2020年12月15日、東京都葛飾区にある都立水元公園に紅葉狩りに行ってきた。
お目当てはメタセコイアの林の紅葉だ。
例年の見頃期や場所、現地の雰囲気を、動画やたっぷりの写真とともにレポートする。
水元公園のメタセコイアの紅葉が海外みたいだった件【概要】
見てください、この針葉樹の紅葉を。まるでヨーロッパの森のなか。
まぁ、実際には「森」というより「林」といったほうがシックリくる規模感ではある。
また、水元公園は都内屈指の広さを誇る公園ではあるが、広さのわりに真っ赤なモミジは非常に少ない。
それでも、ここまでまとまった数のメタセコイアの紅葉を見られるスポットは、都内では珍しい。公園全体では1900本ものメタセコイアが植えられている。
どこか小洒落た空気感をまとった紅葉の中を散歩したいなら、ぜひ。
現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。
メタセコイアの例年の見頃期と紅葉状況
2020年12月15日、訪れた日の紅葉状況は見頃終盤で散り始めといったところ。
例年の見頃期は12月上旬~12月中旬頃。
もちろん年により変動するが、中旬の訪問だと時期的にやや遅い感はある。
水元公園公式アカウントはじめ、Twitterなどで最新情報を見てからお出かけしたい。
場所について
水元公園は広大なので、メタセコイアの森の場所は事前に確認しておきたい。
ココです。ただでさえ駅から遠い水元公園の、やや奥まったところにある。
最寄りの金町駅から歩くと30分以上かかる。また、駅からバスを使ってもバス停から十数分は歩くことになる。遠方から来るにはちょっと不便な場所ではある。
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水元公園の紅葉の様子をもっと詳しく【詳細】
それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。
メタセコイアの森の紅葉
メタセコイヤの森の様子。背の高い針葉樹が整然と並び、煉瓦色に色づく。
カエデの紅葉のような鮮烈な色味ではないが、どこか洒落たその姿は、欧風なビジュアルだ。
だが、メタセコイヤが初めて発見されたのは、ヨーロッパではなく中国である。
メタセコイアは化石が先に発見されていて、1945年に中国で自生しているのが見つかった。まさに「生きている化石」だ。
このメタセコイアの森周辺のメタセコイアは、昭和46年から47年に植えられたもの。
植樹当初は高さ5~8mだったのが、今では高さ20mにまで成長している。
こんなところで一日中読書でもしていたいものです。
メタセコイアの森以外の紅葉
せっかくなので、時間をかけて公園をグルリと一周してみた。結論から言えば、メタセコイアの森以外にそこまで目を引く紅葉は見られなかった。水元公園で紅葉狩りをするなら、メタセコイアの森をじっくり鑑賞すれば十分だと思う。
…以上を踏まえた上で、園内の様子を見ていこう。
メタセコイアの森を北に進む。バードサンクチュアリの近くは「ラクショウ」という木が林をつくっている。ラクショウはメタセコイアによく似た針葉樹で、北米南部からメキシコにかけて生育する。
水生植物園の様子。こちらも真っ赤な紅葉はほとんど見られず、針葉樹の紅葉が広がる。
グリーンプラザ周辺では、いくつか赤い紅葉が見られた。ただ、本数は少ない。
苗圃(びょうほ:木々を育てる場所)を通って。
公園西端の「水元かわせみの里」周辺の風景。
バーベキュー場の前には、わずかだが赤い紅葉が見られた。
水元公園のシンボルである大きな池「小合溜(こあいだめ)」にかかる水元大橋。この周辺にはメタセコイアがわりと多く植えられている。
また、対岸の針葉樹林の紅葉も美しい。
ちなみに、対岸は水元公園ではなく、埼玉県の「みさと公園」である。この大きな池は、東京都と埼玉県の都県境に位置するのだ。
小合溜の隣の菖蒲田はご覧のとおり。初夏の開花シーズン以外は寂しいものだ。
公園を東へと進み、金魚展示場ちかくにやってきた。冬のうら寂しい雰囲気が漂っていて、錦秋の華やかさとは無縁である。
蓮池の様子。
公園の東端、江戸川の近くのエリア。相変わらず紅葉は少ない。
このあたりには修景池と不動池という二つの池があるが、紅葉するような木はほとんど見られない。
ということで、マトモにくまなく回ると2,3時間レベルのロングコースとなるわりには、紅葉はあまり見つけられず。
メタセコイアの森で十分だったなぁ、と思いながら帰路に着くのであった。
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アクセス・所要時間など
住所
〒125-0034 東京都葛飾区水元公園6−1
アクセス
JR常磐線・東京メトロ千代田線「金町」下車 京成バス乗車 「水元公園」下車 徒歩7分
金町駅から歩くこともできるが、メタセコイアの森までは30分以上かかる。
歩行時間
3時間40分
※金町駅→水元公園をほぼ一周、極力すみずみまで歩く→金町駅
費用
無料
飲食
駅前まで出れば飲食店やカフェがある。