2019年8月29日(木)、東京都台東区にある国立科学博物館の「恐竜博2019」に行ってきた。
感想をはじめ、混雑状況、所要時間についてレポートするとともに、現地の様子について写真をまじえつつ解説する。
また、恐竜博よりも個人的には常設展の剥製の方が必見!という感じだったので、そちらも合わせて紹介する。
上野恐竜博に行ってきた感想「骨骨骨…もういいや」
恐竜博2019は、上野公園内にある国立科学博物館の企画展である。
夏の風物詩の感があり、毎年やっているような気がするが、実は直近だと2~4年に一度のペースでの開催であり、毎年開催されているわけではない。
展示内容としては、最新の恐竜研究の成果、化石、復元骨格などが紹介されている。
結論から言えば、「恐竜博士」みたいなあだ名の少年であればオススメできるが、恐竜の図鑑やNHKの番組をたまに見る程度には恐竜好き、というレベルの子供にはそこまでオススメしない。なぜか。
第一に、想像よりスケールが小さい。巨大恐竜の全身化石は数体あったが、いくつかに分かれた部屋に1体~数体配置されるのみで、たくさんの巨大化石に囲まれて圧倒される、という規模ではない。
第二に、マニアックだからだ。例えば、小さな足の化石が大層なケースに入って鎮座し「日本初公開!」と言われても、「はぁ、この骨そんな凄いの?」となってしまう。
第三に、解説多め。ビジュアルに訴えるというより、細々した説明を読まされる展示が多い。
第四に、混雑がヒドい。未就学児には厳しいレベルだ。
恐竜好きの息子を恐竜博に誘ったところ、「行かない。だって骨だけじゃつまらないし。」と見事にフラれ、一人で行く羽目になったが、このようなニワカ恐竜好きが行ってもガッカリするだけなので、行かなくて正解であった。
そんなライトな恐竜好きには、化石の復元度の精密さとかはあまり関係なく、そこそこのクオリティの恐竜の等身大模型(化石模型じゃなくて、ちゃんと「肉」の部分もついた模型ね。)が10数頭並んだ広場があれば十分なのだが、残念ながら恐竜博はそういうコンセプトではない。
ちなみに、恐竜博のチケットを購入すれば、国立科学博物館の常設展にも入場できる。そちらの方が圧倒的に展示ボリュームは大きい。また、100頭を超える動物の剥製がワンフロアに並ぶさまは一見の価値あり。詳しくは、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。
混雑状況
上記のとおり、夏休み期間だからか、平日だというのにかなりの混み具合だった。土日なら言うまでもないだろう。午前10時頃、チケット購入の待ち時間は10分程度だった。
館内はひどい所だと展示に人が列をなしている。これでは、こらえ性の無い幼児には厳しいものがある。
なお、混雑状況は「恐竜博 混雑」で検索すると専用Twitterが見られるのでそちらも参照されたい。そちらを見ると、土日だと15時でも混雑が続いているようだ。
繰り返すが、高額なチケット代を払い、混雑に耐えて見学できるほど恐竜(の骨だの最新の知見だの)が好きかどうか。特に未就学の子連れの場合、事前に子供によく確認しておいた方が良い。「骨ばかりだけど、すっごい混んでるけど、ホントに見たいの?」と。
所要時間
混雑もヒドイため、さらーっと流すように見学したところ、30分と掛からず見学終了しました…。チケット代を考えると、細かく解説なども読まないと損をした気になるが、若干飽きかけているのと、混雑から避けたい気持ちが勝ってしまったという。とほほ。
なお、SNSやネットの口コミ等を見るに、子供と化石のツーショットを沢山撮るだとか、解説をしっかり読むだとか、そんなゆったりペースで見学した場合の滞在時間は、1~2時間程度、といったところだろう。
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上野恐竜博2019の様子を詳しくレポ!
それでは、上野恐竜博2019の様子をもっと詳しく見ていこう。
行き方
もっともメジャーな最寄り駅はJR上野駅。
「公園改札」より出て、上野公園へ。
最初の十字路を右に曲がって、
木々の生い茂る道を進めば、
ほどなく右手に国立科学博物館が見えて来る。上野駅の改札を出てから5分たらずだ。
機関車の横を通って券売所へ。
恐竜博のチケットで、国立科学博物館の常設展示の見学も可能。
展示の様子
通路が狭い!
