吉川英治記念館は庭園とレトロな母屋も見学できる【東京・青梅市】

2021年3月、東京都青梅市にある吉川英治記念館を観光してきた。

漫画・バガボンドの原作「宮本武蔵」など、数多くの歴史小説を手掛けた吉川英治氏の記念館。その展示施設だけかと思いきや、レトロな母屋や庭園の散策も楽しめた。

現地の雰囲気を、動画や写真とともにレポートする。

吉川英治記念館、庭園とレトロな母屋も見学できる【概要】

その名から、ゆかりある資料が展示されている、という事は想像できるが、

本施設は、吉川英治氏が戦時中にこの地に移り住んだ当時の建物が残されている。

レトロ感あふれる母屋の中を見学したり、

お庭の散策もできる。

と、いうことで、ファンのみならず、「レトロ建物」とか「日本庭園」にピンと来る方にも楽しめる、間口の広いスポットとなっている。

青梅の観光スポットについては別記事にまとめる予定だが、都心には無い自然や規模の大きな花の名所が多い。それらと合わせて訪ねてみては。

現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。

吉川英治記念館の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

吉川英治記念館とは【一度閉館後に2020年に再開】

「宮本武蔵」「新・平家物語」など、歴史をテーマとした数々の人気小説を世に送り出し、青梅市の名誉市民にもなった吉川英治氏。

その功績を受けて、資料を集めて展示した施設として1977年にオープン。

大きく分けて、つぎの3つを見学できる。

  • 吉川英治氏にまつわる各種展示資料
  • 明治期に建てられた母屋や作品執筆にも使われた書斎
  • 庭園

もともと吉川英治国民文化振興会が運営していたが、財政難により2019年に閉館。その後、青梅市に寄贈され、市の施設として2020年に再開された。

以下、順に詳しく見ていこう。

吉川英治氏にまつわる各種展示資料

本施設の目玉ではあるのだが、残念ながら内部の撮影は禁止。なので外観だけ。

外観も内装も綺麗で、最近できた建物かなと思っていたら、1976年の建物だった。東京国立近代美術館本館などを手掛けた建築家・谷口吉郎氏の設計。

内部は1階のみの平屋で、ワンフロア構成。

母屋と書斎

もとは明治初期に建てられた養蚕農家の家だったものを、戦時中に青梅の地に疎開してきた吉川英治氏が購入。

間取りはこちら。広っ!!二階もあるが、見学は一階のみだった。

3月だったので立派なお雛様が。

レトロ建物から眺める和の庭。遠くに山が連なるのもいい。

作品がずらりと並ぶ。

古民家とか、レトロ建物に萌える方、ぜひ。

書斎には入れない。いったん母屋を出て、外から眺める。

書斎は母屋とつながっている。下の写真の右側が母屋、左が書斎だ。書斎は明治中期に増築されたもので、洋館風。

書斎のベランダのタイルは明治期に瀬戸で焼かれた陶製だそうです。まさに和洋折衷ですな。

庭園

母屋の前には庭園が広がる。

 

当然ながら大名庭園のような広さじゃないが、

遠くに山が広がり、のどかだ。

すぐ近くを道路が走るので、クルマの往来音は聞こえる立地ではあるが、都心の庭園のような騒々しさは無い。

謎の造形のオブジェが点在。

その他の展示など

最後に、ほかに園内にあったものの写真を。

長屋門

施設の入口でもある。

土蔵

江戸時代末期のものだそうだが、内部は未公開。

井戸

ふるめかしい井戸。作品の中でも取り上げられたことがあるらしい。

土産ショップ

オリジナルグッズを扱う売店。



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アクセス・所要時間・駐車場など

住所
東京都青梅市柚木町1丁目101−1

アクセス
JR青梅線「二俣尾」下車 徒歩15分

滞在時間
35分

費用
有料

駐車場
わりとゆったりした専用駐車場がある。

飲食
館内にレストランは無い。施設の隣に蕎麦屋があったが、周辺に飲食店は少ない。ランチをどうするかは事前によく調べておこう。

地図

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