐってGO。
縄文模様が掘られていて、のっけから縄文風味を漂わしています。
マップを確認
まずはマップをチェック。そこまで広い公園ではないのだが、いくつか見どころがありそうだ。
全体的な地図はコチラ。


トイレまで縄文仕様
さっそく目に入ってきたのは縄文模様のトイレ。
実際に発見された縄文土器をモチーフにしているという。用を足していると胸がドキドキしたのはそのせいですね、分かります。
縄文体験広場
縄文土器づくりなど、貝塚や縄文時代に関するイベントが行われる広場。
モース博士の像
大森貝塚の発見者・モース博士、公園の一角にいらっしゃいました。
下半身に地層が堆積してますが、研究に没頭するあまり気付けないでおられる…この集中力、息子にも貝殻を煎じて飲ませたいものです。
モース博士像のそばには、品川区とアメリカ・ポートランド市の姉妹都市提携記念碑が。モース博士の生まれがポートランド市なので、その縁で姉妹都市となったという。
縄文の広場【遊具は無いが噴水ミストがある】
中央の円状の部分にノズルが仕込まれていて、およそ30分ごとにミストが噴霧される。
一応こちら国指定史跡なんですが、完全に子供の水遊び場のノリですね…。
では、完全に乳幼児に振ったスポットかと言うとそうではなく、遊具類は無い。それだけに、この噴水の存在理由が今一つ分からない(笑)
地層の回廊
縄文の広場に面してそそり立つ、本スポットでもひときわ目を引く巨大構造物。
縄文土器と地層をイメージして造られた「地層の回廊」だ。
なんだよ、モノホンの地層とか貝殻化石が野ざらしで展示されてるのかと、一瞬でも騙されかけたぜ…(そんな訳ない)
なお、この「地層の回廊」、裏側に階段があって、上に登れます。
登ると庭園を一望できる。
貝塚展示ブース
地層の回廊をくぐりぬけると、
謎の物体が現れる。縄文時代にこんなものが…完全にオーパーツじゃないか!
頭オッパッピーな私の予想は外れまして、こちらはオーパーツじゃなくて貝塚展示ブース。貝殻をモチーフにしているそうです。
中では発見当時の貝塚が復元展示されている。
こちらはレプリカではなく、本物の貝塚だそうだ。
解説パネルに貝殻がくっついているが、これもホンモノで、「そっとさわってみよう」というサービス精神。
波のオブジェ
オーパーツを後にして園内を散策。なんだこれ?巨大爬虫類の一部みたいな…
縄文時代、この一帯は海岸線だったそうで、打ち寄せる波をイメージしたオブジェだそうです。すみません、解説されないと分からないデス…
貝塚跡
そこらへんに、史跡っぽいくぼみが普通に出てくるから焦る。踏んだら大変…!
…と思ったら、貝塚が発見された場所を示した復元展示でした。
大森貝塚の碑
公園の最奥部にある石碑。モース博士が貝塚を発見したことを記念して、1929年(昭和4年)に建立。
貝塚学習広場
いくつかパネルが並んだ広場で、近づくと…
こんな感じ。地元の小学校の課外授業で活用されそう感200%
品川区立鹿島庚塚公園【おまけ。コチラには遊具あり】
大森貝塚遺跡庭園には遊具は無いが、道路1本へだてて隣の鹿島庚塚公園には遊具があった。
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周辺スポット
下記スポットにも合わせて行ってみては。
しながわ水族館
アクアパーク品川とゴッチャになる人がいそうな水族館。こちらは昔ながらの水族館といった感じで、私も含めて保守的な親にはホッとするものがある。
2019年8月23日(金)、東京都品川区にあるしながわ水族館に子供と行ってきた。お目当ては2019年6月に生まれたばかりのバンドウイルカのオスの赤ちゃん。あ、品川水族館といっても、品川駅前「じゃない」ほうの水族館である。 ※追記 2[…]
アクセス・所要時間・駐車場など
住所
〒140-0014 東京都品川区大井6丁目21−6
アクセス
JR「大森」下車 徒歩5分
滞在時間
約30分
駐車場
専用の駐車スペースは無い。
費用
無料