概要:吉祥寺の街歩き。雑多でお洒落な不思議なタウン
2019年5月30日(木)、東京都武蔵野市にある吉祥寺に行ってきた。
今回は公園側ではなく、中央線をはさんで反対側の商店街エリアを中心に散歩してきた。
JR中央線で東京駅から西へ30分。何かと議論になりがちな「住みたい街」といった類のランキングで上位に入る街、吉祥寺。
エキナカ、家電量販店、百貨店、雑貨、飲食、ファッショナブル、レトロ…あらゆるジャンル・雰囲気のお店が、駅周辺に混然と集まっているため、買い物好きにはたまらない街だろう。

例えば新宿を見ると、お店は多いが分散しているため、いろいろ回ると歩き疲れる。また、東京駅周辺も商業施設が多いものの、どれもが大規模で洗練された印象。
そこから行くと、吉祥寺の雰囲気は独特だ。小洒落ているけれど、どこか垢が抜けきらない地方都市の繁華街のようだ。だが、それは決してマイナスイメージなどではない。東京でその雰囲気を出せる街というのは多くないはずで、それが吉祥寺の魅力の一つになっていると思う。

もちろん、ショッピングに飽きたら井の頭公園や動物園にも歩いて行ける。それぞれ規模も小さく平凡なスポットではあるものの、買い物に自然散歩にとバランスの取れた街と言える。
なお、今回は井の頭公園側には行かずに、商店街エリアを経て成蹊学園へ向かった。お目当ては新東京百景の一つに数えられる成蹊学園けやき並木だ。背の高いケヤキが細めの道に500mほど続く。駅からは20分弱歩く上に、商店街を過ぎれば住宅街で途中に見所もない。必見とまでは言えないが、気が向いたら合わせて散歩してみては。

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詳細:吉祥寺の街並みの様子を詳しくレポ!
吉祥寺駅にはアトレとキラリナという2つのエキナカ商業施設がある。どちらも広く、食べ物からアパレルまで一通りのものが揃う。

駅舎はこのように綺麗だ。

駅前ロータリーの様子。


駅前すぐのアーケード街。アーケードは入口からL字に2方向に伸びている。

単に長さというだけならば、他にも同じ規模のアーケード街は都内にいくつかあるだろう。また、単に長さだけを言うならば全長800mの武蔵小山商店街パルムなどが都内では圧倒的だ。
しかし、吉祥寺のアーケード街の真髄は長さではない、と個人的に考える。単調な一本道ではなく、「アーケード途中の路地を曲がっても何かがある」というのが散歩に面白味を与えている。

裏路地に行ってみたら、飲み屋が出てくるとか、

ちょっとボロくて(失礼!)昭和な雰囲気の通路があったりとか、

アーケードを曲がった先に大型の商業施設が出てきたり、


とにかく、アーケード街から一本道を外れた途端、無味乾燥な住宅街のみ!ということがないのだ。

また、アーケード街を少し離れたくらいの距離であれば、民家に交じって小洒落たお店、カフェなどが点在している。そうした掘り出し物的なお店を探す楽しみもあろう。

さて、お店が点在する区画を歩いて行くと、いよいよ普通の住宅街となってくる。

駅から歩くこと20分弱。成蹊学園に到着。ここからケヤキ並木が続く。

ケヤキ並木は成蹊大学正門前で左に曲がり、さらにキャンパスに沿って続く。

想像していたより幅の細い道だ。また、日をさえぎる程の枝ぶりではないので、日差しの強い日は暑い。

多少まとまった数のアジサイが植えられていた。新緑にアジサイ、紅葉など四季ごとに異なる景色を見せてくれそうだ。

なお、並木道から横に出る路地を眺めると、閑静な住宅街だ。

ケヤキ並木は成蹊中学・高校に突き当たる。

右に曲がり学校沿いに進み、

住宅街を経由して吉祥寺駅に戻る。さすがは東京都下においては抜群の地価を誇る武蔵野市、落ち着いた高級住宅街といった趣だ。

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アクセス・所要時間など
●アクセス
JR中央線、京王線「吉祥寺」下車 北口より徒歩
●歩行時間
約1時間20分
※今回買い物はしなかったので、純粋な歩行時間。当然ショッピングを楽しみながら散歩すればもっと所要時間は増える。
●費用
買い物するならその費用
●飲食
駅周辺には無数の飲食店があり、有名店も多い。選択肢が多いため、行き当たりばったりで決めるのは難しいだろう。事前調査は必須。