西武電車フェスタ2021 in 武蔵丘車両検修場|イベントレポート【埼玉県・日高市】

2021年6月5日(土)、埼玉県日高市でおこなわれたイベント「西武・電車フェスタ2021 in 武蔵丘車両検修場」に行ってきた。

広大な敷地の見学は、子供のみならず大人でもテンションが上がった。

現地の雰囲気をレポートする。

西武電車フェスタ2021 in 武蔵丘車両検修場|子連れイベントレポ【概要】

武蔵丘車両検修場(読み方、むさしがおかしゃりょうけんしゅうじょう)は、埼玉県日高市にある。

土地勘の無い方のために説明すると、日高市は埼玉県の南部。東は川越市、南は飯能市・狭山市と隣接する。

有名なところでは、日本一の彼岸花名所・巾着田も検修場から歩いて行ける距離にある。もっとも花が咲くのは初秋だが。

曼殊沙華公園の彼岸花

ということで、都心から来ると「プチ旅行感」まで味わえる立地である。

イベントでとくに印象に残ったのは、

・広大な屋内施設の景観
・車両移動用の巨大装置の搭乗体験
・鉄道各社のグッズ販売
現地までの「プチ旅行感」も含めて、鉄道好きなキッズが喜ぶのはもちろん、大人でもわりと楽しめる内容だ。



西武電車フェスタ2021 in 武蔵丘車両検修場の様子をもっと詳しく【詳細】

それでは、現地の様子をもっと詳しく見ていこう。

アクセス【無料送迎バスあり】

アクセス方法は2通りある。

無料送迎バス

飯能駅から検修場までの無料往復送迎バスがあった。乗車時間としては10分前後だろうか。

近隣の方が飯能駅にクルマを停めて、そこからバス移動というパターンが多いと推測される。

なので、往復ともに意外とバスは混雑していた。座れなかったり、次の便まで待つ場面も見受けられる。

高麗駅から徒歩

最寄り駅の高麗(こまえき)から徒歩でアクセスできる。

個人的に、都内からわざわざ来られるなら、高麗駅から徒歩をオススメしたい。

というのも、飯能~高麗駅間では4000系の西部車両に乗れることも。

これがボックスシートで、なんとも懐かしい雰囲気

飯能駅の次の次が高麗駅なので乗車時間はとても短いが、しばしプチ旅気分を味わえる。

Googleマップだと、高麗駅から検修場までの正確なルートは出ない。なぜなら、普段は関係者以外立ち入り禁止の道を歩くから。下の地図はルートの途中まで。

といっても、これから現地に向かう人、帰ってくる人の列が出来ていて迷う心配はあまりないと思う。まずは国道299号を歩く。

線路の下のトンネルをくぐったら、すぐさま左手に進む。

線路脇の小径を歩く。ココがGoogleマップ上では存在していない道。

最後に坂を登る(帰りは下り坂)。それなりの勾配かつ200mほどあるので、日頃運動不足の方にはそこそこキツイと思われる。

武蔵丘車両検修場の様子

さっそく見ていこう。

広大な会場

西武鉄道最大の車両検修施設とあって、広い!

Googleマップで見たところ、建物は南北200m、東西150mほど。全体では84,000㎡ほどの敷地面積で、東京ドーム2個分よりちょっと狭いくらい。

「巨大な工場萌え」属性の方ならば、大人でも十分に楽しめる。

そんな会場では、油の匂いが漂ってきそうな(きませんが)メカメカしい光景が広がる。

太古の昔は少年だったオッサンの心をくすぐります。

ちなみに、開設は2000年で、一度に26両同時に検査できるというから、やはりスケール感が違う。

「マルチプルタイタンパー」なる特殊車両について、いつになく饒舌に解説してくる息子氏。その熱意を日頃の学校の勉強に使えよと、石器時代から連綿と続いてきたであろう親子間のやり取りをしつつ…

トラバーサー乗車体験

いざメインイベント!トラバーサーとは、工場内で車両を移動させるのに使用する大掛かりな装置のこと。

エメラルドグリーンの橋のような装置がトラバーサーだ。

他の鉄道イベントで動いているのを見たことはあるが、自分が乗れて、しかも動くというのは実にユニーク。

乗車体験は頻繁に開催され、予約は不要。また、一度に乗れる人数も多い。このため、「せっかく行ったのに体験できなかった…」「長時間待たねばならない…」とはならない。

なんだかフェリーに乗っているような感じ。

電車グルグル巡りツアー

電車の周りを、上から下からグルグルと歩き回って見学できる。ツアーと名が付くが、事前予約は不要だった。

電車の足元をマジマジと見たり、

階段で足場にあがって…

上から工場を見おろしたり。

非常通報装置取り扱い体験

電車内やホーム、踏切についている非常ボタンを押せる体験。10数分くらい並んだかな。

「ボタンを押す」という行為の特性上、息子をふくめほぼほぼ小さなキッズが楽しんでいた。

終電間際の酔っ払いのような佇まいの息子氏。

パンタグラフ操作実演

係の方がパンタグラフを動かす様子を見学できる。

鉄道各社物販

西武のイベントなのに、なぜか東急や京王、みなとみらい線、江ノ電、富士急などなど、私鉄各社の物販コーナーが大集合

これだけラインアップされては、鉄分濃いめのキッズが黙ってるはずもなく。

工場の中心で欲しいと叫ぶ息子氏を一刻も早く黙らせるため、予定外に散財することになる。

戦利品【来場記念品】

クリアファイル。

特急Laview(ラビュー)の組み立て式ティッシュケース。

組み立てるとこんなん。

ウェットティッシュ。非常通報装置取り扱い体験でGET。

マスクケース。高麗駅から電車で帰る人限定で、駅にて配布。

注意点

最後にいくつか注意点を。

予約はスピード命

コロナ禍だからか先着順の事前予約制だった。

西武公式アプリをインストールして、指定の日時になったらアプリから予約。

この手のネット予約システムではお約束だが、スピード命予約スタート時間の5分前にはスマホ前に正座し、血走った目で挑みたい

時間制限・人数制限に注意

「レッドアロークラシック」と「52席の至福」の屋外撮影コーナーについては、ファミリーから本気の鉄道ファン達まで長蛇の列。並ぼうとしたが打ち切りで見学できなかった。

時間制限や人数制限のあるイベントについては、真っ先に回りたい。また、お子様連れの場合、待ち時間を潰せるオモチャなり持参したほうが良さそう。

来場を遅らせすぎると…

前述の来場記念品は先着順。

「混雑回避のため、開場時間の終わりのほうに行こうかな」と余裕ブッこいてると、記念品が無くなる恐れがあるので注意。

徒歩の場合、最後の坂に注意

前述のとおり、徒歩で来場する場合、200mほどの坂を上り下りすることになる。

お子様が小さいなら無料送迎バスを利用するが吉。(ただし混雑で次の便まで待つこともあり得る)

武蔵丘車両基地と間違えないように

武蔵丘車両検修場の南200mのところに武蔵丘車両基地がある。名前が似ているが別の場所。間違えて「車両基地」のほうへ行かないように!



基本情報【住所・所要時間など】

住所
〒350-1253 埼玉県日高市台462−1

所要時間
2時間の滞在。

本来は3時間滞在できたが、1時間ほど遅れて来場したため2時間ほどの滞在となった。

少しだけ消化不良感。初見ならば、所要時間として2時間半は見ておきたい

費用
来場は無料。しかし、グッズでお金が消えます…

飲食
周辺に飲食店は少ない。会場内の飲食も禁止。どこで昼食を食べるかは事前に要検討。

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