物凄い人だかりでこの時点で萎え気味…。ふむふむ、何があるのだろう。
小さっ!!!…デイノニクスの実物化石、世界に一つしかないらしい。アニメに出て来る怪盗●●みたいなのが狙いそうな展示ケースである。
躍動感あふれる3匹の小さな恐竜たち。FF6とかでこんなのいたな。
骨っすね。申し訳ないが、それ以外に感想が無い。化石にロマンを感じない輩は恐竜博には行ってはいけない。
こまごまとした展示内容と解説に、この人だかり。
もういいかな…でも1,600円がもったいない…その辺の動物園とか水族館とかと比べてコスパが…とかブツブツ言う輩は大人しく上野動物園に行きなさい。
頭の骨。
どっかの骨。(投げやり)
タルボサウルス。「アジアのティラノ」の異名を持つ。「和製ロナウド」とかそんな感じ?
デイノケイルス。全身の復元骨格は世界初公開らしい。全長11mで台座の上に乗っているため、かなり大きく見える。
生きてるのはこんなのらしい。毛がフサフサ。骨格展示も良いのだが、骨ばっかじゃなくて、この写真のような等身大復元見本を見てみたい。現代の技術なら可能そうだが…。
解説はビッシリと書かれており、大人とか恐竜マニアな少年向け。人並み程度に恐竜好きなニワカなガキはお呼びではない。
スポットライトを浴びる骨たち。これぞホネホネロック。
4Kスーパーハイビジョンシアターという、フリーザ程度なら一ひねりで消せそうな大仰な名前のコーナー。だが、中で放映されている映像がNHKで見たことのある内容でコケそうになる。1,600円の入館料を踏まえると、恐竜博オリジナル内容にして頂きたい。
土日ならともかく平日なのにこの混雑。子供らの多くは骨のレプリカばっか見て本当に楽しいのだろうか?
「まぁ、夏は恐竜博に連れて行けば間違いないでしょ」という親の安易な考えで来てはいないだろうか。
そう思って「恐竜博 退屈」「恐竜博 つまらない」で検索しても、あまりヒットしない。どうやら私が少数派のようだ。ホントかよ。悪い口コミがあまり見当たらない。恐竜博をディスると消されるとか、そんな力学でも働いているのだろうか。
グッズコーナー【お約束】
さんざん恐竜の骨を見てきたと思ったら、最後にお約束のグッズコーナーが待ち構える。小さな子供を連れていようものなら、骨の髄までカネを吸い上げられる。親も骨だけになりそうです。
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周辺スポット
国立科学博物館(常設展)
企画展である恐竜博のチケットがあれば、この常設展にも入場可能。地球館と日本館の二つからなる。
その名が示す通り、科学「博物館」であって、触って試して系のいわゆる「科学館」とは異なる。基本的に眺めるだけの展示が多いため、小さな子供には少し退屈かもしれない。
ただ、100頭オーバーの動物の剥製がワンフロアに集合する様は壮観だ。
\ 詳しくはコチラ /
2019年8月29日(木)、東京都台東区、上野公園内にある国立科学博物館に行ってきた。 常設展示の恐竜の化石標本や、夏の恐竜博など、恐竜のイメージが強い博物館だが、実は100頭を超える剥製がワンフロアに展示されている。正直、恐竜よりも[…]
アクセスなど
住所
〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
アクセス
JR「上野」下車 公園口から徒歩5分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」下車 7番出口より徒歩10分
京成線「京成上野」下車 正面口より徒歩10分
滞在時間
約25分
※解説をよく読んだり、展示をしっかり見れば時間はいくらでもかけられるだろう。サラーっと流すように見学すると、サラーっと終わって「あ、あれ?もう終わり?」となる。
費用
有料
飲食
館内での飲食はNG。敷地内の屋外部や地球館の屋上「スカイデッキ」では持ち込み飲食可能だが、夏だと暑くて仕方が無い。日本館の地下1階に飲食可のラウンジがあるので、持ち込みの場合はそちらが良いだろう。
外食の場合、上野駅周辺にはレストランがあるが、意外と定番ファミレスが駅周辺に無い。そのため、小さな子連れは事前リサーチをしていくつか候補の飲食店の目星をつけておくのが無難。
地図