東京都江東区にある猿江恩賜公園を散歩してきた。
現地の雰囲気を、動画や写真とともにレポートする。
猿江恩賜公園という「地味系?恩賜公園」を訪ねて【概要】
都内に「恩賜公園」と名のつく公園は3つある。
・井の頭恩賜公園
・猿江恩賜公園
そもそも、恩賜って、何?
ということで、もとは皇室の所有地であったものが、公に開放・整備されたのが恩賜公園。
上記3公園のうち、上野公園と井の頭公園は、23区、多摩地区をそれぞれ代表する公園だ。
ともに桜が有名で、周辺には文化・商業施設が集中する。まぎれもなく「名所」のカテゴリーに入るスポットである。
一方、猿江恩賜公園はどうだろう。
木々が多く、遊具も一通り揃い、近所にあったら間違いなく嬉しい公園だ。しかし、遠方からの散歩目的にするには見所が少ないかも。
ただ、徒歩圏内には都内屈指の梅・藤の名所、亀戸天神がある。
遠方の方は、そうした花の季節に亀戸天神とセットでお散歩するなら◎
現地の雰囲気はこちらの動画もどうぞ。
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猿江恩賜公園の様子をもっと詳しく【詳細】
まずは地図をチェック!
公園は新大橋通りで南北に分断されている。
すぐ隣には横十間川が流れている。
それでは、何があるのか見ていこう。
ミニ木蔵(貯木場)
パッと見は何の変哲もない池だが、「貯木場(ちょぼくじょう)」の名が示すとおり、材木を貯蔵するための池なのだ。
材木を水に浮かべて保管することで、乾燥や虫害から守るわけですな。歴史は非常に古く、1733年ごろに江戸幕府の材木蔵として造られたのがルーツだ。
その後、皇室の貯木場となり、昭和後期に公園が全面開園するまでのおよそ2世紀半、貯木場として使われた。
ただ、この貯木場はあくまで「復元ミニ模型」。現代では木は保管しておらず、貯木場がこの地にあったことを後世に伝えるための展示物と言える。
時計塔と中央広場
中央広場。桜が美しいと思われるので、春先に再訪したい。
中央広場には、三角屋根がかわいい時計塔がある。なんとなくメルヘンチックな姿だ。
上池と下池
南部エリアにはふたつの池がある。
下池はほんの少しだが木道が整備されいる。ちょっとした湿原のような雰囲気だ。
下池と上池は小川でつながっている。
上池は下池よりは広く、涼み台やちいさな滝もある。
上池周辺は日本庭園になっているみたいなのだが、添景物は少ない。
東屋があった。
あまり日本庭園らしさは感じないかも。
春はチューリップの穴場?
チューリップの花壇があった。
穴場といえば聞こえはいいが、そこまで規模が大きいわけではない。昭和記念公園や羽村、浮間公園などのチューリップ畑を見たことのある方だと物足りないかも。
テニスコートや野球場
猿江恩賜公園にはスポーツ施設がある。
公園北部にテニスコートが8面ある。
南部の大部分を野球場が占めている。
同じ恩賜公園でも、井の頭公園や上野公園ほど広くないため、テニスコートや野球場が公園に占める割合が大きい印象。
じゃぶじゃぶ池や遊具
ひととおり遊具はあるが、数は少なく、凝ったものはない。ご近所さん向けといった感じ。
じゃぶじゃぶ池もある。(オフシーズンにつき干上がってますが…)くりかえすが、子連れにとって、近所にあったらかなり嬉しい公園なのは間違いない。
その他の猿江恩賜公園の風景
謎のオブジェが点在する。
公園南部には江東公会堂「ティアラこうとう」がある。こういうところからして、猿江恩賜公園は広域からの集客は目指さず、「地域住民の憩いの場」を志向しているようにも思える。
範囲はせまいが、針葉樹の林があった。
園内には芝生広場がいくつかある。多摩地区の都立公園のような広さはない。
より人工的な感じのする北側エリアと比べて、南部エリアはより自然な感じはする。
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アクセス・駐車場・所要時間など
住所
江東区住吉二丁目、毛利二丁目
アクセス
- 新宿線・半蔵門線「住吉」下車 徒歩2分
- 総武線「錦糸町」下車 徒歩15分
駐車場
専用の駐車場はない。
歩行時間
園内をゆったり1周してもせいぜい30分前後だろう。
費用
無料
地図