2019年5月8日(水)、埼玉県入間市にあるジョンソンタウンに行ってきた。
インターネットなどでは、アメリカ風の街並みとして紹介されるジョンソンタウン。たまたま手に取った西武鉄道のパンフレットにも載っていたため、行ってみた次第。
結論から言えば、わざわざ遠くから行く必要は無かった。
なぜなら、
- アメリカ風の街並みとされる区画は限定的
- 実はアメリカ人街ではなく日本人向け賃貸住宅街
- 駅からやや遠い
- 周辺に他のスポットが無い
- 景観をウリにするも基本的に撮影禁止
そんな現地の様子をレポートする。
【ジョンソンタウン】アメリカ人街ではなく実は●●でした
西武池袋線の入間市駅を降りる。入間市駅前の様子。

大規模な団地を横目に歩いて行く。とにかく団地がデカい。

歩くこと20分ほどでジョンソンタウンに到着。道にはレトロな車が停まり、白壁の平屋が軒を連ねる。確かに、レトロアメリカな雰囲気だ。
しかし、平日だからか観光客は他にほとんど見当たらず、カフェのオープン席にいる近隣住民と思われる方々からは、写真を撮る筆者に対して何故か冷たい視線が向けられている。
また、ジョンソンタウンという名前から、「米国家族が集中して居住している区画」と思っていたが、歩いていてもそれらしき方と全く出会わない。
色々と不思議に思っていると、小さく「店舗や住人に用が無い方は場内撮影禁止」という看板を発見。どこか居づらい空気があり、アメリカンな街並みと言ってもごく限られた区画なので、そそくさと退散。
ちなみにこのページのTOP画像は、「場内撮影禁止」とのことなので公道から撮影し、なおかつモザイク処理をした次第だ。
さて、よくよく調べてみると、実はジョンソンタウンは、一企業が管理する日本人向けの賃貸住宅街だった。ズコーッ!米国美女がたくさん歩いてるのかなと若干ワクテカしてた十数分前の自分を殴りつけてやりたい。
歴史をたどれば、確かに、この地域にはかつて米軍基地と米兵の住宅地があった。しかし、基地が日本に返還されると、米兵たちは去って行った。そして、残された家々は老朽化の一途をたどる。
そこで、一帯の地主の会社が主導し、家々のリノベーション・建築を進め、賃貸住宅街として現在の景観が出来上がったようだ。
ということで、店舗も多いが、基本的には居住エリア。むやみに撮影するなというのも当然だ。
しかし、解せないのは、それならば西武鉄道のパンフレットなどで観光地のように町をPRするのは何故なのだろうか。色々とメディアに露出するから、煩わしいよそ者が来るのだ。
今やSNS全盛の時代。観光地のように町をPRすれば、見映えの良い写真を撮りに観光客がやって来ることは想像に難くないはずだが。撮影禁止ならば、少なくともその旨をメディアに載せたり、住宅街入口に大きく掲げないと分かりにくいだろう。
よそ者は来ないで欲しいのか、客を呼びたいのか、どちらなのかよく分からないジョンソンタウン散歩なのであった。
さて、遠路はるばる入間市まで来ておいてこのまま帰る訳にもいかない。ジョンソンタウンから道路を隔ててすぐの所に埼玉県営 彩の森入間公園という比較的広い公園があったため、立ち寄ってみよう。
【彩の森入間公園】広めの公園を散歩
歩道橋からの眺め。向かって右手奥がジョンソンタウン、左手に彩の森入間公園がある。

公園には学校が隣接している。そのためか入口の芝生広場では沢山の子供たちが遊んでいる。近隣の子供たちの遊び場といった風情だ。

水辺の多い綺麗な公園だ。

ポプラの新緑が眩しい。とてもノッポな木。

ベンチ・テーブルもあるため、弁当も食べやすい。

ジョギングコースも整備されている。


池と東屋。

池の周りにポプラのような木々があると、外国のような写真が撮れる。

入口の芝生広場とは打って変わって、奥の芝生広場は閑散としていた。

ゆったりしていて、こんな公園が近所にあったらとても嬉しい。しかし、広いと言っても大回りで歩いても30分と掛からない程度。遠くから時間を掛けて訪ねるようなスポットでは無い。
初夏の暑い日差しを受け、うな垂れながら帰路に着くのであった。
アクセス・所要時間など
●アクセス
西武池袋線「入間市」下車 南口より徒歩約20分
●歩行時間(施設見学時間含む)
約1時間30分
●費用
無料
※当然だがジョンソンタウン内の店舗は普通のお店。代金が掛かる。
●飲食
ジョンソンタウン内に飲食店がある。入間市駅周辺にもポツポツと飲食店はある。また、彩の森入間公園内で弁当を食べることもできる。