世田谷ボロ市の代官餅の混雑ぶりが悪代官レベルでござる【東京・世田谷区】

世田谷ボロ市の混雑の様子

2020年1月16日(木)、東京都世田谷区のボロ市に行ってきた。

まずは現地の雰囲気はこちらの動画をどうぞ。

世田谷ボロ市は代官餅が喰える怪しげ?な市。平日でも大混雑

毎年12月の15・16日と1月の15・16日に開催される世田谷ボロ市。名前からして怪しげな雰囲気が漂うが、後述するとおり、かなり歴史の長い市である。

ひと言でいえば、縁日と青空バザールが合体したような、雑多で賑やかなイベントだ。700を超える露店が並ぶ。

その名のとおり「市」であって、いろいろなモノの物販がメイン。神輿が出るなどのいわゆる「お祭り」とは異なる。

ボロ市名物の代官餅は平日AMに「今なら比較的すいてますよ~」の掛け声で並んだものの、それでも30分待ちの人気ぶりだった。しかし、後述するとおり、30分待ちというのはホントに空いている部類に入る。

遠方から訪ねる内容・規模・景観かと言われると、少し微妙かもしれない。が、23区民なら一度は行ってみては。

なお、電車でのアクセスには東急世田谷線を使うが、沿線には豪徳寺をはじめ、お散歩スポットが点在している。それらも合わせて訪ねると良いだろう。ほかのスポットの様子は、本記事の終わりのほうにリンクを貼っておく。合わせて参照されたい。



世田谷ボロ市の様子を詳しくレポ!

それでは、世田谷ボロ市の様子をもっと詳しく見ていこう。

世田谷ボロ市とは

前述のとおり、あらゆるモノが雑多に売られる賑やか&怪しげなボロ市であるが、実は「東京都指定無形民俗文化財」という立派な称号を与えられている、由緒あるイベント。

どのくらいの伝統かと言うと、そのはじまりは400年以上昔にさかのぼり、関東地方を支配していた戦国大名・北条氏政が楽市をひらいたのが始まりという。

その後、北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされた後も市はつづき、草鞋(わらじ)に編み込んで補強するボロの売買が盛んだったことから、ボロ市と呼ばれるようになったという。

なお、今でも700店舗となかなかの店舗数であるが、大正から昭和にかけての出店数は、多いときで2000店にもなっていたという。仮に現代に至るまでその規模が維持されていたならば、遠方からでも来るに値する大掛かりなイベントとなっていただろう。

場所と会場地図【最寄り駅は?】

最寄り駅としては、東急世田谷線の「上町」か「世田谷」のいずれかである。どちらも駅から徒歩3分ほどで会場につく。

下のマップの赤い点線に露店が並ぶ。そこそこ広範囲だ。駅から近い上に平日でも大変賑わうので、人の波についていけば、会場まで迷うことはまずない。

名物・代官餅。販売場所も解説【見どころ①】

地元商店街によって1975年に生まれたという代官餅。ボロ市ほどの歴史はないものの、なかなかの伝統を持つ。今回の訪問のメインの目的はコレである。

場所

代官餅が売っている場所は、ボロ市通りに面する世田谷信用金庫の裏手である。この建物が目印。

地図で言うとココ。

ボロ市の最寄りは世田谷線の「上町」か「世田谷」であるが、上町から歩いたほうが若干はやくたどり着ける。後述するように、代官餅は鬼のように混むので、何はともあれ、まずは一目散に代官餅に並んでGETし、それから他の見物を行うと良い。昼に近づくにつれ混雑はヒドくなり、夕方には完売する。

このように、通りのそこかしこで代官餅を猛プッシュしているので、あまり迷わず販売場所までたどり着けるだろう。

販売場所に隣接して、座って食べられるスペースもあった。

あんこ・きなこ・からみの3種類から選べる。私はあんこをチョイス。

代官餅を作っているところは、残念ながらブルーシートで覆われていて、ほとんど見ることができない。

おそらく衛生上の兼ね合いで、このようにしているのだろう。透明なシートで覆うなどしてライブ感を演出すれば、待ち時間もより楽しくなりそうなものだが。

混雑状況

さて、この日は平日のAM10時過ぎ。「今ならあまり並ばずに買えますよ~」という掛け声に楽観視するも、それでも30分待ち。30分待ちは運が良いほうで、土日のAM9時前でも2時間以上並んだという口コミも。代官は代官でも悪代官か。土日に買う場合、かなりの苦行を覚悟。平日のAM早めに行くが吉。

実食

持ち帰って家で食した。全長5~6cmの餅が5個も入っていた。大人の男でも1パック食べればかなり腹一杯になる。ちなみに持ち帰りの場合、レンジで温めてから食べた方が、柔らかくなり圧倒的に美味しい。

そのお味のほどは…。こ、これは…!餅でありながら餅でないような…むおおおおお!!

…などと、ミスター味っ子の味皇みたいなオーバーリアクションを取る訳でもなく。普通のつきたての餅だ。いや、美味しいですよ、とても美味しい。つきたての餅だからうまいのは当たり前だ。

まあ、餅自体は普通の餅であっても、ボロ市のハレの日の雰囲気も含めて楽しむということで、30分くらいなら並ぶのもいい。ただ、さすがに1、2時間以上並べと言われると、ちょっと考えてしまうが…。

ボロ市通りを歩く【見どころ②】

ボロ市のメインストリートとでも言うべき「ボロ市通り」。

平日にもかかわらず、くす玉割りがあったり、小学生の吹奏楽パレードがあったりと、なかなか賑やかである。

何度も恐縮だが、とても平日とは思えない賑わいぶりである。みなさんどちらからお見えなんでしょうか。

貴方の戦利品は?着物・陶器はじめあらゆるモノが揃う【見どころ③】

陶器焼き物はもちろん、アクセサリーに洗剤などの日用品、古本、靴、植木におもちゃなどなど。何でもある。

こちらは神棚だろうか。洗剤から神棚まで。Amazonも真っ青のロングテールな品揃えですな。

きもの二千円って…。着物界のGUか。

食べ歩きしやすい出店が多い【見どころ④】

焼き芋に甘酒、ソーセージやコロッケ、焼き団子、玉こん、串焼きなどなど。基本的に食べ歩きしやすい軽食が売られている。なかには店内で食べられるお店も。

飲食系の露店は一か所にまとまってはおらず、雑貨の露店の合間合間にポコポコと登場する。それが一層雑多な雰囲気を醸し出している。良い意味で。

名物・ボロ市饅頭【見どころ⑤】

世田谷駅近くの会場入り口で売られていた。平日のこの日、ボロ市饅頭の方はまったく並ばず購入できた。

2個入りを購入。色によって入っている餡も異なる。かなり優しいお味。良く言えば甘さ控えめ、甘党の私からすれば、少々ボヤっとした味だった。リピートはしないかな…。

世田谷代官屋敷【見どころ⑥】

代官餅が売られているすぐ近くには代官屋敷がある。江戸時代のお代官様のお宅。国の需要文化財に指定されているが、見学自体はすぐに終わるだろう。世田谷区立郷土資料館も併設されている。

おまけ。一帯の街頭も面白い。



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アクセス・駐車場など

住所
東京都世田谷区世田谷1丁目「ボロ市通り」とその周辺

アクセス
東急世田谷線「世田谷」または「上町」下車 徒歩3分

費用
会場への入場料は無い。

駐車場
オフィシャルな駐車場は無い。

飲食
世田谷駅寄りにはいくつか飲食店があるほか、世田谷線の終点、三軒茶屋まで出れば選択肢は多い。

地図
※実際歩いたコースと若干異なる。

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